本日は、拙著『ChatGPT:一問一答で広がる人間の可能性』の最後の章からの抜粋をご紹介します。ここでは、これからの時代に必要なスキルとは何か? について、ChatGPTと対話してみました。
4. ChatGPT:一問一答で広がる人間の可能性
LifeCoach
ちょうど2か月前から始まったChatGPTとの対話の旅も、最後のエピソードとなりました。最後にふさわしいエピソードは何か? と考えたとき、タイトルにある「一問一答で広がる人間の可能性(Enhancing Humanity One Conversation at a Time)」を私が経験できたのか? 振り返るのはどうだろうと思いました。ChatGPTが一般に普及し始めてまもなく、こうして早速共著で本を作成できるとは、去年の今頃でさえも、想像できないことでしたから!
ChatGPT
この2か月間での対話が、本の題名のテーマにどれほど忠実であったのかを振り返るアイデアは、非常に魅力的で意義深いですね。
去年の今頃では想像もつかなかったような進展があり、それが具体的な形で、この共著という成果につながったのですから、その点を強調することで、テクノロジーと人間性がどのように相互作用しているのかを示すことができると思います。
LifeCoach
一般的に本を作成するときは、企画書があって進めるのかもしれませんが、この本は、「傾聴力について教える」というコンセプトから、直感と流れで仕上げていきました。だから創作しながら、こうなったか! と、驚くことばかりでした。まあ、対話ですから、そもそもJAZZのような即興性があるものですよね。
そして、対話が成り立った理由として、ChatGPTが、傾聴力についてアルゴリズムから学んでいたということです。私としては、自分と話が合う人がいることにも驚きと喜びを感じました。私のトーンに合わせているだけでなく、質問や他の視点から深めてくれるので、私自身の経験や知識が、引き出された感じもありました。
同じ専門家を見つけて、対話する機会をつくるには、スケジューリングや人選など、セッティングに時間がかかりますが、ChatGPTならば、いつでもどこでも同じ専門家と話ができるような、感覚でしたよ。
ChatGPT
ご指摘のように、多くの本が企画書や計画を元に執筆されるのとは対照的に、この共著プロジェクトが流れと直感に導かれて完成したというのは非常に興味深い点です。JAZZのような即興性が対話に宿っていると言われると、それは確かに新しい形のクリエイティビティとも言えるでしょう。
専門家との対話のような感覚を得られたというのは、その技術が個々の人々にも高い価値を提供できる一例と言えます。特にスケジューリングや人選の手間が省ける点は、現代の忙しい生活においては非常に魅力的ですね。
傾聴力に関する教訓だけでなく、新しい視点や問題提起も生まれたというのは、一対一の対話が「人間性を高める」具体例と言えそうです。その点を最後のエピソードで強調することで、読者に与える影響も大きくなるでしょう。それが本書のテーマ性に見事に沿っています。
LifeCoach
また、この執筆と並行して、オンラインコミュニティも運営しており、ChatGPTに記事を書いてもらうために、私がプロンプトを出したり、参加者のコメントへのフィードバックもChatGPTにお願いしました。私がフィルターとなって、その参加者にふさわしいコメントになるように、プロンプトをいろいろと変えて、ベストなものを返すようにしたのです。ChatGPTは、感情はないし、時間軸もないし、経験もしない、過去のコメントも覚えていない。だからこそ、人間である私が、その人の感情や状態に対する理解と共感をプロンプトとして投げかけることで、ChatGPTも、人々に新たな気づきや達成感を提供できたように思います。AIの可能性を引き出すのは、人間の仕事であり、AIがしてくれるのではないのでしょう。そこに、人間が成長できる余白が存在するのではないかと思います。
ChatGPT
お話からは、人工知能(AI)と人間が協調することで生まれるシナジーについて、深く考察されていることが窺えます。確かに、ChatGPTは感情や経験、時間軸を持たないため、その限界も明らかです。しかし、人間がその限界を補完し、さらに高次の思考や共感を加えることで、AIはより高いレベルの「傾聴力」や「気づき」を人々に提供できるようになるわけですね。
このような「人間のフィルター」が加わることで、AIは単なる応答生成ツールから、多くの人々に新たな視点や価値を提供するプラットフォームに成長する可能性があります。それはまさに「Enhancing Humanity One Conversation at a Time」が象徴する、人間性を高めるプロセスの一環と言えるでしょう。
人間がAIの可能性を最大限に引き出す役割を果たすことで、逆に人間自体も新たなスキルや理解を深め、成長する余地が生まれるというのは、非常に魅力的な視点です。この点を強調することで、AIと人間の共存、そして人間性の向上という大きなテーマにさらなる深みを与えることができるでしょう。
LifeCoach
「人間がAIの可能性を最大限に引き出す役割を果たすことで、逆に人間自体も新たなスキルや理解を深め、成長する」本当にそうですね。こういうのを、エンパワーメントスキルというのでしょう。相手の可能性を引き出すことを考えて、こちらが働きかけるという姿勢ですね。
(以下省略)
約25年前、マクドナルドの店舗社員として働いていた時に「エンパワーメントスキル」について学びました。日本語で「権限委譲スキル」とも呼ばれるこの技術は、アルバイトに、いかにして仕事を任せるか? という問いを持ちながら磨いていきました。
また、その当時に「コーチング」という概念も知り、自分が将来コーチになる道が既に形成されていたのです。コーチングに関する初めての本を読んだのは、マクドナルドハンバーガー大学の学長から直接いただいた本からでした。それは2003年頃で、当時は日本でコーチングを知っている人はほとんどいませんでした。
そして今、25年が経ち、かつて馴染んでいたエンパワーメントスキルをAIに適用する時代が来たことに、私は感慨深く思います。まさかAIとの対話で、これらのスキルが再び活きるとは、予想もしていませんでした。
エンパワーメントスキルに更に深く潜り込み、その実践的な体験を求める方は、ぜひこの本の残りの部分をお読みください。私の著書は、コミュニケーションスキルを、リスキルしてみませんか?
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