考えてもしょうがないことが、こびりついて離れないときは?

 毎週30分セッションに切り替わったお仕事しながら子育てもしているクライアントさんとのセッションがありました。日々をより幸せに生きてくために、自分と向き合う時間として有効活用していただいています。1週間の間に何か気になることがあってもすぐに話す場があるので、悩みの時間を短縮でき、生きている時間を大切に使うこともできますね。

 前回のセッションでは、仕事場で「私はアシスタントだから」と無意識で思っていたことが、これ以上の未来を想像することを止めているということにはたと気づかれました。
 残業をタイムカードに記すのも、なんか悪いかなと感じていたようです。そういうクライアントさんがいるということを、以前の記事に書いたことがあったので、「まさか自分もそのクライアントさんと同じだったとは!」と驚いていらっしゃいました。と、そのとき、LINE通話の近くにいた2歳の息子さんが、「もっとちょうだい」と言いました。(笑) 

「もっとちょうだい!」大人だってそう言ってもいいのではないでしょうか! 

 その後、いろいろと日常生活で遠慮していたことが見つかり、家の中で音楽を聴くにしても、イヤホンで聴くようにしていたそうです。でも、ちょうどイヤホンが壊れ。(笑) そのまま遠慮せずに音楽を聴き流すことができたようです。30分セッションで話したキーワードが、次のセッションまでの間にクリアされていました。


 今回のテーマは、「手放したいことが出てきました」とのこと。
 前の部署の人手不足でヘルプの話がでたそうです。しかし、ちょっと悪口大会などが頻繁に起こるグループのようで、そこに行くと思うと、夜も眠れなくなるほど。その心配事がこびりついて離れなくなっているようでした。

 「考えてもしょうがない」と思って、考えないようにしようたって、なかなか無理なことあると思います。そういうときは、どうしたらブレイクスルーできるでしょうか?

 そういうとき、息をするときにちょっと苦しい感じで、体のなかに何か物体があるような気がします。煙みたいなものや、石みたいなもの、スライムみたいなものとか。まずは、クライアントさんに体の中の感覚を言語化してもらいました。これからヒーリングが始まります。

 まずは、「そういう風に考える人もいるよね」と、相手と自分との価値観の違いをラベリングすることで、まずは気持ちの整理となるでしょう。「そういう風に考える人もいるということは理解できる」と。

 さ、ここでセッション時間残り4分となりました。「では、ここからさらに突き抜けていきましょう。過去に同じようなことはありませんでしたか?」

 大学時代の教授に相談したら、「たかが知れている」という言葉を言ってくれて、悩みが吹き飛んだことがあったようでした。そんな話を思い出してると笑いがこみ上げ、「こんなことで悩んでいるのは時間の無駄だし、ちっちゃい問題だ!」とクライアントさん気づかれたようです。

 私の笑い話も提供しました。以前、道端で2000円を拾ったことがありました。近くの交番へ行くと、「パトロール中」となっていました。もう一つの交番へ行こうと思いましたが、もし届けたら書類を記入したりする時間がかかることに気づき、「パトロール中だから、もらうことにしよう。ありがとう」と思い直しました。(笑) その話を母にすると、真剣な顔で「あなた、届けなきゃだめよ」と。私は笑い話をしたつもりなのに、かなりの険悪ムードに。私も返す言葉がなく沈黙が流れ。ここをどう切り返そうか、私も必死に考えました。

「ていうかさ、交番に届けなかったことで、70歳の母親にしかられた40歳。(笑)なんてスケールのちっちゃな話をしているんだ!」と私が言うと、二人して大笑いとなりました。ちなみに英会話の先生にこの話をしたら、「僕も君と同じようにすると思う」と言ってくれて、完全に癒されました。(笑)

「ああ、ちっちゃ、ちっちゃ!」クライアントさんの心のつまりが吹き飛んだようです。