テーマ 「相手と一緒に考えるためにどういう働きかけをしたらいいか?」。

Mさんは、コーチング中に、店長に昇格することに決まって

それから、売上も全店1位になりました。

コーチングしてきた店長さんたちの売り上げはいつも上がりますね。

とは言っても、現場でやっているのは、Mさんなので、

私は、偉そうなことは全く言えません(笑)



多分、上げられる要素を持ちながら、

そこを発揮できていないだけなので、

力を発揮させやすいように視点を変えているのが

私のコーチングです。


Mさんの凝り固まっていた部分は・・・

・周りに、店長は威厳を出さなくてはいけない言われ
 もっとスタッフに厳しく言っていきなさい。と言われていたこと。
 (でも、それはキャラクター的にできないと思っていた)

・本来は、先を行くデザイン、コーディネートのブランドだが
 地域柄があるのではないかと、お店のスタッフの思い込みで
 無難なコーディネートで、ディスプレーを展開していたこと。
 (自分たちが着ないコーディネートでみせていた)

・部下の育成は、接客のところだけをみていたこと。
(長所を伸ばすことにフォーカスしていなかった)

・上司と話すときに、できないと思われるのがいやで、
 いつもうまく話せず、緊張してしまっていたこと。
(教えてくださいという姿勢もあることを知らなかった)


などなど・・・セッション中で思いこみを変えたり、

うまくいくための視点から、物事を考え、行動に落とし込んで行ったり

そういうセッションの繰り返しで、全店1位になっていきました。



現在、会社からは、「安定して行ってくれればいい」と

言われているそうなのですが、彼女の中でまだできそうなことが

あるのではないか?と考えていました。



目標は「伝説の店長」。

実は、私が辞めた後にそういう風にテナントのビルの

飲食系の店長がそう言っていたという話を聞きました。

変な目立ち方をしていたんでしょうね。(笑)



どうしても、無難な感じになりがちという、Mさん。

今日はまず、スタッフの遅刻をなくしたい。

と言うところからはいりました。

そして、流れて行って

テーマは

「部下と一緒に考えるためにどういう働きかけをしたらいいか?」。

お話聞いてみました。





「3か月に1回くらいなのですが、遅刻するスタッフがいて
 売り上げも悪いので、辞めさせたほうがいいのではないか?
 と言われました。私としては普段の勤務態度もいいし
 辞めさせるほどではないと思っているので、上にはそう伝えましたが…」


「え?3か月に1回なら、そんに悪くないでしょう・・・
 本部は、売り上げの部分しか見えていないから、
 たとえば、ストック整理をいつもしてくれるから
 助かっているみたいな部分は、言ってもスルーされますからね・・・」


「そういうのありますね」


「3か月に1回の遅刻ってことは、別にそこは重要視するところではなく
 なぜ、たまにそうなのか?ってことだから、なんか仕事に対して、
 『ああ、もう行きたくないな』ってたまに思って遅刻になってたり
 するかもしれないですね・・・だから、その子の接客レベルが
 アップした時に、遅刻がなくなる気もします」


「ああ、確かにそうですね。お店にいても調子よくない時期に、
 遅刻をしていますね・・・接客は、遠慮しているところが
 ある感じがします。それに、売ることへの罪悪感を持っている
 気もするんですよね」


「なるほど。どういう接客指導しているのですか?」


「一緒に商品研究とか、接客アドバイスですかね・・」


「なるほどね。『なぜ、遠慮しているのか?』って話は聞いたことありますか?
 気持ちの部分の話。人は、わかっていても気持ちの部分で恐れがあったり
 すると、進めないですから」


「そこはないですね・・・」


「自分の上からしてもらった話で、何か印象的なものはありませんか?」


「自分のいい部分と、悪い部分を言ってもらえたときとか、
 考え方を聞いた時、同じ気持ちでやろうと思えたりしました」


「なるほど、そう考えると、その上の人たちみたいに、
 もう少し深く話しができるようになると、Mさんの力がさらにつきますね」


「なかなか、スタッフにどう言ったらいいのか?ってところが難しいですね」


「なるほど。私が接客始めて3か月くらいの時だったのですが、
 私は、自分が接客下手だから、自分の接客TRを自分で決めて
 Aさんという男性に仕事が終わってから、アドバイスをしてほしいと
 頼んでいました。その人から、『売り上げは取れているけど、
 客単価が低く、接客時間が長いところがありますよね。
 もっとコーディネートを的確に見せることができたら、
 もっと売上上がると思いますよ』と言われたんです。その言い方だと
 なんか、素直に受け取れて、じゃあどうする?って考え方に
 すぐ行きましたね。あ、今思いましたが、
 『事実→仮説→一緒に考える』この3ステップだ。今できた!
 そうすると、考えやすくなる!」


「ああ、そうですね。その3ステップすごいですね。
 仮説を言うことで、そのスタッフが自分で考えていなかったり
 見えていなかった部分を引き出すことができるんですね。
 それに、あまり責められている気もしないですね」


「そうそう、コーチングのときに、私、結構仮説を言っていると思います。
 この前も、クライアントさんのメールの件名がその方のお名前にいつも
 なっているところが非常に気になって、そこに、コミュニケーションが
 苦手な部分が反映されていると感じました。いろいろと仮説を立てて聞いて
 みたら、そうです、そうです、ってなっていって、結局お父さんは、あまり
 人に相談しないタイプでは?と聞いてみたら、そうだったんです。
 家族関係がコミュニケーションに反映しているなんて話は、
 その方は、知らなかった話で、びっくりしていました」


「そうですね。私が話すときは、仮説を立てないで
 いきなり『どうやったらいい?』ってなっていました。
 そういうときは、部下も答えがでてきにくかったです。
 ワンクッションあると、相手も考えやすくなるんですね」


「ここで、注意点なんですが、仮説を当てにいっちゃいけないですよ。
 取調室ではないので!その辺、微妙なさじ加減です。
 私は、仮説を言った後に『どうなんだろう?』って語尾につけています」


 今日のノート





 解決のヒント

「事実→仮説→一緒に考える」
この3ステップを使うことによって、相手と一緒に考えやすくなる。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

一緒に考えてくれるタイプは周りにいますか?



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