『LOVE LOVE LOVE』 <受け入れる>ことですべてが変わる リズ・ブルボー著

 『LOVE LOVE LOVE』 <受け入れる>ことですべてが変わる リズ・ブルボーを読みました。今月はリズ・ブルボー3冊読み、だいぶ彼女の考え方をつかめてきた感じです。
それにしても、外国人の本は長いですね。(笑)

 『LOVE LOVE LOVE』は、ある夫婦のセッションの様子がそのまま綴られている、ライブ感のある作りです。私も聞く仕事をしているので、質問や視点、アプローチの勉強として読んでいます。各章の最後にまとめも設けてあるので、読みやすい作りになっていると思います。

 リズ・ブルボーとクライアントとの対話を読んでいると、クライアントが気づいていない、無意識の部分の言語化を助けるような質問や、フィードバックで、セッションが進んでいます。継続して、セッションが続いていくまま描写されており、毎回、一見ちがうテーマであっても、1回目と3回目のセッションで、その問題が繋がってみたりするのです。聞く仕事をしている私でも、無意識の部分が、急にひょっこりと現れてきて、「あれ?どんな仕組みでこうなったの?」と1度では入ってこないので、それだけ、無意識のことは気づきにくいのだと思います。


 90日コーチングも、継続で行っているところにやはり意味があると思っています。
「そう言えば、最初におっしゃっていたことが、ここにつながりましたね」と、最後のセッションで出てくることもよくあるのです。欲張らずに1つ1つ解決していくことが必要なのですね。


 題名にもあるように「受け入れる」がこの本のテーマ。
いくつか印象に残った記述です。

「あなたが、“それ”を信じていたから、“それ”が起こったのです。私たちは自分の思い込みに従って現実を想像しているのです」

「何か問題が起こるのは、私たちを進化させるためなのです。問題が起こったら、自分は何を受け入れていないのかを<意識化>し、それを受け入れるようにしましょう。それが今できない場合、宇宙はふたたび、似たような人たち、似たような状況を引き寄せて、私たちが、それを受け入れられるようにしてくれます」

「あなたは望まないことは言っていますが、本当に望むことは言っていません」

「あなたが、他の人とうまくいかないときは、<鏡の法則>を使ってみてください。それは、あらゆる人間関係に魔法のような効果を及ぼすでしょう。このテクニックを使うことによって、あなたは自分のどんな点を受け入れなければならないかを<意識化>することができるでしょう。そして、そのことによって、エゴが「こうあるべきだ」と思っているのとは違った自分であることを、自分に対して許せるようになるでしょう。ただし、このテクニックは、あくまでも、好ましくない面を持った自分を受け入れるためのものである」

などなど、たくさん線を引いています。



 自分に置き換えて考えてみると、過去に受け入れがたい人たちが、わたしの周りにたくさんいて、よく黙りこんだり、怒ったりしていました。でも、今は怒ることがまったくなくなったので、相手のことも自分のことも受け入れられるようになったのかなと思いました。



 最後に怒ったのは、(これで最後にしたい 笑)つい1か月前の出来事でした。「もっとこうしてほしい」と相手に要望しようとして、興奮気味にメールを打っていたところ、送信ボタンを押す直前に、母から着信があって、送信をまぬがれました…。直感的に「ああ、神様が送るなと言っている」とわかりました。こんな感情的になっている状態で、相手にメールをするなんて、本当にひどいことだと、私は感じたのです。


 これまでの自分だったら、言いたいことは相手に言っていたほうです。しかし、言ってしまったことで、関係が長続きしないパターンを繰り返していたのも事実です。ここで、パターンを止めたいと思いました。

 そして、問いがでてきました「自分がもっとこうしてほしい、と思わないでいられるようになるには、どうしたらいいのだろうか」と。答えは、「相手のことをそれでいいと思おう」でした。


 そのことについて母に話したら、私が小さいときに母が「なんでこの子は?」と私に対して思ったことと同じだったのです。びっくりしました。私は、その人を鏡に、自分の子供時代をみていて、それは、自分で自分のことを受け入れていなかったことなのだと、繋がりました。でも、その人のことを受け入れたから、自分のことも受け入れたような気がしました。


 リズ・ブルボーの本に、“相手に期待していいルール”は、こう書いてありました。
「相手とのあいだに明確な約束がある時のみ、その実現を相手に対して期待する」
「エゴイズムというのは、あなたが、他人に対して、その人自身のニーズよりも自分のニーズを満たしてほしいと願うことである、ということです。つまり、エゴイズムとは、相手を犠牲にして自分を幸せにすることなのです。あるいは、相手が自分を幸福にすべきであると考えることなのです。すなわち、そうした考えが、<真実の愛>に反する考えだと言っていいでしょう」


 「相手を自分の鏡にして、自分を見ていくこと」

繰り返し、同じ問題を起こさないようにするには、これが一番だと思います。
学びも早いし、クリアするほど、楽になって、ポジティブな感情のほうが、どんどん増えていき、どんな人を見ても愛の目で見られるようになるのではないかと思っています。


「相手を受け入れること」「自分を受け入れること」についての
考え方を知ってみたい方は、とてもお薦めですので、是非読んでみてくださいね!





今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

ゆっくり自分のことを考える時間をとっていますか?