忘れるために書く――20年毎日更新のブログが私を今に生きさせる理由

 「大切だった事や人のことを忘れちゃうのが悲しい。記憶からなくなるのが嫌だ」という姪のふとした悩みをChatGPTにシェアしたそうです。

 するとChatGPTから、こんな返答があったそうです。

「とても切ない気持ちですね。大切だったものや人が記憶の中で薄れていくのは、時間の流れとともに避けられないことかもしれませんが、それでもその思い出が自分にとってどれだけ大切だったかは変わらないと思います。

忘れたくない気持ちがあるなら、手紙や写真、日記のような形で残しておくのも一つの方法です。それを見るたびに、そのときの感情や思いが蘇ってくるかもしれません。また、忘れかけていても心の奥深くにはその記憶がきっと残っていて、何かのきっかけでふっと思い出す瞬間もあるはずです。

忘れることに対する悲しみは、自分がそれをどれだけ大事に思っていたかの証でもありますよね。その気持ち自体がとても尊くて、そう思える自分も素敵だと思います。」

 私は「確かに、GPTの言うように残しておくとよいね。私はブログを書いているから、いつでも記憶を思い出しやすいよ。逆に、記録を残すことで忘れられるから、空っぽになれて、今を生きることができるんだ」と伝えました。

姪は、「確かに!!!」と感心した様子で返信してきました。



記録し続けることの意味

 ブログを毎日書くことの効果について、改めて考えてみました。

 私がブログを書き始めた当初は、発信したいという強い思いからでした。しかし、気がつけば20年間毎日書き続けることができており、今では運動習慣のように自然と続いています。その日のできごとや思いを記録として残し、忘れてしまうために書いているのかもしれません。多くの人が「記録=忘れないため」と考えるかもしれませんが、私は「忘れるために記録を残している」のです。

記録を残していない人はどうしているんだろう? と考えることがあります。

 記憶だけに頼ると、どうしても物事の『鮮度』や『重さ』に左右されてしまうのではないでしょうか。記憶は曖昧なものだからこそ、私たちはそれに振り回されてしまうことがあります。

 例えば、楽しい出来事も時間が経つにつれて薄れていき、あれほど輝いていた瞬間がぼんやりとしたものになってしまう。一方で、悲しい出来事や辛い感情は逆に色濃く残り、記憶の中で何度も反芻されてしまうこともあります。

 書くことで、その瞬間の出来事や感情をありのままの形で残すことができるのです。そして、後から振り返ると「あの時は大変だったけれど、乗り越えたんだ」と前向きに受け止められたり、「あの時の行動が今につながっている」と再確認することができます。

 記憶だけに任せると、過去の感情に振り回されてしまうこともありますが、記録があれば過去の自分と冷静に向き合うことができます。書くことで記憶は適切に整理され、今を生きるための支えになるのではないでしょうか。

 また、私自身はこの記録する習慣のおかげか、心の循環が良くなり、それが身体にも影響しているように感じます。スリムな状態を保てているのも、この習慣が一因なのかもしれません。インプット、アウトプットの循環が、そのまま身体にも影響するのです。「すぐにアウトプット」という意図を放っているのでしょう。

 「トラウマは身体で記憶する」と言われるように、感情というものは単なる思考に留まらず、身体にまで染み込むものです。だからこそ、毎日アウトプットする習慣を持つことで、感情や記憶の“澱”をその日のうちに外へ吐き出し、浄化することができるのではないでしょうか。書くという行為によって感情が整理され、心も身体も軽やかになる――これこそが、記録を続ける力の素晴らしさだと感じています。

1D1U Campの中での気づき

 1D1U Campでは、皆さんが自然と毎日ブログを書いているかのような筆の運びで(笑)、1D1U の振り返り質問から、日々の出来事や気づきを綴る習慣が生まれています。そして、その日のことをすっかり忘れていただき、次の日へ! だから、ONE DAY ONE UNITです。

 ブログはただの記録ではありません。「未来への贈り物」でもあります。お子さんのことや今の大切な瞬間を書き残している方は、ぜひ10年後に参加された回の1D1U ブログを振り返ってみてください。当時の記録が、未来の自分や家族にとって、かけがえのない宝物になるはずです。

 私自身も20年間毎日欠かさず記録し続けているからこそ、本当の意味で「今を生きる」ことを体現していると感じています。心と身体を健康に保つための大切なツールです。そんな体験から、1D1U Campを運営しています。

 あなたはどうやって大切な記憶を残していますか?


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