「相手に振り回されるから、相手の要望は聞かない」と決めつけると、受け取れるものをセーブしてしまう。

 趣味で始めたことの資格を生かして、お教室を開かれているクライアントさんのセッションでした。コーチングを始めて5カ月目くらいなのですが、着実に変化されています。
 最初は、無意識で自分を責めてしまっていることに気付いたり、相手の事を思いやろうとしているつもりが、実際は、自分がどう思われるかを気にしすぎていたり、行動をブロックしているものが段々と取れて、楽な気持ちで自分らしくいられるようになってきています。

 今回のセッションは、近況からお話しが始まったのですが、だんだんと自分でも気づいていない、次の成長のテーマを見つけるセッションになりました。

 まずは、近況からお聞きしました。
最近、確定申告があり、研修、セミナー費などの自己投資の出費が多く、自分の教室があまり発展していないことが、数字となって見えてきたそうでした。

 現在、趣味の教室は、毎週、木、土(隔週)の夕方まで行われているようです。
「もっと、生徒さんが来られる日を増やした方が、普通に収入も上がるのではないでしょうか」と私が言うと、「相手の都合でやるのは振り回されていると思っているところがありますね。人の都合でやることはよくないと…」とお答えになりました。
 また、生徒さんで体の調子がよくない人がいて、続けていただくには、出張もありかなと思ったりもするそうなのですが、一方で、「出張? そこまでするのか?」と答える自分もいるとか。

 相手の都合に合わせると、自己犠牲になりすぎる。
 相手の都合に振り回されることは、よくないことだ。
 相手に振り回されるから、相手の要望は聞かない。

 過去に、そういうことを誰かに言われたこともあるし、振り回されることがよくないことという思い込みがガッチリついているようでした。この思い込みのせいで、受け取れるものをセーブしているようにも見えます。

 実際、木曜、土曜以外も受け付けることはできるそうなのです。
また、夜の時間を解放すれば、お仕事帰りの方へも教室を開放することができるので、人の役にも立てることは増えそうですが…。
 この日はダメ、とかあらかじめ、自分の予定を決めておき、それ以外ならOKにすることもできるはずです。それならば、自己犠牲にならないのではないでしょうか。自分の時間も確保しながら、空いている時間は、生徒さんのために費やすというだけです。グループで教えているそうなのですが、自分の時間が空いているのならば、生徒さん1人もありではないでしょうか。
 自分がもっと教室をオープンにすることで、生徒さんも増えて、収入は間違いなくアップするということは、頭では理解できてきたようでした。

 すると、「自分の考え方が統一されていないのかも。管理がされていないから、生徒が増えると収拾がつかなくなりそうだと思っていますね」という、問題点が浮上してきました。

 「管理」ということで、私自身の経験をシェアしました。私が、クライアントさんのセッションの内容管理をどうしているかということです。
 今は、セッションを「フィードバックシート」にて、まとめてクライアントさんに送っていたり、また、このブログは、フィードバックシートの清書みたいなものですから、1回のセッションを、セッション、フィードバックシート、ブログと、3つの場所でアウトプットしている状態です。ここまでアウトプットすれば、一人一人のクライアントさんの進行状況は、頭で覚えておかなくても、潜在意識にはいっているので、次のセッションで、近況を聞いた途端に、思い出すことができます。

 そのように、今は管理できているのですが、管理しなくてはいけないと思わされた事件がありました。
 独立して2年目のこと。たまたま、ベストセラー作家の人が、私のセッションを申し込んでこられました。検索したら、すぐに出てきたから私に依頼したという理由です。自分の本棚にある人だったので、私もとても驚き、嬉しいと言うよりか、怖い感じがしました。

 案の定、2回目のセッションで、こともあろうに、1回目のセッションの紙をなくしてしまったのです。その方に、「前回、何を話しましたっけ?」と聞かれたとき、答えられず、正直にメモを失くしたことを言うしかありませんでした。そう言うと、「プロ失格だ。2回目の分のお金を返金してくれ」とセッションが始まり5分でそう言われました。ごもっともすぎて、ものすごく反省しました。
 反省したことをメンターにメールをしたら、「堀口さん、まだまだ甘いですね」と、これまたごもっともな返事が返ってきて、撃沈しました。

 それから、30分以内に自分の行動を変えることを考えました。
1つは、自分のコーチングスキルをアップするためのメンターコーチプログラム(3ヶ月で12万円)に申し込みました。2つ目は、毎回フィードバックシートを送ることにしました。紙ではなく、パソコンで管理をするようにしたということです。

 あの事件がなければ、『ひとみずむ』も生まれていませんし、このブログも、細かく書けていなかったでしょう。また、セッションを言語化することで、自分のコーチングの見直しにもなったので、相手の方には申し訳ないことをしましたが、大変感謝しています。「プロ失格だ」と言われてよかったです。

 「そう、プロ意識はどうでしょうか?」

 本来ならば、毎週来ていただいた方が、上達もするけれども、今の生徒さんは、趣味のためだけに来ている人が多く、実は、あまり上達もしていないそうなのです。教える側も1ヵ月も開いてしまうと、「どこまでやりましたっけ?」となることもあるとか。月1では、3歩進んで2歩下がる状態で、生徒さんも「上達した」との実感が薄く、モチベーションも下がり気味かもしれません。

 1回のお稽古の費用は、1500円が相場のようなので、月2でもお薦めしやすそうです。
 こうなると、生徒さんというよりも、先生側の持っていきかたのほうを見直すべきなのかもしれません。

 「例えば、発表会を開くとか、されているのですか?」とお聞きすると、「業界で年5回の研究会というものがあって、そこで点がつくことで嬉しいと思う方も多いと思います。でも、研究会は、先生も評価されてしまうから、変に思われたくないとか、自分が思ってしまって、あまり関わっていません。お稽古が楽しければいい、というところで止まっていますね」とお答えになりました。

 「なるほど。自分が楽しいという目的もありますが、その作品づくりを通して、空間を華やかにすることが、本来の目的ですよね。人に届けようとすると、やはりもっと工夫してみようとか、生徒側も色々考えますね。相手に見てもらうためという意識で取り組んでもらえるといですね」

 「私自身は、そう思っているんですけど、それを生徒さんに伝えていないですね…」

 「それ、大切なメッセージですよね。例えば、生徒さんのために、展覧会などを主催して、どこかのカフェに置かせてもらったり。そうしたら、カフェも喜ぶし、展示を楽しみに見に来る人も喜ぶし、生徒さんも喜びますよね。そんな連鎖が生まれたら、もっと楽しくなりそうですね」

 「それ、いいですね。人の手伝いとかは、よく行ったりするんですけど、もっと、自分のことにも費やすようにして、自分で企画してみることも考えてみたいと思います」

 「相手に振り回されるから、相手の要望は聞かない」と、クライアントさんは思いこんでいました。これは、ケースバイケースではないでしょうか。言葉の真意を自分でよく考えることです。

 「どうしたら、もっと相手の役に立てるか?」を常に考えることが、ビジネスの発展へとつながるのではないかと思います。そう考えている人のところに、お金もまわってくるのではないでしょうか。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

相手のことを考えたり、想像したりする時間を持っていますか?


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