まだまだ足りないことが多すぎて、自分を認められないとき。

 90日コーチングのあるクライアントさんは、「自分が何をしたいのかわからない」というところから、セッションがスタートしました。
 結果主義にならず、プロセスの変化を意識し、自分の足元を見る視点で考えてみました。すると、やりたいことも絞られてきたので、セッション5回目まで順調に進んでいる感じです。しかし、突然、悩みの奥深くに入ってしまったようで、メールを頂きました。

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・まだまだ足りないが多すぎて、自分が認められない。
・到達したいところまでの差がありすぎて、焦っても仕方ないけど、やっぱり焦ってしまう。
・自分をホメることや自分に自信をもつことが必要かもと思った。
・物事の受け取り方が、まだ悪い方に目がいく。
・自分の黒い部分や見たくないものにフタしてたり、なにより怖い。
そこがあるから、完全に自分を信じていない、中途半端な感じ。

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 メールを読んで、「まだまだ足りないが多すぎる」という一文から、クライアントさんと同じく、20代後半の自分を思い出しました。自分の変えたいところが沢山ありました。
 
 オシャレが苦手。怒りっぽいところ。成果を出せない自分。親と仲は悪くないけれど、心を通わせる話ができない。せっかちで待てない。独立してからは、セッションが浅い自分や文章が浅い自分も嫌でした。

 変えたいところがあるのは、自分を否定しているわけでなく、単純に、なりたい自分になりたいなぁということです。ジムへ行って、理想の体を作るのと同じです。
 現状の自分をそのまま受け止めて、なりたい自分もあるというだけです。

 先週、小学生の時のクラス会があったのですが、見た目に関して、私が一番変わったと全員に言われました。きっと、変えたいところがいっぱいあったからだと思いました。
 オシャレでない自分は、アパレルに入社することで解決しましたし、なぜか、メンターがカリスマ美容師だったことで、さらに解決しました。なりたい自分を思い描いていると、必要な環境や人を引き寄せたのだと、自分を振り返りました。
 
 今の自分を認められないのは、素直な証拠です。きっと、なりたい自分を思い描けているのではないでしょうか。なりたい自分にいつもフォーカスしていくだけです。

 逆に、40代の方で、その道20年以上なのに、いまだにもっとやらなくちゃ、となっている方もいらっしゃいます。その方は、十分頑張ってきた自分を認め、今の自分にふさわしいものが、向こうからやってくるという感覚を持つことでいいのではないかと思うのです。
 変わりたいときもあれば、これでOKとなるときもあるのでしょう。

 変わっている最中は、どことなく落ち着かないものです。「ああ、ちょっとまだ足りないな~」と思うのも普通です。そして、「できるようになった」と、ある日、気づくのです。

 昨日、母から電話がありました。ボイトレを習い始めて3か月経ち変化があったようです。
 私は、母は歌がうまい方だと思っていたので、ボイトレを薦めました。そして、始めたのですが、下手な自分を発見してしまい、とても落ち込む日々のようでした。先生は、まずはとにかく声を出すことをさせるので、うわべだけでうまく歌っていたところから脱出させるように導かれるのです。

 私も最初、下手になったなぁと感じることがありました。でも、そういうレッスンなのだろうなと思い、下手な自分は途中の自分だと思いながら、とにかく続けることだけを考えていました。3年目になって、ようやく抜けた感を持つことができました。

 母は、下手になった自分を受け容れることができず、私に漏らす言葉は、「いつ辞めようかしら・・・」です。
 私は、「下手な自分を認めた方が楽になるんだから。スタートはそこから!」と母に言いました。

 そして、昨日の母の電話です。「いつも、○○会で集まる時に、最後に歌を歌うのね。それで、20年間、ずっと出なかった音があったんだけど、今回、声が出て、びっくりしたわ!!!」と興奮気味でした。

 「下手な自分は途中の自分」で認めてしまえばいいのです。
 自分を認めるというのは、「いいものを認める」だけではないと思います。「下手だ」と認めるのも認めるではないでしょうか。ありのままの自分を受け容れることでいいのだと思います。抵抗しないで、そのままです。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

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