我慢を辞めると自分のしたいことが見えやすくなる。

 「言いたいけど言えなくて我慢してしまう」ということは、誰しもあるのではないでしょうか。でも、そこを言えるようになると、本当に驚くほど、他もすーっと流れだして、他にも言いたいけどいけなかったことが言えて、また次の扉も開いて、自分の望む方向へ誘われて行く力にもなっているようです。

 あるクライアントさんが、隣人の騒音に悩まされ続けていたようです。
しかし、「苦情」を言わず、自分がその音から回避するように、自分の生活リズムを変えたりして、工夫をしてみたのだそうです。だけど、やっぱり気になって・・・とセッションで話していました。

 「騒音」ですから、言ってみるだけ言ってみたらいいですよね。
相手は変わらないんだから、自分を変えればいいと思い込んで、何も言わないでいるのは、「我慢」と変わらないのではないでしょうか。

 言ってみるけど、騒音が消えるかどうかは分からないですけどね。どっちに転がるか、それは分からないけど、別にどっちでもいいけれど言ってみるというニュートラルな気持ちであれば、相手も自分も楽です。

 また、「うるさいと感じている」という言い方ならば、自分の気持ちがそう感じている事実を伝えているわけなので、相手もあまり驚かないで聞いてくれると思います。



 ・・・・その後、勇気を出して、現行犯のときに隣人へ言いに行かれたようで、それから、相手は改善してくれて、今は大丈夫になったと言っていました。
「言ってもいいんだ」と思えるようになったようです。

 そこが、「我慢」を辞めるスタートになりました。

 「努力」がだんだん「我慢」になってきた会社を、夏に辞めたいと上司に伝えることができたのと、上下関係の付き合い上、自分が特に興味のないキャラクターものを持っている人の持ち物を「それかわいいね」と無理にほめることも辞めることにしたと言っていました。(笑)


「我慢」を辞める。
その後、自分のやりたい! と思うことが、ポンと湧いてくるようです。

 会社を辞めたら「語学留学へ2か月行こうと思います」と、これまで2回のセッションでは、出てこなかった「やりたいこと」まで飛び出てきて、私も驚きました。

 もとはと言えば、転職コーチングだったのですが、クライアントさんの現在の見解としては、「今、転職活動をしても、偽りの自分になってしまいそうなので、会社を辞めてから、自分の好きなことを見極める期間を経て、転職活動しようと思います」ということをおっしゃっていました。

 それくらい素直になることって、とてもいいと思いました。
どんどんクライアントさんの「素の発言」が出てきたので、「いいぞ、その調子!」と思いました。段々と、「自分の真心」に近付いているようでした。きっと素直なほうが、見えない流れにも応援されます。

 その調子で、「自己開示」も始めて行こうかなと言っていました。
それは、FBとかブログとかで、社会とのつながりを持つためという目的だそうです。
今までは、そういうのは、できない部類だったのだそうです。

 他のクライアントさんも、自己開示が難しいとおっしゃる方がいました。「自分を出す=我を張ること=だめなこと」という図式が成り立っているようで、今度のセッションでテーマにしたいと。

 苦手な方は別に無理しなくてもいいとは思いますが、「やってみたいかも」という気持ちが出ているということは、ちょっとやってみたらいいかもしれませんね。

 「堀口さんのブログって、全く商売っ気がないですよね。宣伝とかをいつもだしているようなのって、苦手なんですよ」と。
 どうも、自己開示のイメージが、あまりよくないようですね。(笑)

 私は、「何か役に立てればいいのですが・・・」と思いながら、知って得する情報とか、自分自身が役に立ったなぁと思った話をチョイスして書いています。

 
 「自己開示しようかな、でも怖いな」と思っている他のクライアントさんも、仕事場で秘密にしていたことが、(むしろいいこと)自分の意図とは別にあるとき発表されてしまって、逆に楽になったという体験をしていらっしゃいました。

 「我慢」を抜けると、「自己開示もしようかな」という流れに、二人ともなっているというのは、何でなんでしょうね・・・。潜在意識さんは、何をたくらんでいるのでしょうか。

 「言わないでいる」から「言えた」を超えると、自然ともう少し発言してみちゃおうかな・・・という気分になるのは何故でしょう。でも、慣れていないので、ちょっとまだ怖いという気持ち。

 「自分を出す=我を張ること=だめなこと」と思っていらっしゃる、クライアントさんとお話で何が見えてくるのでしょうか。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自己開示についてどう思いますか?