「自分が成長した」と感じるには、自分のことを客観視できていないとわからないものですね。今まで、自分のことを認めることが難しいと感じていたクライアントさんでしたが、数回前のセッションで、丁寧に過去から振り返っていったら、成長をしてきたことを認められて、さらに、自分の親からも成長を承認してもらう機会を得たそうです。自己肯定感が持てた瞬間でした。
それから、「今までの延長線上でなく、新しいことを学んでいこう」というようにも思えて、セッションのなかで、仕事で必要な傾聴力を教えています。
前回、「ジャッジせずに受け止めていく」ということを教えました。クライアントさんは、「え、なんでそう思うの?」と感じると、「何でですか?」と聞いてしまって、それが相手にとって、威圧的になることが、よく起こっていたというのがあったからです。
相手の思っていることを否定せずに、受け止めること。実際にあった会話として、相手に提案をしたら、「面倒くさいですね」と言われてしまったたそうです。しかしそれに対して、「しんどいですよね~」と返したとか。そうしたら後日相手より、「あれから反省しました…」と謝罪の言葉を貰ったようでした。そのとき、「自分がそういうときも、流せるようになったことは成長できた」と感じたのと、「相手は謝ってきたのはすごいな」と思ったようです。
そこからさらに、ほかにどういう聴き方があったのか? 別のスキルを教えていきました。
私が、「話をオウム返しは初心者レベル。相手の思考を促したり、新しい枠組みを提供できるのが、中級レベルですから」と言うと、クライアントさんが言いました。
「傾聴って、面白いですね。レベルアップよりも、次元アップをしていなかくちゃいけないところに、今自分はいるんですね。よーくわかりました!」と、モチベーションがドーンと上がったようでした。
自分ができることが増えていくことって、楽しいことなんだなぁと、私も改めて感じましたし、クライアントさんが、「楽しいって何ですか?」と、セッションの始めにおっしゃっていたのですが、次元を上げていくことに、楽しみをどうやら見出してしまったようでした。
そもそも、自己肯定感がないと、次元を上げようという意欲も湧かないものです。長年セッションを継続していたからこそ、今こうして新しい次元の扉を開けるようになったのだなぁと感慨深いです。
0コメント