相手のことが気になるけれど、気になっていることを知られたくない行動をとってしまうとき。

 恋愛相談の単発セッションでした。「気になる相手に、どう気持ちを伝えるか?」ということを、最近考えているとのことで、友達にもよく相談しているようです。しかし、友達が提案する案と自分との案がまったく違うもので、私にも気持ちの整理のために話してみたいとのことでした。

 過去の経験から、少し臆病になっていらしたようで、久しぶりに好きな人ができたようでした。臆病になっていたわけですから、なかなか自分の気持ちに気づかないという状態だったようで、人から「あの人どうかしらね」と言われたときに、自分の気持ちに「ハッ」と気づいてしまったようで…。

 この気持ちを伝えるにはどうしたらいいのだろう?

 クライアントさんとしては、最初から自分のことをさらけ出して、直球ストレート勝負で行こうと考えていらしたようです。しかし、友達に相談してみると、はじめからそんな風に来られたら、相手もびっくりするから、まずは食事に誘ってみるとかして、交流を深めたら?と言われたそうです。

 私も、友達の案に賛成だと言いました。
 「恐怖心」を持っていると、恐怖を早く終わらせたい一心で、直球で行っちゃえ!という、極端な案がでてきてしまうのだと、クライアントさんにフィードバックしました。
 クライアントさんは、「確かに特別な相手のときだけ、極端になってしまい、普通の関係だったら、食事に誘うことも自然とできるのに…」と、おっしゃいました。

 「恐怖心」を持っていると、人は極端な感じになってしまうものです。私もクライアントさんの気持ちにとても共感しました。アナ雪では、エルサが大きな雪男を作ってしまいましたもんね…。

 ところで、外国人の場合デート期間というものがあるけれど、日本人の場合、付き合うかつき合わないかから、デートが始まるという文化もありますので、クライアントさんの恐怖心をさらに仰いでいるような気がします。

 そして私は言いました。「まだ、決めるのは早いかもしれませんよ。相手を食事に誘ってみてわかることもあるからです。例えば、ナイフとフォークの使い方ができていなくて、がっかりすることだってあるんですから。(笑)まだ、こっちにだって、選ぶ権利はあるんですよ」と。
 クライアントさんにも思い当たる節があったようで、ナイフとフォークの話がささり、笑いが込み上げてきました。そこから、相手を自然に誘う方法などの話へと進んで行きました。(笑)

 相手の趣味に合わせてレストランを選ぶとか、自分のスマホで写真撮り、送るから、と言うついでに、連絡先を教えてもらうとか。(笑)鉄板アイデアですが、クライアントさんの心が、段々と軽くなっていったようでした。

 しかし恐怖心は、クライアントさんのなかで、「気になっていることを知られたくない」という気持ちまで起こっていたのです。
 
 「『愛は傷つかない』という言葉を聞いたことがありますよ」と私が言うと、以前の恋愛は、傷はついていなかったんだ、ということに気づかれました。始まりに関しても、相手と自然に仲良くなっていって、そこに何の無理もなかったことに。
 しかし、数年間、過去のことがひっかかって、気持ちの扉まで閉ざしてしまったようでした。しかしこれからは、「自分の気持ちに素直に行動する」という話へと進んで行きました。

 クライアントさんが、話しながら段々と気づかれていったことは、「相手の事が好きで、もっと仲良くなりたい。それだけだ!」と思える自分の気持ちだったと、セッション後にメールで知らせてくださいました。
 恋愛に関しての考え方は、人それぞれかもしれませんが、このセッションを通して、クライアントさんのなかでは、気持ちが楽になったようです。

 まるで、『アナと雪の女王』のようでした。エルサは、「ひとりで生きて行く!」と決めて、自分ひとりだけの城を作って気楽に生きるつもりだったけれど、本当はアナと仲良くしたいと、思っていたのではないでしょうか。アレンデールの街に春が戻って、ホッとしましたよね。(笑)

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

恐怖心、どんなときにおこりますか?