1D1U オンラインコミュニティーの参加者さんが、14歳に書いた作文を朗読でシェアしてくださいました。お母さまが、大切に保管されていたものだそうです。保管するほどということは、きっとものすごいことが書いてあったのでしょうか! ご本人による10分間くらいの朗読を聞かせていただきました。
「学校生活」というお題でした。
私は学校生活の中で、一つモットーを持っています。それは、「絶対に人前では泣かない」というものです。いつのころからか、私は人に涙や泣き顔を見せるなんて、とても恥ずかしい物と思い始め、そのうちに私は絶対泣かないんだと思うようになりました。
から始まった作文。次第に、キャンプのときのバスの座席決めが、なかなかうまくまとまらない話に入っていきました。男子は自由がいいと言い、大多数の子はその意見に賛成。次第に女子は女子だけで集まって、二人一組になって決めよう、となっていき、Sさんは、仲の良い子と組めなかったそうです。それで、まだペアになっていない子と組んだようでした。少し残念だと思いつつ、仲間外れはいないだろうと周りを見ると、おかしなことに、いつも放課後になると一緒になってしゃべっている二人組が、お互いのそばに行かないようにしていたそうです。
「どうして?」と聞いてみると、「私たちが一緒になると、嫌な思いをする人がいるから」。と、そして、とうとう二人は泣き出してしまったそうです。
そのうちに「くじ引きにしようよ。そうすればこういうことは起こらないから」と周りが言いはじめ、2,3人がすぐにくじ引きを作ったようでした。
「くじ引きで決め直そう」私はそんな周りの声を聴いて、急に涙が溢れてきたのです。それは、悲しみの涙、悔しさの涙、後悔の涙ではありませんでした。ただ、心の中が締め付けられるようになって、出てこようとする涙でした。すこし押さえつけても、なかなか止まることはありません。そんな、わけのわからない涙を流したのははじめてです。
「うれし涙、経験したことのない涙の中には、人前でもどこでも流せる涙があるかもしれない。そんな涙があるなら、思う存分泣くことにしよう」という考え方に少しずつ変わってきている気がします。
14歳が書いたとは思えないほどのクオリティー、ピュアな心と洞察力と感性に、私もほかの参加者も感動をしました。
私も人前でもどこでも流せる、うれし涙、経験したことのない涙を味わってみたくなりました。また人生での楽しみが増えた気がします! 素敵な話をありがとうございました!
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