楽に突破できるパワフルな視点。

人材育成で悩まれている、店長をされている方のセッションです。

新人には、いろいろとアドバイスをしたり、

ご自身も本を読んで色々試してきてはいるようですが、

いまいち突破できない壁があるとのことで、

コーチングを受けています。


可能性を開く扉はどこにあるのか?

ノウハウはノウハウで使えますが、

可能性を超える考え方は、また別の分野だと思います。

そこで、可能性を越える考え方ということで、

コーチングにも興味を持たれたようで、

最近は、コーチング系の本を読んで、

引き出すことに焦点を当てているようです。


その結果、考え方は引き出すことはでき始めていて、

相手の方が、自分で答えを言うことで、

モチベーションが上がっている様子が見えるそうです。


しかし、実際のところどうかと言うと、

話している時は盛り上がるのですが、

現実は、あまりできていない様子でお困りでした。


次のブランドミーティングで何を課題にしたらいいか?

今までしてきたミーティングよりも、いいものにして、

あのミーティングよかったね、と周りでも話題になりたいくらい

しっかりやりたいとおっしゃっていました。



新人のできていないところは、

「声掛け」なんだそうです。

「いらっしゃいませ」はずいぶん言えるようになったようですが、

お客様が隣にいるのに、お畳みだけして、何も声を掛けないのは、

どうなんだろう?と、そこを直してほしいとのことでした。


シフトの関係上、たまにしか新人には会えないらしいので、

短い時間しか確認できないのも問題なのでしょうが・・・。

でも、その店長さんは、相当努力されているなぁというのが

伝わってきました。アドバイスはもうし終わっている感がありました。


では、どうしたらいいのか?

そこで、こんな質問をしてみました。


「そのミーティングで声掛け以外の話題にするとしたら
 何を話しますか?」


(沈黙)「考えていませんでした」と。


1つ1つできてから、次へ行く・・・。

この場合は、毎日の接客は現在進行形で行われているし、

「いらしゃいませ」は言えるようになっているし、

声掛けも本人は、「できるようになってきている」と

言っているのだから、あとは見守って、次の課題へ進んだ方が

「声掛け」は通過点に思えてくるのではないかと言うことです。

きっと、その話題を出したところで、新人の方も「ああまたか」となり、

認められている感じも得られないでしょう。



子供に「5円玉を立てて」というよりも

「5円玉を立てて、糸を通してね」というほうが、

5円玉が立つと、どこかの本で読んだことがあります。

通過点になると、簡単に思えるんですね。



「いつでも通過点」

このほうが、真実味もありますしね。

「ホッ」とする考え方です。



前回のセッションで、この店長さんに、私のボイトレの話をしました。

高音を出すときのアドバイスを先生から受けたのですが、

「そこを目指して声を出すのではなく、上から掴むようにして歌って」と。

店長さんのなかでその話ともつながったようです。

いいミーティングになるといいですね。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?


今は、何の途中なのでしょうか?