どうすれば自信が持てるのか?

 「どうすれば自信が持てるのか?」というテーマでの単発セッションでした。
 ブランクをおいての転職活動中で、自分に自信が持てなかったり、周りの人のやる気に物おじしてしまったりすることがあるので、面接の練習にもなれれば、とのことで、セッションのご依頼を頂きました。

 ブランクというのは、心の状態を崩してしまったようです。まだ100%ではないけれど、何かをしていないと落ち着かないこともあって、仕事がしたいという意欲がでてきたようでした。その前は、2社で経験をされていて、経験はあるけれども、自分的には決してバシバシと意見を言うタイプではないし、語学ができないと言うわけではないけれど、面接を受けていると、自信満々そうな人たちの方が多そうで、自分が弱い立場に感じてしまい、自信が持てなくなってしまうようでした。

 「なぜ今の仕事を選んだのか?」もお聞きしました。それから、今まで2社を経験されてきたということなので、なぜ合格できたのか? も聞いてみました。

 合格するときは、面接の練習のための教室に通ったり、そもそも心からその会社に入りたいという思いが強く、執着心というほど、その思いが強ければ、必ず合格できるという気持ちにもなり、面接でも自分の伝えたいことを、きちんと話せるようでした。

 しかし、今、面接を受けようとしているところは、そこまでの執着心はない感じがして、業界で言えば、人気があるとか、条件がいいからということで受けようとしているところもあり、受ける人たちも気の強い独特の空気を感じて、自分はまだそこまでの段階ではないのかな? だから、周りに負けないようにしなくちゃ、と、思ってしまうようでした。

 セッションでは、ほとんどクライアントさんがお話しをされていて、制止することなくずっと聞き続けていました。中盤までは、不安に思う気持ちをほとんど話されていました。

 さて、どうやって、自信を引き出せるのでしょうか?

 私はここまでの話を聴いて、フィードバックしました。
「今は、自信のない気持ちを持っていらっしゃいますが、事実としては、20代後半で面接を受けた頃よりも、キャリアに関しては、話す材料も増えていますよね。それに、面接は、きっと周りの人も緊張していると思いますよ。どちらかというと、既に2社受かってきたわけですし、周りの人からは、○○さんのほうが、強く見えているかもしれませんね」と。

 すると、「それでも負けないように強く持って行かないといけないと思っています。スポーツ選手のように本番に強く、ボルテージを上げるにはどうしたらいんでしょうか。自分の中で完璧じゃなくちゃいけないというのがあります。1年以上のブランクで焦りが出ている感じがします」とおっしゃいました。

 私は、スポーツ選手の例えを用いてお話しされたクライアントさんは、実は、しっかりと練習を重ねる体育会系タイプな方なのかなと思ったので、そう確認してみると、次のようにおっしゃいました。

 「自分に厳しいところがあって、面接に受かるために、繰り返し繰り返し、練習をしますね。今は、面接の前に、面接の練習に行く程度で、繰り返しは通っていないです。ここまで、数を重ねてやってきたという自負と、面接で、これだけは言おう、という準備ができているときは、受かると思えるんです。あ、今気づきました。準備したぞと感じることが、自信につながるんです」とおっしゃいました。

 しかも、その準備というのは、子供のころの進路選びからそうだったということを、ご自身で確認されるかのように、続けて話されました。

 セッションを申し込まれた段階で、「面接の練習にもなれば」とお申し込みフォームに書かれていたので、そこにもつながった気がしました。

 コーチの方から、「自信をつける言葉を投げかける」ということではなく、自分で気づくことが、やはり自信にもつながるのだと、私も改めて感じたセッションでした。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自信があるとき、どんな要素が揃っていますか?