「Grit & Glamor」ようやく後半へ:リンクのない世界でのリンク

 5月から書き始めた「Grit & Glamor」は、現在、月商5000万円達成のシーンを通過中で、6万字に達しました。5000万円を達成したとたんに、次の山が見えてしまったようで、また歩きはじめる主人公が描かれていました。(笑)

 記憶が鮮明なのは、2004年の自分の手帳、アパレル店長時代のブログ、メンターとのメールなどをまとめた「かないずむ」という記録があるからです。記憶の中では時系列があいまいな部分もあったため、これらの資料が大いに役立っています。逆に、これだけの記録が残っている意味もあるのかなと思います。

 この創作のプロセスを、英語に翻訳して二人の英会話の先生と共有していることも、とても価値のある時間です。特に27歳の先生には、生まれたころの出来事で、新鮮さも感じているようです。一方で、今、カラーアナリシスが流行っているフィリピンなのに、2005年にカラーアナリシス診断をしてもらっていたなんて、ものすごく速い!と驚かれていました。英国人の先生は6歳年下ですので、E-mailが主流の時代、ブロガーがインフルエンサーだった時代、電話会議システムを使ったオンラインの授業など、レトロな雰囲気がお好きなようです。(笑)

 SNSが存在しなかった、穏やかな時代をしみじみと感じます。情報は、リンクを通じてではなく、本やCD、講演などを通して、人から人へと伝わっていたのだと思うと、テクノロジーの変化によって、人のコミュニケーションも変化してきたことを実感させます。

 このように振り返ると、今の時代は瞬時に情報が手に入る便利さがある一方で、当時の人との直接的なやり取りや、オンラインセミナーでない学びにも、独自の価値があったと感じます。どちらが優れているというわけではありませんが、実際に会う人を通して得られた知識や経験は、今でも私の中で深く息づいているように思います。

 だからこそ、この作品を書く際にも、ただ情報を詰め込むのではなく、過去に蓄積してきた経験や人とのつながりを思い出しながら、ご縁があって、私をサポートしてくれた方々への感謝の気持ちで綴っています。今後も、そうした想いを大事にしながら、この物語を書き進めていきたいと思っています。ラストシーンは、もう決まっているのですが、その途中がどうなるのか? 自分でも書いてみないとわからないところが面白いのです。