あるクライアントさんが地域の集まりに参加するにあたり、自分の肩書として、何か資格を持っておきたいそうです。そこに参加する人たちは、何か講座を提供できるような資格を持っている人も多いそうで、資格取得によって自分に自信を付けたいという思いや、他の参加者と同じレベルになりたいという意向が感じられました。
その資格を取得すると、インストラクターになれて、人に教えることもできるものだそうです。しかし、旦那さんには必要ないんじゃないかと言われているそうです。人に相談をする場合、決定打が欲しいのかもしれません。
ということで逆に、「必要ない」という仮定もと対話を進めて行きました。そして私は、直感的にこんな発言をしていました。
「だったら、私が資格を発行すればいいですね。とうとうこの時がきました。1D1U Campに、最低3年間参加していること。そして私が傾聴の講座を作って、1年間くらいかけてじっくり学んでいただいて、資格を発行するとか。3,4年参加していたら、知らぬ間に資格を取得していたみたいなほうが、なんかかっこいいじゃないですか。資格を取得することが目的になっていない。資格目指していないのに、資格が取得できるという」
クライアントさんは、去年私が話していた「SSSS」。「Silky Solutions to Sticky Situations」のことを覚えていてくださっていました。ついに、シルキーマスターの資格を発行しないといけませんね。(笑)
そしてセッションの後、結局、資格を取得する意向に固まったそうです。その理由が、自分に自信を持ちたいからというよりも、人にサービスを提供したいに変化していました。こうして対話をしていく中で、表面的にあったエゴが消えて、心根に気づけたのかもしれません。
私も、コーチングの資格やメンタルケアスペシャリストの資格は、やはり人のために取得したものです。だからこうして今でも、学んだことを社会に貢献し続けられているのだと思います。基本的に私は資格に執着しないタイプなので、勉強したら資格もついてきた、みたいな感覚です。
そのうえ、人のためを思うと、ラッキーなことも起きやすいです。かつてアパレル店長をしていたときに、私の顧客様が、テナントの歳末抽選で「1等 フィジー旅行」を当てたときも、「当たったら一緒に行きましょう!」と、私が話していたからです。(笑) 私のためにくじを引いてくれて、当たりました。他者のために行動することが幸運を引き寄せる可能性が高まるのかもしれません。愛ですね。
この対話を通じて、クライアントさんのエゴが薄れ、自己成長と社会貢献の意識が芽生えたようでした。
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