転職:自己分析はどうやるの?(自分史を書く)

 転職コーチングをしています。新卒で入ったばかりなのに、合わないところに入ってしまったとの悩み。人は、その時はベストの選択をしたと思っても、後から考えると、違うほうが良かったのかな?なんて、思ってしまうこともあるでしょう。
 でも、「新卒で入ったばかりなのに転職を考えている」とまわりの人に相談すると、「折角入社したんだから3年は続けた方がいいよ」とよく言われるとか。それって誰が決めたんでしょうか? と、私なんか思っちゃいますけどね。

 20代最初の方の転職だと、あまり経験もないから、なかなか自分のことをPRする材料も少ないかもしれませんが、どんなに見積もっても、事実は経験が少ない、のですから、新卒のときの気持ちに戻って、今までの人生を振り返ってみて、自分を活かす方向を見つけていくしかないと思います。

 「どうすれば、自己分析ってできるんでしょうか?堀口さんが、就職活動のときに、リーダーが向いていると思った、って小冊子に書いてありましたけど、どうしてそう思えたんですか?」と、聞かれました。

 自分の就職活動の時を振り返りました。
一番、効果的だった自己分析は「自分史」を書くことでした。
物心ついた、4歳から書き始めました。
「ピアノを習い始めた。幼稚園の鼓笛隊で、笛がすぐ吹けるようになった。その後、ベルリラを担当して、ちょっと得意げだった気がする」。
「小学校2年生のクラスは、毎朝歌を歌うクラスでとても楽しかった。先生が学年末にくれた歌集とカセットがとても嬉しかった」。
「小学校4年生の先生は、たくさん宿題を出した。だけど、自分次第で工夫して取り組めるものだったので、夜の10時過ぎまでかけて、毎日宿題をがんばった。先生の花丸がうれしかった!」。

みたいな感じで書いて行きました。それを聞いたクライアントさんが、「私は出来事だけ書いていました。堀口さんは、その時の気持ちまで書いたんですね、なんだかそう書いていくと、自分のことをとても大切にできそうでいいですね!自分史を書くのが楽しみになってきました」とおっしゃっていました。

 そう言われてみればそうだと、クライアントさんのフィードバックで気づきました。
私は、就職活動をしながら、子供の頃の自分と随分ご対面してきたんですね。(笑)

 私は、友達と何をして遊んだ、と言うよりも、「クラス運営とは?」みたいなところに、子供のころから興味があったのは事実です。「どんな先生の時にクラスは団結するか?」とか、「自分はやる気が出るのか?」といつも考えていました。

 特に、夏休みの自由研究で、女子は「万華鏡」を作る人がやたらと多い世代だったのですが、「なんで、みんな万華鏡なわけ?」といつも疑問に思っていたことなど覚えています。(笑)

 そんな風に、学校の先生に興味があったので、大学では教職をとって、母校の中学校で教育実習をして、英語を教えたこともあります。だから教職免許は持っています。
 でも、学校の先生というよりも、一般企業に単に入りたかったので、リーダーシップが発揮できそうな、マクドナルドを希望したわけです。
 教育実習では、「ゲームでワーク」を行いました。凄く楽しかったのですが、家庭科の年配の先生の批判にあい、職員室で泣いてしまったことを覚えています。昨日のコミコレではないですけど、21歳のころからワークを作るのが好きだったんです。

 教えることよりも、チームとか輪を作るのが好きです。クラスの輪、先生の運営の仕方で全然違ってきますからね。
 自分の理想としている輪は、ぎすぎすしない、穏やかでゆるい、発言も自由な場所、みたいなもので、マクドナルド時代もアパレル店長時代もそんな店舗を作ったことがありました。逆にそういうのしかできない。(笑)

 今は、セミナーとか講演をしていて、結局は教壇に立つようなことをしていますから、学校の先生に子供のころから興味があったのは、とてもつながっているように感じます。でも、教えることが楽しいと思っているのではなく、その場を創る方に興味があります。自由に発言できる楽しい場所づくり、いつでもそういうことがしたいのです。
 
 私はこんな風に自己分析をしていました。

 自分史を書きながら、過去の感情まで一緒に向かい合うこと。
そして、興味は何だったか?、何に魅かれていたのか?、に着目してみると、自分が人生で何をなし得たいのか、見えてくるのかもしれませんね。

 今日は、クライアントさんに質問をされて、面白い答えが出たなぁと、いつもながら楽しいセッションでした。

今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

子供のころ何に興味を抱いていましたか?