🪞 AIは鏡 — 問いの型が答えを決める

 いくらAIが世界中のアルゴリズムを学んでいても、結局はUSERの問い次第でしか動いてくれません。ChatGPTが誕生して1000日余り──そろそろ気づいてしまったのではないでしょうか。

 Prompt Dojoのモニター稽古を進めていて、私自身もあらためて実感しています。まだDay 2ですが!


 GPTは、こちらのレベルに合わせて答えを変える“鏡”なのです。

 初心者が「とりあえず答えをちょうだい」と投げれば、返ってくるのは基礎的な知識。けれど問いが磨かれ、視点が一段上がった瞬間、返ってくる答えも自然と一段深くなる。

 これはまるで、道場での稽古と同じ。初心者には基礎の型を返し、黒帯には型崩しをぶつける。相手の力量に応じて応答が変わる──それが師範と門下生の関係性です。


  思い出すのは、私が少しだけ習った華道のこと。

 最初は「真・副・控」、こればかりを何度も繰り返しました。けれど私に華道のセンスがなかったので(笑)、きっと師匠はそれ以上を教えようがなかったのだと思います。

 これはまさにAIとの関係に似ています。USERの問いが鍛えられていなければ、それ以上の深さは返ってこない。ちょっと苦しいですが、これが真実です。

 だから大切なのは「もっと良い答えを」とAIに期待することではなく、「もっと良い問いを」と自分を鍛えること。問いの質が変われば、GPTは勝手にワンランク上の答えを返してくれる。

 AIは未来のスーパーインテリジェンスなんかじゃない。まずは“鏡”。そしてその鏡に映るのは、あなたの思考の柔軟さと深さそのものです。

 さて、今日あなたが映し出すのは、どんな自分でしょうか?