今年の3月から、巨匠たちのパブリックドメインの絵画で、アートTシャツを作り始めました。もともといくつかアートTシャツを持っていたので、それらを参考にすれば、そこそこのデザインはできるだろうと考えていました。実際、最初の作品もそれなりの仕上がりにはなりましたが、ある日、思いがけない転機が訪れます。それは、GPT先生にデザインのアドバイスをもらい始めたときのことです。
GPTは画像ファイルを添付できるので、自作したTシャツの写真をそのまま送って、「何かアドバイスはありますか?」と尋ねました。すると、デザインの改善点を具体的に指摘してくれたのです。絵の大きさから、おすすめのフォント、色の選び方まで、詳細にアドバイスをもらいました。絵画を見せるとTシャツの地の色のアドバイスもくれます。
私は今まで、文字の色は白かゴールドが無難だろうと考えて、感覚的に色を決めていました。しかしGPTは、白といってもアイボリーやクリームホワイトがあり、ゴールドもアンティークゴールドやライトゴールドといったバリエーションがあると教えてくれました。また、Tシャツの素材や色に応じて、それらを使い分けるべきだとも指摘されたのです。そして、具体的な色番号も教えてくれます。ちなみに、デザインはCanvaで行っています。
さらに、「無難な白」にしていた文字も、実はTシャツの色とのコントラストが強すぎてメインの絵に悪影響を与えることがあると教えてくれました。確かにその通りでした。最近では、村上隆さんのインタビューや作品解説をYouTubeで見るようになり、1枚のデザインにおける視線誘導の工夫がどれほど重要かを再認識しています。Tシャツの色やデザインのバランスを細かく調整することで、全体の印象が大きく変わるのです。
◆ Tシャツの色のアドバイス
例えば、絵の写真を添付し、「ゴーガンのこの絵は、キャメルかブラウンのTシャツ、どちらが良いか?」と質問すると、「ブラウンがベストです」と断言し、そのブラウンに合うフォントの色も具体的に提案してくれました。こうしたアドバイスを受けるうちに、私のデザインセンスは目に見えて向上していったのです。
また、おおかたデザインしたTシャツをGPTに見せ、文字の色のアドバイスを依頼すると、以下のようなやり取りがありました。
◆ 具体的な色のアドバイス
GPT: ゴーギャンのアート作品やポスト印象派の雰囲気に合わせて、背景のブラウンに合う色番号をいくつかご提案します。テキストやラインに使うと、より洗練された仕上がりになるかと思います。
1. ウォームホワイト / アイボリー系
ゴーギャンの自然な色彩やタヒチの明るさを引き立てる柔らかい色です。
色番号: #F5F5DC(Beige / アイボリー)
色番号: #FAF3E0(Warm White / 温かみのあるホワイト)
2. クリーム系 / サンドベージュ系
現在の白いテキストよりも少し柔らかく、ビンテージ感や落ち着きが出ます。
色番号: #E6D5B8(Sand Beige / サンドベージュ)
色番号: #F0E5D8(Cream / クリーム)
3. ヴィンテージゴールド
アートに調和し、エレガントな印象を与える少し温かみのあるゴールド系。細いラインや小さな装飾に使うと上品です。
色番号: #D4AF37(Antique Gold / アンティークゴールド)
色番号: #C5A880(Warm Gold / 暖かみのあるゴールド)
4. ミュートグレー
現代的な雰囲気と読みやすさを両立しつつ、ブラウンと調和する落ち着いた色です。
色番号: #B0AFAF(Muted Gray / ミュートグレー)
色番号: #D1CCC0(Ash Gray / アッシュグレー)
5. ブライトココア
背景のブラウンに微妙に変化をつけつつ、より深みを与える色。ヘッダーやラインに使うと、デザインに統一感が出ます。
色番号: #8B5E3C(Cocoa / ココア)
色番号: #A47551(Warm Cocoa / 温かみのあるココア)
おすすめの組み合わせ
ベージュ系(#F5F5DC) + アンティークゴールド(#D4AF37):柔らかい印象で、ゴーギャンの自然を表現。
クリーム(#F0E5D8)+ ミュートグレー(#B0AFAF):洗練されたクラシックな雰囲気。
ウォームホワイト(#FAF3E0)+ ブライトココア(#8B5E3C):アートが際立つ落ち着いた配色。
これらの色番号を参考に、テキストやラインに少し工夫を加えてみてください。柔らかくも個性的な印象を演出できると思います!
◆ 完成
そして私が最終的に選んだものは、#E6D5B8(Sand Beige / サンドベージュ)です。そしてこちらができました。
そのほかにも、以下のカラフルTシャツもChatGPTのアドバイスで出来上がっています。
自分のセンスよりもChatGPTのアルゴリズムからのセンスの方が、パブリック向けには、手堅いですし、実際にセンスが良いです!
第2回のChatGPT WEBINARでは、実際にTシャツをデザインする工程をお見せする88分にするのも楽しそうですね。
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