「好き」と「興味」と「得意」についての考察。("Having my own business!")

 月が変わったタイミングで、9/11.10/8に行う独立8周年トークイベントのブレストを始めました。
 テーマは、”Having my own business!" ~自分の仕事を持つこと”です。

 「自分のビジネスをどうスタートさせるか?」という起業セミナーや本は色々あると思うので、それ以外で何か話せることはないかと考え始めました。
 ふと頭によぎったのは、本田健さんです。「好きなことを仕事にする」というキーワードを知ったことが、私の”Having my own business!"のそもそもの始まりだったのです。

 アパレル店長をしていた頃、なかなかセールスが上がらなくて、知人の知人に相談に乗ってもらいました。今から11年前、28歳の時のことです。そのとき、本田健さんの小冊子の存在を知りました。

 「好きなことを仕事にする」というキーワードは、ひっかかりました。なぜなら、私は洋服好きじゃないけれど、アパレルで働いていたからです。一体、何が好きでこの会社にいるのか? と、自問自答し始めたのです。
 そこで、「じゃあ、アパレルは辞めるべきだ」と思わなかったことは、いい線いっていたのでしょう。(笑)アパレルの中で、自分が好きな部分を探し始めたのです。
 それは、お客様とコミュニケーションをとることでした。普段の接客もそうですし、親しいお客様ならば、直接メールを送ったりして、お店の情報を教えていました。その頃、まだSNSは充実していない時代だったので、私がしていることは、一般的なスタッフよりも親密なことでした。

 そして、アパレルに入社して1年後、渋谷店へ異動。2年目もセールスが低い平行線のままで困っていました。
 可もなく不可もなくといった私にグサグサと刺さる言葉が上司から発せられました。
 「新しいことをしないと成長につながらない」という上司の言葉。そして、「給料100万円貰っている店長ならば、何をする?」と知人から言われた質問がヒントとなり、「どうせセールスが上がらないのだから、好きなことしちゃえ」と、本田健さんの言うとおりにしてみようと思い、「パソコンをいじることが好き×メールで告知することが好き」というところから、勝手にお店のHPを作り始めたのです。

 やがて、お店でも更新ができるものということで、ブログに移行していきました。店長でブログをやっていた人はほとんどいない時代でしたので、その珍しさもあり、ブログを始めてから11カ月後に人気ブログランキングファッション1位になったのです。本田健さんがおっしゃるように、「好きなことを仕事にする」は、すごい力を発揮しました。

 その後、もっとセールスをあげたい! と欲張りになった私は、30歳の記念に60万円自己投資して、コーチングを学び始めました。さらに、感銘を受けたある本の著者のセミナーへ行ってみようと、2日で10万円のビジネスセミナーにも参加。そして、メンターとなる金井豊さんに出逢ったのです。金井さんは、本田健さんのカットもなさっているということで驚きましたが!
 実は、私の書いた冊子『かないずむ』は、金井さんのお心遣いで、RITZにご来店された際の本田健さんのサイン入りとなっています。(笑)
 そのように、自分のビジネスを持つ始まりは、「好きなことを仕事にする」というキーワードだったのです。

 「好きを仕事にする」という言葉は、いろいろな言葉で置き換えられる中で、一般的にわかりやすい言葉なのでしょう。しかし私の場合、厳密にライフコーチングが好きか? と問われると、好きというよりも、興味があるといった感じです。興味というものは、生きていく中で段々と的が絞られていくもののように感じています。

 また、「趣味を仕事にする」という言葉も聞いたことがありますが、これはどうでしょうか。例えば、ボイトレ、写真、英会話、ジム、旅行、掃除、映画観賞などは私の趣味です。これらは、仕事になっていませんが、直接関係なさそうで、とてもつながりがあるように感じています。

 「得意を仕事にする」についてはどうでしょうか。自分よりうまい人は、世界を見たらきりがないですが、自分の周りの中で1番ならば、引く手あまたでしょう。それで人助けができたら、幸せな気がします。(笑)仕事になっている可能性も高そうですし、私は仕事になっています。しかしながら得意というのは、結果論のようにも思えます。最初からこれが得意だとは、言いにくいものですが、興味がある分野を探す上でのヒントになるでしょう。

 ここまで、「好き」、「興味」、「得意」について、1つ1つ考えてみました。私の場合、一番しっくりくるのは、「興味のあることを仕事にする」であり、それらを支えているのは、「好きなこと」だということです。
 ブログを書くこと、小冊子を作ること、イベントを企画すること、聴く仕事つながりで『星の王子さま』を読んだときには、旅行好きとあって、サンテグジュペリ誕生の地、フランスのリヨンへ行くほど自分の中では盛り上がっていました。
 興味と好きが拮抗すること。そうなると、Having my own businessな状態になっていくのかもしれません。

To be continued...