My journey as a "life coach"

 先日、HPにお客様の声を復活させた流れで、7年ぶりに『ひとみずむ、Me,too』のベスト盤を読むことになりました。

 現在、2か月に1回クライアントさんに書いていただいている1D1U レポートは、スマホに合わせて読みやすいフォントで作っていますが、7年前に作ったもPDFはフォントが小さく、大変読みにくいため、作り直すことにしました。PDFからWORDに変換したので、ちょっと文字の間隔がおかしくなっているところもあり、すぐには編集が終わりそうもありませんが、私が書いた「はじめに」を手直しして、今のHPの「Profile」のページに掲載することにしました。まだまだといつも自分を叱咤激励し続けていましたが、こうして自分を振り返ることで、ようやく過去の自分と仲良くできそうです。だから、今年はいつもと違う変化が起こりそうな気配がしています。


4000文字近くありますが、以下になります。

My journey as a "life coach"

コーチングとの出逢い

 2002年7月にマクドナルドからアパレル業界へと異業種転職した私にとって、ディズプレーのスキルも、接客のスキルも、ファッションセンスすらなく、アパレル店長という立場で非常に困っていました。

 こんなときは、マクドナルドで学んだ「率先垂範」で、背中を見せてついてきてもらおうと考えました。本気で接客を頑張り、お店の掃除を頑張り、みんなが働きやすいスケジュールを作ったり、マクドナルド時代に得意としていたことに取り組んでいました。また、ディスプレーもできないし、売れ筋も見極めることができないので、「権限委譲」スキルを使い、みんなそれぞれの持ち場で頑張ってもらえればと、私は自分のできることと、接客だけ頑張るような日々が続いていました。しかしセールスも横ばいで、店長だけ空回りで頑張っているようでは、だんだんと部下たちとも距離ができてしまいました。

 これはまずいと思い、人の使い方を学ぶためにビジネス書を読み漁りました。しかし、個性的な服が並ぶ売り場では、ディスプレー術は活かすことができず、心理学で人を動かそうとしている自分にも常に違和感がありました。

 そんなもがき苦しんでいる私に、ある日アパレルの社長が言いました。「オシャレじゃなくても、アパレルのビジネスはできるんだ」と。目から鱗がある限り落ちました。そんなこと、どこのビジネス書にも書いていなかったからです。

「自分の周りにオシャレに詳し い人を置いて、何が流行りそうなのか? 何をバイイングしたらいいのか? など、質問して聞きだせば、できる。彼らのしていることに興味を示せばいいんだ」と言うのです。続けて「堀口さんと僕は似ていると思う」と言われたことは、救いの言葉となりました。確かに社長はすごい起業家ですが、ファッショニスタではありませんでしたから。(笑)

 同時にそのころ、私はマクドナルドの元上司たちにも、ちゃっかり相談をしていました。そうしたら、ハンバーガー大学の学長まで紹介してくれる方がいて、マネジメントで困っていることを相談させていただきました。そのとき、「コーチング」の本を頂いたのです。アパレルの社長が言っていた「周りの人から引き出す」というのは、コーチングスキルではないかと、繋がったのです!

 それからマクドナルドの上司の知り合いの知り合いまで相談相手は拡大し、あるとき「ブログ」に出会いました。セールスアップのためには、店の存在をとにかく人に知らせないといけない! これからの時代は、雑誌でなく、インターネットを見て人が店に来る時代だ!と確信したのです。

 2004 年 7 月、セールスアクションとして会社に内緒で始めた店長ブログでの発信は大当たりしました。セールスアップにつながったのを契機に、さらにセールスアップするためには、部下たちの力を最大限に引き出すことだろうと確信し、2005年3月、コーチトレーニングプログラムを申し込みました。3年間のカリキュラムで60万円する電話を使ったオンライン講座でしたが、30歳の自分の誕生月に自己投資したのです。絶対に、セールスを上げたい!会社に貢献したい!と意気込んでいました。

 コーチング講座を申し込んで 1 カ月後、もう一つ30 歳の記念に参加した高額のビジネスセミナーで、メンターとなる RITZ ヘアサロンオーナーの金井豊氏に出逢いました。そこから自然と独立を意識するようにもなり、「独立するならコーチもできるね」 ということになったのです。

 コーチングスキルを身に付けたことで、接客力もアップし、お店のセールスは、最大で前年月対比+1400 万円アップしました!

 私が質問できるようになったことで、スタッフたちそれぞれが何が得意であるか明確になったり、未来の夢を言葉にできたり、アクションを具体的にし実行できたことで、驚くほどスタッフたちも成長していました。「コーチングはすごい!」と実感したのです。そして会社の中だけでなく、世の中にもっと貢献したい思いで、独立することにしたのです。


私の「ライフコーチ道」を創ること

 コーチングが日本にやってきたのは、2000 年前後ですから、私が独立した2006年ころは、まだ「コーチングって何?」という時代でした。なので私の「ライフコーチ道」を創っていくことにしました。そのためには、日々のセッションを分析していくことが大事だと思いました。

 どんな質問がクライアントにヒットしたのか? どんな流れで、クライアントが気づきを得たのか? クライアントがどう変わっていくのか? 毎日ブログ記事にコーチングセッションで、どんなことが起きたのか? を綴っていきました。しかし守秘義務があるので、具体的に表現することが出来ないわけです。当然、ときにはネガティブコメントやお叱りもうけました。しかし誰かがコーチングについて書かなければ、誰にも伝わらないと思い、謎の使命感を持ってずっと書き続けていたのです。

 そこである日考えたのが、クライアントさんが自ら、コーチングを受けて変化した様子を小説のように書いてくださったらいいな、ということでした。そのアイデアを同い年のクライアント NANA さんに話すと、「私書きますよ!」と即答してくださって、1 週後、原稿が送られてきました。

 初めて読んだ『ひとみずむ』は、90 日間を全力で駆け抜けているNANAさんの躍動感に衝撃を受けました。そして、さらに衝撃の言葉が書いてありました。

「今後、②③④⑤・・・と、どんどん激変した方たちの「ひとみずむ」が後に続くはずですか ら・・・・」と。私の使命だと感じた瞬間でした。それから10 年間で 74作品リリース続きました。2 回書いてくださっているクライアントさんもいらっしゃいますが、変わらず出演し続けているのは、ライフコーチである私です。つまり、クライアントの自己探求のストーリーでもあり、私のライフコーチ道の自己探求の記録でもあるのです。

心の声を聴く~大切なものは目に見えない

 アパレルの現場では効果的だった「ビジネスコーチング」でしたが、独立して様々な方のコーチングを行うと、ビジネスがテーマだけでなく、人生の悩みについてのテーマが多いことに気づきました。

 コーチングは、コーチングスキルだけではなく、そもそものコーチの視点やセンスもかなり質問やフィードバックに反映されるものです。私はもともと可能性にフォーカスし、ポジティブな視点を搭載してるタイプなので、コーチングは向いていると感じていました。しかし、時々私のポジティブな発言で傷ついてしまう方がいることに気づかされました。

 だんだんと分かってきたことは、私のポジティブさが、相手のネガティブな発言を否定してしまうことになるということです。そこからニュートラルな視点、自我を消すことについて探究していきました。

 ある日読んだ本で、「気持ちに寄り添う傾聴」を学ぶ必要もあると感じ、2012 年にメンタルケア講座で、言葉の裏にある気持ちを想像したり、相手に共感的理解を示すことの大切さを学びました。そのときの教授たちが紹介していた本、『星の王子さま』の「大切なものは目に見えない」というフレ ーズを腑に落とすことができ、サンテグ=ジュペリの生家のある、フランスのリヨンまで行き、星の王子さまの世界を自分の中に取り入れるようにしました。やがて目には見えない真実を伝えることもできるようになり、さらにセッションを進化させることができました。

 2018年3月からは、ONE DAY ONE UNITというコンセプトで、自己基盤を整えるための1日1枚の手帳を販売し始めました。流れでONE DAY ONE UNIT オンラインコミュニティーも発足し、お茶の間の皆様に定期的にコーチングセッションを提供できるようになりました。コミュニティーにしたことで、毎月20分のショートセッションをライブ配信で提供することも可能になりました。だんだと私が思い描いてきた世界が実現し始めています。これからも、My journey as a "life coach"は続いていくのです。


★HPには、アパレル店長最後の日の写真も掲載しています。