仕事の優先順位をつけたいというテーマでのセッションでした。
90日コーチングなので、最初のオリエンをした時に、色々と楽しいから広げ過ぎてしまったというお話もお聞きしていました。
優先順位をつけたいという理由は、キャパオーバーしているように感じるからとのこと。
「たとえば、優先順位を付けるというよりも、取捨選択という整理の仕方もあるけれども、どうですか」と、その辺りをお聞きしたところ、「本当は、ほとんど辞めたくない。どれもこれもやりたいから、取捨選択ではなく、優先順位を付けるという言葉にしました」とのこと。
その言葉を聞いて、子供が沢山遊びたい道具を手には持っているけれど、どれもこれも捨てることができずに、結局、どの遊びもできていないような、そんなイメージが湧きました。お医者さんごっこをしながら、パン屋さんごっこはできないし・・・。どれか一つの遊びを選ぶ方が、楽しいでしょうけれど・・・。手に沢山欲しいものは持てているけれど、楽しめていない雰囲気を感じました。
そう感じたことをクライアントさんに伝えてみると、まさにそうだとのことで。辞めることを思いきれないのだそうです。
そして、「なぜ、辞めることを思いきれないのか」について、考えてみることにしました。
もし、何かを辞めようと考えると、保留にしておかなくちゃ、辞めようと思わなくちゃと、辞めることも、義務感を持ちそうだとのこと。
なぜ、義務感になってしまうのでしょうか。
そもそも、今の仕事はどんなきっかけで始まったのかとお聞きしてみると、「教えてほしい」と誰かから頼まれて仕事になったり、「できないんです」と誰かに言われて、じゃあ、私が創った方が速いのでと思い、それも仕事になったようでした。
その話から、私が感じたのは、「自分がこうしたい」という内側の欲求よりも、誰かから頼まれたからやってみようという、外側のニーズから何かを始めることが多いのではないかと言うことです。
クライアントさんにそうフィードバックしてみると、自分では全く気づいていなかったと驚いたご様子でした。誰かから頼まれてやっていくうちに、楽しくはなっていき、これが私のやりたいことだわ、ということになっていった。
実は、自分の内側から「これをしていこう」とは思ったことがあまりないようでした。また、自分はいつも好きなことをしていると思っていたし、これがやりたいことと思っていたのが、人から頼まれたことに応じていたのかと、気付いたのです。
それだから、自分が本当にやりたいことが分かっていないため、取捨選択できていないということとつながりました。
不思議なことに、御用聞きみたいになっているときこそ、なんだかうまく行かなくなっていくのです。私にもそんな体験がありました。
独立したばかりのころ、私にも御用聞き要素はありました。できるから、ビジネスにしようということでやってきたのです。例えば、アパレルのコンサルタントや、ブログのコンサルティング、いくつかのセミナーは、今はもうやっていません。途中から、コーチングに特化しようとして、辞めることにしました。理由は、だんだんとしっくりこなくなっていったからです。そんなしっくりこないことをこれ以上続けることは、本能的に不可能になっていきました。頭ではごまかせないタイプでよかったかもしれません。(笑)
また、独立して数年は、ずっと出版をしたいと思っていて、チャンスのようなこともありましたが、こういう本を書いてほしいと出版社の人から提案を受けたり、クライアントさんに「どんな本があったらいいか」と聞けば聞くほど、自分と分離していったように感じています。
そのとき、自分がわからなければ、自分が他人にどう映っているかで自分の出方を決めようと思っていたのです。
やがて、何が何だか分からなくなって、誰とも会わないように暮らし始めました。(笑)寂しくなるとすぐに誰かを誘ってしまうところがありましたが、そういうのも辞めました。
そして、自分の内側からの欲求が出るまで待つことにしたのです。2年かかりました。
しかし、何ができるだろうか? と試行錯誤していた時間も必要でした。もがいている間に色々な経験を積んでいたからです。もがいていることこそが、価値だったりもするのです。
今は、誰かに「何をしたら役立つ?」と聞いても本当のところはわからないと思えるのです。自分の良さは自分が良く知っていると思えますし、それは、本当に自分しか知らないのだと確信を持って言えるようになりました。そして、そこから何かが始まる予感がするのです。
このクライアントさんとのセッションは始まったばかりですが、これからどんな良さが出てくるのだろうかと、とても楽しみな気持ちです。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
自分の内側の欲求を感じていますか?
┏━┓
┃☆┃Information
┗━╋...──────────────────────────────
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実感してくださることを心より願っています。
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90日コーチングなので、最初のオリエンをした時に、色々と楽しいから広げ過ぎてしまったというお話もお聞きしていました。
優先順位をつけたいという理由は、キャパオーバーしているように感じるからとのこと。
「たとえば、優先順位を付けるというよりも、取捨選択という整理の仕方もあるけれども、どうですか」と、その辺りをお聞きしたところ、「本当は、ほとんど辞めたくない。どれもこれもやりたいから、取捨選択ではなく、優先順位を付けるという言葉にしました」とのこと。
その言葉を聞いて、子供が沢山遊びたい道具を手には持っているけれど、どれもこれも捨てることができずに、結局、どの遊びもできていないような、そんなイメージが湧きました。お医者さんごっこをしながら、パン屋さんごっこはできないし・・・。どれか一つの遊びを選ぶ方が、楽しいでしょうけれど・・・。手に沢山欲しいものは持てているけれど、楽しめていない雰囲気を感じました。
そう感じたことをクライアントさんに伝えてみると、まさにそうだとのことで。辞めることを思いきれないのだそうです。
そして、「なぜ、辞めることを思いきれないのか」について、考えてみることにしました。
もし、何かを辞めようと考えると、保留にしておかなくちゃ、辞めようと思わなくちゃと、辞めることも、義務感を持ちそうだとのこと。
なぜ、義務感になってしまうのでしょうか。
そもそも、今の仕事はどんなきっかけで始まったのかとお聞きしてみると、「教えてほしい」と誰かから頼まれて仕事になったり、「できないんです」と誰かに言われて、じゃあ、私が創った方が速いのでと思い、それも仕事になったようでした。
その話から、私が感じたのは、「自分がこうしたい」という内側の欲求よりも、誰かから頼まれたからやってみようという、外側のニーズから何かを始めることが多いのではないかと言うことです。
クライアントさんにそうフィードバックしてみると、自分では全く気づいていなかったと驚いたご様子でした。誰かから頼まれてやっていくうちに、楽しくはなっていき、これが私のやりたいことだわ、ということになっていった。
実は、自分の内側から「これをしていこう」とは思ったことがあまりないようでした。また、自分はいつも好きなことをしていると思っていたし、これがやりたいことと思っていたのが、人から頼まれたことに応じていたのかと、気付いたのです。
それだから、自分が本当にやりたいことが分かっていないため、取捨選択できていないということとつながりました。
不思議なことに、御用聞きみたいになっているときこそ、なんだかうまく行かなくなっていくのです。私にもそんな体験がありました。
独立したばかりのころ、私にも御用聞き要素はありました。できるから、ビジネスにしようということでやってきたのです。例えば、アパレルのコンサルタントや、ブログのコンサルティング、いくつかのセミナーは、今はもうやっていません。途中から、コーチングに特化しようとして、辞めることにしました。理由は、だんだんとしっくりこなくなっていったからです。そんなしっくりこないことをこれ以上続けることは、本能的に不可能になっていきました。頭ではごまかせないタイプでよかったかもしれません。(笑)
また、独立して数年は、ずっと出版をしたいと思っていて、チャンスのようなこともありましたが、こういう本を書いてほしいと出版社の人から提案を受けたり、クライアントさんに「どんな本があったらいいか」と聞けば聞くほど、自分と分離していったように感じています。
そのとき、自分がわからなければ、自分が他人にどう映っているかで自分の出方を決めようと思っていたのです。
やがて、何が何だか分からなくなって、誰とも会わないように暮らし始めました。(笑)寂しくなるとすぐに誰かを誘ってしまうところがありましたが、そういうのも辞めました。
そして、自分の内側からの欲求が出るまで待つことにしたのです。2年かかりました。
しかし、何ができるだろうか? と試行錯誤していた時間も必要でした。もがいている間に色々な経験を積んでいたからです。もがいていることこそが、価値だったりもするのです。
今は、誰かに「何をしたら役立つ?」と聞いても本当のところはわからないと思えるのです。自分の良さは自分が良く知っていると思えますし、それは、本当に自分しか知らないのだと確信を持って言えるようになりました。そして、そこから何かが始まる予感がするのです。
このクライアントさんとのセッションは始まったばかりですが、これからどんな良さが出てくるのだろうかと、とても楽しみな気持ちです。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
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