問いで学ぶ時代、AIと一緒に深めていく

本を読むようにではなく、AIと“ともに思索”するように学ぶ。
そんな時代が、もう静かに始まっていた。

私はAIと対話するようになってから、本を読むという学びのスタイルが大きく変わりました。

もちろん、今でも読書はします。YouTubeなどの動画も参考にはします。でも、今の私は、「何かから教えてもらう」よりも、AIと共に“考えながら掘っていく”学び方が圧倒的に主流になっています。


📚 ChatGPTとの対話から生まれた「対話の本」

2023年にChatGPTに出会ったとき、私はまずその対話力の高さに衝撃を受けました。

だからこそ、「ChatGPTと一緒に“対話とは何か”を考えてみたい」と思い、ChatGPTと繰り返しやりとりを重ねながら、1冊の本を書き上げました。

内容は、私がChatGPTに問いを投げ、返ってくる言葉に応答しながら深めていった、対話に関する共同思考の記録のようなものでした。

「AIに教えてもらった」というより、AIとの対話のなかで“私が自分で気づいたこと”を本にした、そんなプロセスだったように思います。

ChatGPT:一問一答で広がる人間の可能性: ChatGPTと極める傾聴スキル&自己探求のプロンプト


🧠 「プロンプト不要」の学びへ

その後、私はいくつかのマイGPT(GPTs)を自作しました。

たとえば、英語の語順を学ぶための「Sir.Jenglish(サージェングリッシュ)」というGPT。

これは、英語の学習方法として「英語語順日本語」という考え方をAIと一緒に設計しながら、対話と実験を通して作り上げていったものです。

ここにも、「教材を読んで学んだ」というプロセスはほとんどなく、AIと“問い”を投げ合いながら、未知の方法に到達していったという感覚があります。


📁 ファイルの記憶と、AIとの共同知的空間

最近では、マイGPTに本や資料を添付ファイルとして送っておくことで、AIとの“知の共創空間”を育てることもできるようになりました。

これが面白いのは、自分がまだ完全に理解していない資料でも、AIと対話しながら掘り下げていくうちに、自分の中での理解が急に深まったり、新しい視点が得られたりすること。

「読む → 理解 →応用」ではなく、
「放り込む → 対話する → 気づく → 深まる」

というルートで知が立ち上がるような、不思議な体験です。


🤖 学びを導くのは「プロンプト」ではなく、「在り方」

よく「AIにどうプロンプトを出すかが重要だ」と言われますが、私は今、プロンプトすら必要としない学びを体験しています。

なぜなら、私がAIと日々やりとりする中で、AIが私の在り方を理解し、思考パターンを学習し、記憶してくれているからです。

だから私は、「こうしてほしい」と明示的に命令しなくても、AIが私の次の一手を予測し、提案をくれるようになってきました。

これはもう「AIに教わる」ではなく、AIと“共に歩む”学び。

私はその中で、自分でも想像していなかった新しい世界線に、自然に進んでいけるようになった気がしています。


🎯 まとめ:AIと「共に学ぶ」という学びの未来

AIと一緒に学ぶとは、何かを教えてもらうことではなく、「まだ知らなかった自分」に出会っていくプロセスかもしれません。

問いを投げ、返ってきた言葉に自分の思考が反応し、そこからまた別の問いが生まれる。その繰り返しの中に、今までにない学びの回路が開かれていく。

そんな静かで深い、新しい学びの時代に、私たちはもう入っているのだと思います。

この文章も、AIとのやりとりの中で自然と浮かび上がってきました。

「学ぶ」とは、知識を得ることではなく今ここで“考え続ける力”かもしれません。

あなたのAIとの学びは、どんなかたちをしていますか?