クライアントさんが、ある本に書いてあった感謝のワークに取り組みたいので、具体的にどうやって行くか? について、セッションで考えてみたいとのことでした。長年のお付き合いのクライアントさんですが、いつもと違うニュアンスのセッションのテーマでした。クライアントさん自身も「唐突ですが・・・」とおっしゃっていました。
「○○な場合はできそうですが、△△な場合は、どうしたらいいのかなと…」。
そんなやり取りをしていたのですが、なかなか具体的に見えてきませんでした。きっと、いつものように自分から出てきた課題と、本にあった課題ということでの温度差の違いでしょうか。私もいつもより、すんなりと進まない感じがしてきたので、こんな質問をしてみました。
「そもそもなぜ、そのワークをしようと思ったのですか?」
「そろそろ変わりたいと思っているんです。もっと違う世界へ行きたい感じがあるんです」
「そうなんですね。なぜ、そう感じたのですか?」
「自分の先生と自分を比べたとき、辛い気持ちが出てきたんです。それを旦那さんに話してみたら、自分もそうなりたいから、そういう気持ちになったんじゃないか? って言われて、そうかもしれないと」
「そうでしたか。先生と自分と何が違うと思っているんですか?」
「当たり前のことが徹底できていない自分。一方、どの子にも丁寧に教えることが出来ている先生。私はそこまでしていないし、気付けないし、引き出しも少ない。もし、気付いても、導き方が分からないし…」
段々とクライアントさんの声が若干暗くなっていきました。
「先生と比べているんですね。比べる必要はないですよ。もっと自分の魅力を出していくことをしたいんじゃないですか? そのために、自分で自分のことをよく観察することが、これからきっと必要なんだと思いますよ」
そう私が伝えると、クライアントさんの心の底の本音と共鳴してきているご様子でした。
私は続けました。
「もう、だれも突っ込みをしてくれないレベルまできたということですよ。自分で自分のパフォーマンスを客観的に見て、聴いて、自分でいい時と、悪い時の分析をすることですね。いい時はどんな時なのか? 自分でもわかるようになることです。自分で自分のことを分析できれば、人にも教えることができるようになると思いますよ」
「あまり自分のことを客観的に見たことがなかったです。これからそう言うことが必要なのだと、わかってきました」
クライアントさんの年齢は35歳。私も35歳のとき、自分のことを育てるのは自分なのだと、ありありと気付いたことがありました。それまでは、誰かに何かを言ってもらって改善してきたのですが、35歳辺りから、誰も私に言わなくなり始めたのです。あれだけ毎日のように来ていた、お客様からの感想レターもぴったりと来なくなり、不安に駆られました。「なぜ、感想が来なくなったのか?」が、私の口癖になっていきました。
そのうち、「ある程度まで達すると、プロに見られて、誰も言ってこなくなる」と悟りました。となると、自分のことを自分で見てあげることが必要だと思ったのです。自分で自分のことを突っ込みながら、ダメなところを直していく作業は、最初はとても辛いものがありましたが、それが一番自分を成長させる方法なのだと思いました。
自分の文章を自分が一番厳しい目でチェックしたり、動画や録音を何度も聴いて自分で突っ込むということを始めていったのです。自分が誰よりも細かくなることを目標にしました。
誰かに誤字脱字を指摘されることが、とても恐かったのですが、自分で自分の誤字脱字をチェックして、句読点の位置まで細かくチェックできるようになると、恐いものがなくなっていったのです。
「○○な場合はできそうですが、△△な場合は、どうしたらいいのかなと…」。
そんなやり取りをしていたのですが、なかなか具体的に見えてきませんでした。きっと、いつものように自分から出てきた課題と、本にあった課題ということでの温度差の違いでしょうか。私もいつもより、すんなりと進まない感じがしてきたので、こんな質問をしてみました。
「そもそもなぜ、そのワークをしようと思ったのですか?」
「そろそろ変わりたいと思っているんです。もっと違う世界へ行きたい感じがあるんです」
「そうなんですね。なぜ、そう感じたのですか?」
「自分の先生と自分を比べたとき、辛い気持ちが出てきたんです。それを旦那さんに話してみたら、自分もそうなりたいから、そういう気持ちになったんじゃないか? って言われて、そうかもしれないと」
「そうでしたか。先生と自分と何が違うと思っているんですか?」
「当たり前のことが徹底できていない自分。一方、どの子にも丁寧に教えることが出来ている先生。私はそこまでしていないし、気付けないし、引き出しも少ない。もし、気付いても、導き方が分からないし…」
段々とクライアントさんの声が若干暗くなっていきました。
「先生と比べているんですね。比べる必要はないですよ。もっと自分の魅力を出していくことをしたいんじゃないですか? そのために、自分で自分のことをよく観察することが、これからきっと必要なんだと思いますよ」
そう私が伝えると、クライアントさんの心の底の本音と共鳴してきているご様子でした。
私は続けました。
「もう、だれも突っ込みをしてくれないレベルまできたということですよ。自分で自分のパフォーマンスを客観的に見て、聴いて、自分でいい時と、悪い時の分析をすることですね。いい時はどんな時なのか? 自分でもわかるようになることです。自分で自分のことを分析できれば、人にも教えることができるようになると思いますよ」
「あまり自分のことを客観的に見たことがなかったです。これからそう言うことが必要なのだと、わかってきました」
クライアントさんの年齢は35歳。私も35歳のとき、自分のことを育てるのは自分なのだと、ありありと気付いたことがありました。それまでは、誰かに何かを言ってもらって改善してきたのですが、35歳辺りから、誰も私に言わなくなり始めたのです。あれだけ毎日のように来ていた、お客様からの感想レターもぴったりと来なくなり、不安に駆られました。「なぜ、感想が来なくなったのか?」が、私の口癖になっていきました。
そのうち、「ある程度まで達すると、プロに見られて、誰も言ってこなくなる」と悟りました。となると、自分のことを自分で見てあげることが必要だと思ったのです。自分で自分のことを突っ込みながら、ダメなところを直していく作業は、最初はとても辛いものがありましたが、それが一番自分を成長させる方法なのだと思いました。
自分の文章を自分が一番厳しい目でチェックしたり、動画や録音を何度も聴いて自分で突っ込むということを始めていったのです。自分が誰よりも細かくなることを目標にしました。
誰かに誤字脱字を指摘されることが、とても恐かったのですが、自分で自分の誤字脱字をチェックして、句読点の位置まで細かくチェックできるようになると、恐いものがなくなっていったのです。
例えば、英会話のレッスンでは、私は初中級くらいですので、めちゃくちゃ間違えます。後で録音を聴いてみると、インストラクターは、私の間違えをスルーして聴いてくれていることに気付きます。とにかく話すことの方が今は大事だし、いちいち間違えを指摘しては、話がストップしてしまうことを踏まえてくれているからでしょう。となると、自分で後から自分の録音を聴いて、間違ったところを自分で直すしかないなと思うのです。そうすると、どこを人は間違えやすいのか? ということもわかって、人に説明するのが上手くなったり、勉強になったり、自分の自信へと繋がります。
自分の録音を聴くのが恥ずかしいから聞かないというのは、成長の機会を逃していることになるのです。
クライアントさんが突然、いつもと違う取り組みが必要だと思ったことは、実は自分をもっと成長させたいという本音から来ているものだったのでしょう。外に探すのでなく、自分の中に答えはあるのだと思います。自分に焦点を当てたテーマになると、今回のセッションもぐっと深まったのを感じました。
今までは、自分の先生から指摘されて気づくパターンでしたが、これからは自分の感性をより磨いて、自分で自分を指摘しながら表現力に磨きをかけていくフェーズに入っていくのでしょう。これまで頑張ってきたからこそ、到達できた段階だと思います。自分で自分のことを直すことができれば、メンタル的にも強くなれると思います。
私のクライアントさんの生徒さん50代の方が、名言をおっしゃっていました。「この世で恐いのは、紫外線だけ!」と。そんな大人いいですね。(笑)自分のことをよく知っているから言えるセリフなのだと思いました。
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自分の録音を聴くのが恥ずかしいから聞かないというのは、成長の機会を逃していることになるのです。
クライアントさんが突然、いつもと違う取り組みが必要だと思ったことは、実は自分をもっと成長させたいという本音から来ているものだったのでしょう。外に探すのでなく、自分の中に答えはあるのだと思います。自分に焦点を当てたテーマになると、今回のセッションもぐっと深まったのを感じました。
今までは、自分の先生から指摘されて気づくパターンでしたが、これからは自分の感性をより磨いて、自分で自分を指摘しながら表現力に磨きをかけていくフェーズに入っていくのでしょう。これまで頑張ってきたからこそ、到達できた段階だと思います。自分で自分のことを直すことができれば、メンタル的にも強くなれると思います。
私のクライアントさんの生徒さん50代の方が、名言をおっしゃっていました。「この世で恐いのは、紫外線だけ!」と。そんな大人いいですね。(笑)自分のことをよく知っているから言えるセリフなのだと思いました。
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