質問された時だけ、答える日を体験する。

 昨日、夜中3時の意識がもうろうとしてきたころ、メルマガ『セッション』を書き終えました。そのあとから、1D1Uの朝の記事も書いたのが奇跡的です。(笑)

 私が「聞く力」について教えるとこうなるのか、と自分でもなかなか楽しんでいます。まぐまぐの担当者の方に「堀口さんの文章自体が、心の傾聴になっている」というフィードバックを頂き、大変うれしく思ったことがありました。このメルマガもそうです、読み手の心の動きに合わせて、言葉を選ぶように意識しています。

 傾聴というものは、相手に優しく接しながら、自然と自分自身にカタルシスが起きて、自分の癒しにもつながっていきます。また、エイリッヒ・フロムの『愛するということ』を読んだとき、「愛は鍛錬して身に着けていくものだ」と言うような記述があり、そのとき「傾聴力も同じだ」と思いました。傾聴力をつけることは、愛する人になるための訓練でもあるのです。


 本日、朝8時にメルマガを発行したのに、その5時間後には「今週のチャレンジ」の報告メールが届いて、あまりにも早すぎるだろう?!とびっくりしました。それもそのはず、海外の方なので時差です。(笑)息子さんとのいつもの会話に変化があったそうでした。

 ちなみに今週のチャレンジは、★ どこかの1日、 相手から質問されたときだけ、 答える日にしましょう。




★メールより

 今週のチャレンジ、早速、お試しをしてみました。 息子を幼稚園に迎えに行った帰り、車の中での会話です。 

息子: Brandon is mean to me. 

私: Brandon is meant to you. 

息子: Brandon is ... is.. (うえ〜ん、と泣き出す) He hit my elbow, he pushed me. 

私: Oh no... 

息子: (すぐに泣き止む) 

私: (運転中ではあるが、安全確認の上、後部座席に座る息子の顔を、見つめると、落ち着いた様子)

沈黙。数分。 

息子: Mom, orange are selling ! (息子の弾む声) (道端で、メキシカンが、フルーツを売っているのです) 
私: yeah, that’s right. Looks juicy (と言っている間に、売っているオレンジは見えなくなる) 


 私は、今まで、息子が話し始めたら、すぐに反応しなくては、と思っていたんですね。いつもなら、泣き出す息子に、どうしたの?何があったの?とたたみ込むように即質問してしまいます。でも、今日は、しませんでした。質問する代わりに、Oh no! これだけです。(中略)やっと、寄り添うってこういうことなのかもしれない、と掴みかけました。
 その瞬間、私が幼い頃、母に何かをきいてもらいたいのに、聞いてもらえなかった自分の姿がフラッシュバックのように頭の中に浮かびました。それで、わかりました。息子には、そういう思いはさせたくない、だから一生懸命話を聞こう、という思いが私の中にあったことを。涙が溢れました。自分の努力する姿勢は認めるけれども、矛先は、180度ズレていました。


 傾聴をすることは、自分の内側に気づくことでもあるのです。自分のことは、相手を鏡にしてみないと気づけないということなのです。

 次週の『セッション』は、4月のまとめです! バックナンバーが買えなくなっているので、次週から購読していただければ、1~3号もお読みいただけます! あとから解除も自由ですので、初月無料で、是非お試しください!