自分の中の普通に、自分の価値が見つかる。

「自分らしさを見つけたい」というテーマで、90日コーチングのご依頼がありました。20代後半の男性です。周りは、転職、結婚など、ライフスタイルが変化していっているのに、自分はこのままでいいのかと考えることがあるそうです。それに、今の自分のやり方では成長できないと感じているので、自分のこれからのことについて考えてみたいとのことでした。

 仕事の経歴、趣味は何か? などお聞きしていくと、やること一つ一つに関しては、夢中に取り組んでいるご様子に感じました。ただ、ご本人は、そうは思っていなかったようです。なぜでしょうか。

 「なんでも、やろうと思ったことはしっかりと取り組むタイプですね。大体、とりあえず受けようと思った、○○の試験は、なかなか難しくて何回も受ける方も多いものではないでしょうか。惰性と言う割に、コツコツやって達成してきていることは凄いことですね」と、私は、そのまま受け取った事実を伝えました。

 すると、「ありがとうございます」とお返事がありました。「謙虚というのもいいところなのではないですか」と言うと、また「ありがとうございます」とおっしゃっていました。
 「ありがとうございます」という言葉が出てくるということは、「そうだったのか。初めてわかった」という現れのようにも感じました。


 自分は、深く考えすぎるとやらなくなるタイプだと思っているそうなので、「楽しそう」と思ったら、やり始めるように心がけているとか。それで、やるからには、きっちりとやる。その繰り返しでこれまで歩まれてきたようでした。しかし、今継続してやっていることは惰性に感じるし、本当にやりたいのかと言われると、そうでもないと感じるようです。

 自分では、大したことをしていないと思っているけれど、周りからしたら、やることはきっちりとやると思われているのではないでしょうか。

 「自分の普通は、他人からみたらすごいこと」。私は、そんなふうに考えています。
自分の中の普通こそ、自分の価値なのだと気づけるといいですね。

 ここまでの話を聴いていて、こんなイメージが浮かびました。
種が入った袋を持っているんだけど、その袋に穴があいていて、種がどんどんこぼれ落ちて、自分が落とした種の花も実も見ないで、ここまで歩いてきてしまったような。

「まさにそんな感じかもしれません」とお返事がありました。

 なぜ、そんな捉え方になるのだろうと想像してみました。もしかしたら、あまり人から何も言われないで、ここまで着たのか。はたまた、人のコメントは貰っても、受け取らずに来たのか・・・・。

 話を聞くと、ご両親が、「自分で道を決めたら、自分で責任を持て」という教育方針だったようです。だから、これまであまり何も言われなかったようです。

 親から言われすぎたクライアントさんもいらっしゃれば、何も言われなかったクライアントさんもいらっしゃる。どちらがいいとか、悪いとかもないでしょう。どんな背景であっても、自分の価値は自分で見られるような視点をもっていければいいのだと思います。

 セッションでは、見落としてしまい、どこに行ったのかわからないものを、探しに行く機会になりそうです。振り返ってみて、今、きちんと受け取れればいいのでしょう。見方を増やせば、過去の中の見落としてきた事実に気づくでしょう。
 沢山の素敵な発見がありそうで、私は楽しみです。

 今まで、自分のことを深く考えずに来たから、一人で見るのはちょっと怖い気もするとおっしゃっていました。その気持ち、わかるような気がします。最初のほうは、ガイドがいるといいかもしれません。コーチとしてそんな役割ができるのではないかと思います。

 自分の価値の見方が分かれば、ほかの人たちの中にも、価値を見いだせる目がきっと養われることにもつながるでしょう。
 セッションを通して、自分の存在価値に気付くきっかけになればと思っています。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

たまには、振り返っていますか?


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