過去、今、未来とあって、「今の長さはどれくらいなのか?」と考えたときに、出てくる答えとしては、「今」やっていることが過去になり、「今」やっていることが未来になると言えると思うので、「今の長さはそれぞれの命の長さ」と言えるのかもしれません。
つまり、今いい時間を過ごせば、いい過去になるし、いい未来にもなるわけです。私たちが実際にいじることができるのは「今」だけということになります。だから、今の過ごし方をベストにすることに意識をしていくだけでいいのです。
そういうことに気づいてしまった人は、今、最大限の力を発揮できるようにしたいと思うようになり、自分の環境を整えたり、自分の脳の生産性を上げるための時間も大事にしたり、将来の身体にもいいことを考えて、今食べるものも意識するでしょう。特別な人生のイベントがあるときだけ、ベストを尽くせばいいというわけではないのです。毎日をベストにすることをいつも考えていれば、いつもいい過去になるし、いい未来になるでしょう。
その「今」の過ごし方に焦点を当てていこうと思っているのが、「スモールチェンジ」の技術で考察したいことです。
ある日突然、すごいやり方がわかって、変わるということもあるかもしれませんが、日々ちょっとずつ、新しいアイデアを試していったら、結果的に「変わっていた」という変化。そういう変化について扱います。
かつて、イチロー選手が、大リーグで振り子打法を封印したことについて、インタビュアーに質問され、インタビュアーが「フォームを変えたんですね」といったことに対して、イチロー選手は、「変えたのではなくて、変わったのです」と答えたと本で読みました。本の中では、「独特なイチロー選手の言いまわしで・・」と、まとめられていましたが、私は「ここがとても重要なのに」と感じました。
未来は誰にもわからないし、ものすごいスピードで、世界中の人が未来を変えていくことを一斉に考えているし、実行するので、どんどん時代は変わっているわけです。だから、ある地点で「私はこうしたい」と決めたことも、変わってしまうことのほうが自然です。だから今、「未来を確定しすぎない」考え方は大事だと思うのです。
柔軟に自分の周りの変化にも対応していきながら、自分もフレキシブルに変わっていくことです。最近、スライムをいじっていたら、自分が作った形が数時間もすると、その場に適応した形に次第に変わっていったことに驚きました。
花はつぼみのように見えていたけれど、明日になれば花が咲いている。いつのまに形を変えていったのか、いつも不思議に思うのです。ビデオで早送りすれば確かに咲いているのが見えるけれど。
人の変化も花のように、じわじわと目には見えないところで変わっているのです。とくに努力しているところというのは、周りの人から見えないところです。いくら試行錯誤をしているところを話しても、それもほんの一部でしょう。
自分はどんな日々のスモールチェンジをしていくと、過去も今も未来も良くなるか? 人生がよくなるか? じっくりと考えてみる時間をご提供したいと考えています。
Epi.3 『スモールチェンジ』の技術
■10/13 (土)15:00-18:00 東京&オンライン 残席2
■10/20 (土)15:00-18:00 東京&オンライン
■10/27 (土)11:00-14:00 大阪
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