ChatGPTが登場する前、私は手描きやiPadでイラストを描き、LINEスタンプを作っていた。今振り返ると、それは「時間をかける」という行為そのものが創作の一部だった時代だ。昨年、DALL·EでAIイラスト生成に挑戦したが、同じキャラクターを再現する精度はまだ低かった。
そして2025年、GPT-5の登場で状況は一変した。最大の変化は、ひとつのキャラクターを“シリーズ化”できるようになったことだ。数か月前から、同じキャラクターを保ったまま、表情やポーズを自在に変化させられるようになった。
たとえば「1D1U Camp」の21日間の問いをまとめた冊子では、「ミランヌ」というキャラクターで21枚すべての挿絵を生成。かつてなら何日もかかった作業が、いまはその日のうちに終わる。以前は朝と夜に制作時間を確保していたが、今は10分もかからない。AIがもたらす“余暇の時間”は、新しい創造性を生み出す資本になると実感している。
LINEスタンプ制作も劇的に効率化した。背景透過・スタンプサイズでの生成はワンクリック。あとはLINE作成アプリでサイズを微調整するだけ。背景透過が不完全なときも、Canvaで数秒あれば修正できる。
さらに、制作だけでなく「配置戦略」までAIが踏み込んでくる。スタンプの並べ方についてGPT-5に尋ねたら、「あります」と即答し、どの順番で並べれば使用頻度と印象を最大化できるか、論理的に示してきた。私も「よく使うものを前に置くべき」とは思っていたが、その直感をAIがデータ構造のように裏付けてくれる。
こうして、制作も戦略も、同じアルゴリズムの上で動きはじめた。おそらく近い将来、キャラクター展開から販売戦略、販売後の顧客コミュニケーションまで、すべてをAIが一気通貫で最適化する時代になるだろう。私は、その最初の“世界観”を提示することだけに集中すればよくなる。
以下が、半日で出来上がった24スタンプ。信じられないスピード。以前は承認も2週間とかかかっていたが、今はどうなのだろう? これまたスピードアップに違いない!
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