やりたいと思っているのに、行動が進まない。

 「アウトプットがしたい、総合職になりたい、だけれども行動が進まないことについて」というテーマでした。

 数回前のセッションで、「周りと比べてしまう」ことが上がったとき、見方を変える視点と、自分が人と比べられないことをする、というアイデアも出てきました。具体的には、自分らしいアウトプットをブログでしていく、という話になりました。 内容は、「日本と外国の中間地点にいる自分が感じていること」とテーマも決まりました。

 また会社では総合職の募集などもあるそうですが、やってみたいとは思っても、尻込みして、今回も見送ってしまった…ということを、何度か繰り返しているようでした。

 プライベートでは、もう一度大学へ行ってみたい! と言うのもあるそうです。いろいろと楽しそうでエキサイティングなプランですが、行動は進んでいないようでした。

 何か、進めることに関して、不安はあるのか? と聞いてみると、不安はなく、むしろ周りは応援してくれるそうです。ただ、自分の中で、「大したことないことなのかな?」「やってもうまくいかないかも」とふと思う時があるそうです。

 人が、何かを始めるときに、「それをやること」が目標になっているときは、動機らしい動機ではないので、「成長したい」とか、「それができるようになったら、もっとこうなる」みたいな、目標の先の目標を作ると、進めたりするものです。

 クライアントさんにそう問いかけると、「留学した時は、英語を話せること、今の仕事に就くことが目標だった」とおっしゃっていました。

 そこから、目的を具体的にしていきました。

 自分の中にあるものをアウトプットすることで、自分のことをもっと知れるから。30代半ばに入ってきて、自分の今までの経験をシェアするステージになることが、次の成長につながるから。人に教えることは、自分も調べることも沢山あったりして、自分のためにもなるから。

 自分の成長に基づいた目的を言葉にしてみることで、クライアントさんも、先ほどよりやろうかなという気分になってきました。それから、もっと先の広がりを考えてみました。

 日本とヨーロッパの文化比較について、発信を続けていることで、何か記事を書いて欲しいとか、意見が欲しいとか、言われるようになるかもしれない!
 たまたま、検索をしてきた人、旅行に行きたいと思っている人のお役に立てることもある。

 上記は、実際に私の身に起こったことです。ブログを書き続けていることで、雑誌記事への執筆依頼のお仕事を初めて頂いたときには、本当に驚きましたし、嬉しく思ったものです。

 そんな広がりを考えてみることで、クライアントさんもますますやる気になってきました。

 さらに、行動が進みやすくなるために、ブログのタイトルについても考えました。
クライアントさんが表現したい、日本とヨーロッパの文化比較、その記事を書く自分は中間地点にいる、というところから、それにちなんだタイトルとして、ある言葉を提案してみたところ、「あ、それで行きます!タイトルまで頂いてしまいました!」と、しっくりきたようです。
 「やはり自分を振り返るために書きたいですね。振り返らないと、どんどん、忘れてしまうし、もったいないですから」と、最後におっしゃっていました。

 私は、あまり何も考えずに、行動してしまうことが多いのです。何かメリットがある、とかで行動することのほうが、雲行きが悪くなりそうですし。(笑)

 昨日、ミーティングをしていた友人もそうで、無料であるサービスを提供し続けているのですが、「なぜ無料なんですか?」と聞かれても、彼も理由がないようでした。
「やってみたかった」というだけで。あまりにも聞かれるので、一応、説明するための理由も用意してあるそうですが! 

 あるクライアントさんが、ずっとヨガへ通うおうと思って、体験レッスンも申し込んでいないとおっしゃっていました。セッションでは、ヨガをやると、こういう効果があるから、通った方がいいというような、メリットを探すこともしましたが、結局は、「やり始めると楽しいから、やり始めましょう」というシンプルなところに着地しました。

 やればわかるということでしょうか。
 冒頭のセッション自体が、実はもう行動が開始され始めていたということなんです。セッションで問いかけながら、ブログのタイトルも決めましたし、未来に起こりそうな想定を考えたことで、どんな記事を書こうか?とクライアントさんは、ご自身の頭でシュミレーションをしたはずです。実はもう行動が始まったことに、クライアントさんはお気づきになったか、わかりませんが!


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

今年中にやりたいことは何ですか?