その場にぴったりのフィードバック力を身につけるには、どうしたらいいのか?

 傾聴をしていく中で、「自分」というものが、邪魔になることがあります。クライアントさんも、傾聴を意識し始めたばかりですので、「自分が出てしまって、相手をどうも困らせてしまった」というようなことが、たまに起こっているようです。以前にも起こっていたことですが、そのときは、どう改善すればいいのか? までは、考えが及んでいませんでした。なので、ちょっとしたトラウマになったまま。予防線を張り、柔らかく言うように意識はしているそうです。

 しかし、「柔らかい言い方にする」では何も変わっておらず、言葉の出どころそのものを変えることが、本質だと思います。

 ニュートラルなもの言い方、その場にぴったりのフィードバック力を身に着けるには、どうしたらいいのか? 

 よくそのような質問をされるのですが、誰でも再現性のあるように教えることは難しいなぁと思っていました。今でもそう思います。それで、その問いに対してどう答えればいいのか? ということが、最近ふっと湧いてきました。もう、これしかないなと。

 「自分がなりたい言葉選びをしている人たちのフレーズを集めて、自分でも使うようにしていく」ということです。まるで、英語学習のようですね。よくよく考えたら、私がやっていたことは、これが半分くらいです。今でも言葉に敏感です。自分がその言葉を受けてどう感じるのか? いつも考えています。自分が言う言葉ばかりに気を取られず、自分がどう感じるのかのほうが大事なことなのです。

 そして集めた言葉から、その出所について、自分で方程式を解いていきました。結局のところ、どう解決するのかも自分で方法を見つけ、受け取りたい答えを自分で導き出すのが、一番の勉強になると思います。