メンタルケア・スペシャリスト養成講座@東京 5日目 参加。

2日はメンタルケア基礎講座の最終日でした。
約3週間ぶりの東大駒場キャンパスで、薔薇を見ることができました!







3年前にイギリスへ旅行した時期は、薔薇の季節だったので、
その後、東京でもふとした場所に薔薇を発見する目を持ったようで、
嬉しいことが増えました♪


今日の授業は、それぞれの教授のカラーがとても出ていて、
たいへん刺激的な授業でした。
沖縄のユタについて、鬱病について・スピリチュアルケアについてでした。

特に、ラストの講義だった「スピリチュアル・ケア」では、
聞こえてきた言葉が私のなかで凄く響いたらしく自然と涙が流れてきました。


3つの講義の振り返りを書きたいと思います。


■人間論Ⅲ
・沖縄のユタについて。

・ヘルスケアシステムとは?
民間セクター・専門職セクター・民俗セクターを個人が選んで行き来する。
沖縄では、医療とユタ(無くなった人の思いを語る人・イタコ)を
使い分けながら利用している人が多い。
・自分でケア→自分の手におえないから病院→拝む
どれがよかったかは、自分で判断。

・ユタ…野のカウンセラーと言われる。
何をしに来たのか? クライアントは言わない。
対話をしながら悩みを解決していく。
・沖縄は、先祖崇拝の背景がある。
・医者半分、ユタ半分ということわざがある。
・医者の領分は、疾病。ユタの領分は、病。
・ユタ…自分で見ることのできない心を相手が伝えてくれて癒される。
・ユタは、先祖に投影する。心の内を吐き出させるカタルシス効果。
・ユタは、客を治療していながら、自己治療をしている。
・ユタになろうとしてなった人はいない。クライアントが決めること。
・ユタ初心者は、自分の中に残っている心身の異常の自己治癒の場。
・ベテランは落ち着いている。コントロールできる。この世とあの世を見られる。
・沖縄の人は、死を連続性と見ている。

ランチは、こちらのお弁当を。今日も野外でいただきました。
土曜日なので学食が空いていたんですね。
入りたかったです。





■精神保健

・鬱の8割~9割は治療を受けていない。
・自分を責め続ける人はなりやすい。
・自分の中にある怒りや罪悪感を持ちすぎないこと。
・うまくいかないことを自分の弱さのせいにする。
・鬱の人に対しては、受容、共感、支持し、激励しない。根性論一番ダメ。
・一緒に頑張ろう。見捨てないこと。
・躁鬱。葬式躁病…忙しすぎて悲しむときに悲しめなかったことでおかしくなった例。
・若い人。嫌なことがあるとすぐに落ち込む。環境の変化で治ることも。

・鬱病にならないための7つのストップ。
1.完全主義を辞める。
2.自分のミスに厳しすぎるのを辞める。
3.すべてをコントローするのを辞める。
4.余計なかかわりを持つのを辞める。
5.自分の体調や健康を無視するのを辞める。
6・見栄を張って助けを求めないのを辞める。
7.ストップして自分や家族のための時間を持つ。

■スピリチュアル・ケア

・スピリチュアルケア 霊的配慮
・終末期医療 余命3ヶ月~6か月
「なぜ、私だけがこういう苦しみを味あわなければいけないのですか?」
「死んだらどこへ行くのでしょうか?」
不条理な問い、苦悩がある。

・治療…医療の最大の目的。
・治療できなくなる→延命 1日でも1時間でも長く生きられるように。
心のケアが必要になる。

・病人…疾病(体が苦しい)/人間(なぜ私が・・・)

・スピリチュアルケアは、医療の中で出てきた。

・傾聴…その人の世界に入って聴く。
自分もそういう苦しみがなければできない。
どれだけ自分が苦しい時に話を聞いてもらえたかという経験がないとできない。
傾聴は、技術じゃない。自分の苦しみがなければ聴き取れない。

・スピリチュアルケアが問題となっている理由。
多忙・経済原理優先・仕事中心、結果主義・家族の崩壊・存在の基盤の喪失

・ゆっくり聴くと、相手は「自分が主役」で話せる。
・傾聴とは、相手が主役ならば、後から結果が出てくる。
・その人の存在を認めること。

・人は死んだらどこへ行く?
宗教は答えがある。
スピリチュアルケアとは、「一緒に考えて行きましょう」
人は、答えを教えてもらうのは好きじゃない。
その人に自分の言葉で語ってもらう。

・死ぬ前
人生の総決算・意味づけをしたいと思う。
反省、悔い、後悔を言う人が多い。
みな、背負って生きている。最後には解決しておきたいと思う。
その人の魂をケア。

「死んだらどこへ行く?」
「両親のところへ行く」と答える人が多い。
「両親にあったらどんなことをおっしゃってくださると思いますか?」

→その人の人生を丸ごとよかったと言えるように、
質問をして、その人の魂の叫びを聴きとる。
一緒に考える。
どこに自分の人生の生きる土台を見つけるか?

・もたらすもの
癒し、自己回復。
人生の意味を回復することで自分を取り戻す。
自分は生かされている。

・金子みすずの詩。
スピリチュアルなセンス。
自然の中に大きな命が支配している。

・人生に行き詰まりを感じる時。自分の価値を見いだせないとき。
今の日本は結果主義だから価値を見出しにくい。
教育…存在自体に価値があることを教える必要がある。

・自分の人生をどう輝かせていくか。
与えられたもの。そこからくみ取るしかない。

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

どれもこれも教授の話す言葉が全部重要な講義でした。
特に、スピリチュアルケアでは、「魂」という視点は、
聞いたことがあるけれども、「終末期医療」という「死」の
近い位置から考えてみたら、とてもリアルに感じました。


「結果主義」に囚われないこと。
そこに囚われていたら、自分である存在価値に気づかないまま
生きてしまうことになるのではないかと思ったのです。

「好きに生きる」だけでなく、人と人との中に入っていくことで、
自分の生かされている価値がわかるのではないかと思うのです。
人とつながることが大事なのではないかと。


ところで、こちらの講座を受けた理由は、
もっと深く傾聴ができるようになれればという目的もありました。

ところが今日、「自分」に気付いたのです。
「私の価値は何だろう?」という問いを2週間前に立てたのですが、
今日、最後の講義で、ついに気づいたことがありました。

「生かされている」
「魂の叫び」
「存在価値」
「相手が、自分が主役で話せる」
「結果主義では存在価値に気づかない」
という言葉が心に響いてきました。

そして、気づいたのが、私の生かされている意味です。
これは、気づいているようで、はっきりと言語化したことはありませんでした。

たまたまなのですが、最後の教授だけが、「私のメールアドレスは・・・」
と黒板に書いてくださったので、感謝のメールをこれからしようと思っています。

これで5日間の講座が終わりました。
きっと自分に必要だからと感じて、直感で申し込んだ講座でした。
無意識からのメッセージだったのだと、今日わかりました。

ありがとうございました。

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