センスを身に着けるプロセスを体験する。

 ただいま1D1U 14th Campでは、『Sense』というテーマで毎日記事を2記事書き下ろしています。先週はセンスを身に着けるプロセスを体験してもらいました。  

 まずゴッホのこちらの絵を皆さんにお見せしました。この絵からどれだけ隠れたメッセージを拾えますか? それがあなたの感性の現状といえるでしょう。  もしかしたらコメントしていない方で、分かった方もいらっしゃったのかもしれませんが、コメントをされた方たちは、誰も気づいていないことがありました。 よくよく見るとわかります。意外と絵の好きな子どもは、気付くかもしれませんね。

 次の記事で、この絵に隠されたゴッホの願いを種明かしすると、急にそのモチーフが浮かび上がるように見えてくるから不思議です。皆さん、本当に気づいていなかったようでした。かつての私も気づけませんでした。しかし1度気づいてしまうと、ほかのものを鑑賞するときにも、すでに搭載された視点は有効に働きます。こうして感性は磨かれていくのです。  

 それから『ゴッホ最期の手紙』という映画をみなさんに鑑賞してもらいました。この映画はゴッホの印象派テイストのアニメでできており、今までにない世界観を観客に見せてくれますので感性が磨かれます。しかもゴッホの絵の中でも有名な自画像である「郵便配達夫のルーラン」や「医者のガシェ」が、口を動かして話している斬新なアイデアなのです! ストーリーは「ゴッホは他殺か自殺か?」というミステリー映画のよう。ゴッホのを取り巻く人々、背景を映画で知ることもでき、37歳という若さで星になってしまったゴッホに胸を打たれるのです。  

 それから再びこの絵に戻ってくると、この絵を最初に観たときよりも、グッとくるものです。そんな体験を皆さんにしていただきました。  

 1D1U コミュニティーが、前回から体験型アミューズメントパークのようになってきています。(笑)