問いかけをつくる。

 いつものコーチングのクライアントさんで、毎回「コーチングの時に考えればいいや」と思ってしまい、自分でも違和感があったときに、深堀できるところを放置してしまうところがある。コーチングの時間はもっとほかのことに関して費やしたいのに、とおっしゃっていました。そして、セルフコーチングはどうするのか?というテーマになっていきました。

 私も、人に話せば解決するだろうと思って、自分で深掘りできるかもしれないのに、すぐに話の聞いてくれそうな人にメールをさせてもらうことは、いいことだとおもって、むしろ、そういう風にすることが多かったです。

 しかし、今、自分の中で、人に話さなくても、自分で自分の気持ちの整理をつけることができたなら、人に自分の悩みのための時間を借り過ぎることなく、もっとほかの対話の時間が持てるだろうな、と。つまり、人に気持ちの整理の相談をしなくても自分でセルフコーチングができる自分になるために、自分を開発中でもあるのです。クライアントさんが、全く同じことを考えていたので、感覚が似ていると思いました。


 違和感があっても放置する現状を変えたいそうです。しかも、自分を責めることなく、違和感と対峙するにはどうしたらいいのか? そんな問いかけが出てきました。


 「セルフコーチングってどうやっているんですか?」と聞かれました。
私は、自分に「問いかけ」をしています。

要するに、違和感→問いかけ→そのうち答えが出てくる。
このような3STEPSです。

自分の中の「放置問題」は、問いかけを行うことで違ったものになりそうです。


 では、「問いかけとはなにか?」
クライアントさんは、人の話を聞くときにする質問は、たいてい「仮説」を投げるそうです。その仮説は、自分の中で、こうなのではないか?と相手に対して思ったことについて、聞く質問だそうで、誘導尋問的になることが多くなっていました。


 「誘導尋問」。
私は、コーチを始めて、誘導尋問ってどうするんだったっけ?と思うほど、誘導尋問ができなくなっています。(笑)


「誘導尋問ってどんなもんでしょうか?」と聞いてみると、
「先回りの問いかけ」とお答えになっていました。


「問いかけって先回りできるものでしょうか?」
「子供のころからの癖で、よく先生にうそつきと怒られていました」とのこと。(笑)
どうやら、先回りして想像することは得意のようです。


私はそこで思ったのが、先回りができると言うことは、
「きっと・・・だろう?」という仮説を立てることができるから、
そこを「問いかけ」にしてしまえばいいと思いました。


「きっと・・・・だろう」から、「・・・なのはなぜか?」へ転換です。


具体的に仮説から質問を作ってみました。
「AとBはつながりがありそうだ」を
「AとBがつながるとしたらどこだろう?」にするのです。


「問いかけ」を持っていると、すぐにネットで検索すると思いますが、
検索するときは、きっと「質問」になっているからだと思います。


「質問」があれば「答え」が見つかるのです。


 「この違和感は何だろう?」「何があれば解消するのだろうか?」「自分が知りたいと思っていることは何だろうか?」「自分の気持ちが穏やかになるにはどんな考え方をしたらいいのか?」「どうすれば自分が納得できるのだろうか?」

 問いができれば、脳味噌が勝手に検索をするので、不思議なことに朝目覚めた瞬間に答えがやってくることが結構あったりします。

 違和感があるのに、無視をして、次に進むと、何故だか自分の行動が進みにくくなります。「ま、いいか」という前向きさは、そこではちょっと違う気がします。何かに気づくための違和感ですから、違和感は大切にして、「問いかけ」にすれば、毎日考え続けることになるので、やがて答えが出てくるのです。


 違和感っていうのは、自分の機嫌を直すものなのかな? と最近思っています。そこに向かっているとき、自分が二人いるような気がして、不思議な感覚なんですよね。一人だと思っていたけど、一人じゃないって感覚がしました。



 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自分に普段どんな問いかけをしていますか?