『Grit &Glamor 』 英語版Kindle、2710ページの旅とMyGPTの挑戦


 昨年の5月から7か月間、毎週のメルマガで、『Grit & Glamor』日本語英語版を配信し、最後はこうしてkindleへ。1年間かけた旅がようやく終わろうとしています。

 先月の新月に、日本語版『Grit & Glamour』を出版しました。あれから一ヶ月。そして今月の新月は、いよいよ英語版のリリースです。

 正直、日本語の原稿チェックは目を通せば感覚で判断できる部分が多いのですが、英語版となると、そうはいきません。文章そのものの意味だけでなく、細かな整形ルールまで自分で確認しようとすると、気が遠くなります。そこで今回、「Kindle整形用」のMyGPTを作りました。

 具体的には、メール引用のフォーマットを統一したり、段落の幅や文字サイズを揃えたりする作業をGPTに任せることに。Wordの書式設定って、一見単純そうに見えて、実は「標準」というスタイルが複数あったりして、知らず知らずのうちに設定がズレてしまうことがあるんですよね。しかも、今回の原稿はKindle換算でなんと2710ページ。外国語の場合、人力だけでは到底追いきれないボリュームです。

 最初はもちろん試行錯誤の連続でした。MyGPTに指示しても、思ったように整形されなかったり、逆に必要な改行まで消されてしまったり。英会話の先生のチェックが入っているから、「一字一句変えないで」とプロンプトの重要事項を差し込みました。

 何度かやりとりしながら、少しずつ“私仕様の整形ルール”を学習させていきました。地味だけど、こういうところが「共創」のリアルなのかもしれません。


 それでも最終的には、人の目と手で微調整が必要です。たとえば、物語の展開上、少し間を置きたい場面には、あえて改行を入れる。これは感覚の領域で、AIではまだ完全には汲み取れません。

 ただ、今回この大作をAIと一緒に整え切ったことで、「これからはもっと楽になる」と思えました。MyGPTの存在が、Kindle制作のハードルをぐっと下げてくれたのです。

 AIを相棒に、本を一冊仕上げる。こういう時代だからこそできる、新しい出版のカタチですね。

 5/27に『Grit & Glamor』は世界の世界線へ!