質問は、相手が答えながら自分でやる気になっていく効果がある。

 前回のセッションで、相手とつながりを持つために、どうアピールしたらいいか? というテーマでセッションをしたクライアントさんがいらっしゃいました。
 セッションでは、どうアピールするかと言うよりも、相手に必要と感じてもらったり、好意的に感じてもらっていると相手が感じるには、どんな投げかけをすればいいかについての話になりました。

 クライアントさんは、これまで相手に質問するときには、自分が聞きたいことだけ用意して、質問し終わったら、ありがとうございました、とその場を去ってしまうということが多いようでした。それでは、自分のことだけで精いっぱいで、相手のことが見えていない状態です。つながりを持つには、相手にも気分よくなってもらうことです。それは、褒めるということより、相手に話させることが大事だったりします。

 つまり、相手にとって、「よくぞ聞いてくれました!」と感じる質問を投げかけることや、自分が感じたことを伝えてみることで、相手はもっと話したくなって、こちらとつながりやすくなるというアプローチです。

 それを、クライアントさんの次回の課題としました。
 その後、実際に感じたことを伝えてみたら、いつもより人が話してくれたそうです。そんな新しいアプローチでの思わぬ発見に、クライアントさんも、驚いたようでした。特に、話すことが好きな人は、「よくぞ聞いてくれました」となったそうです。
 しかし、人によっては、「なんとなくでやっている」との答えを返されてしまって、こちらも返す言葉が見つからなく、困ってしまったようでした。次の課題が見つかりました。

 つまり、1回目の質問はできても、今度は2回目の質問に困っているようでした。
話す言葉が見つかっている人にとっては、相手からの感想や質問から、どんどん言いたいことは出てくるのかもしれませんが、人によっては、まだ言語化したことがないことだったりすると、「なんとなく」という答えを発してしまうこともあるでしょう。そうなったとき、次にどう質問をしたらいいのか? という話に進みました。


 私の専門的な見地から、考えをシェアしました。
 相手が「なんとなく」と答えたら、「なんとなく」を形にしてあげることを手伝うのです。もっと具体的な質問を投げると言うことです。

 クライアントさんは、「具体的?」と、頭がハテナでいっぱいのようでした。
 具体的な質問とは、なんでしょうか?

 私がコーチングを勉強し始めたとき、質問を作ることができなくて、あるサイトに何百という質問が書いてあったので、まずはその質問表を参考にしてみようと思ったことがありました。私も、質問例を見ないと、質問できない時代があったのです。

 しかしながら、クライアントさんに「質問表をみながら、段々とコツが掴めますよ」と、答えるのも、楽をしすぎなので、どうしたら、クライアントさんが、質問表を見ないで、具体的な質問ができるのか? ここで考えてみました。

 例えば、美味しい料理を食べて、自分も同じものを作りたいなと思うとしましょう。
 そうすると、細かいところを聞こうとすると思います。レシピを聞くように。調味料は何が入っている? 何分位? 材料は何? など。
 細かい質問とは、レシピを聞いていくイメージです。


 また、最初の質問で、答えは出てこない方が当たり前なのです。
 「なんとなく」と相手が答えたところで、話が終わりではありません。多くの人は、その先を聞かず、「ふうぅーん」で終わってしまいそうな場面ですが、実は、その「なんとなく」を言葉にしてもらうと、発見や自信へとつながるのです。

 先日、友人と会っていて夜遅くなっていたのですが、私が「これからブログを書くんだ」と言うと、「え、今から?」と聞かれたので、「まだ今日の分、書いていないから」と反射的に答えました。
 家に帰ってから、その答えについて、違和感があったので、引き続き「何故、毎日ブログを書いているのか?」について、自問自答してみました。

私は、以下のような自問自答をしました。

「今日の分、書いていない」
明日にしてもいいんだよ。
「いや、毎日書いているから」
それは、誰かに言われて? 
「毎日書きなさいと強制されているわけではない」
それでも、毎日書いちゃうのはなぜ?
「書きたいことが湧いてくるから」

 ここまでチャンクダウン(質問を細かく具体的にすること)してみて、自分の中では、しっくりくる答えになりました。「書きたいことが湧いてくる」も、人によっては、抽象的に聞こえる答えかもしれませんが、これをさらにチャンクダウンすると、後付けのような理由なら、色々つけられそうなので、自分ではあえてここで止まりました。
 ここまで答えてみたことで、自分の中では、信念にブレがないのを感じ、すっきりしたものがありました。

 答えた感触を味わうことは、大事です。自分の内側と間違いなくつながっているときが、本当にわかります。「腑に落ちた」とか「気づいた!」という感じです。

 質問は、相手が答えながら自分でやる気になっていく効果があるのです。質問を投げかけて、その人の大切にしていることを、引き出してみるのです。そうすると、相手は話しながら、自信がついてくるでしょう。
 おそらく、私がアパレル店長をしている時も、私がファッションについて、あまりよく知らなかったことが幸いし、スタッフたちに質問責めにしていたことが、やる気アップへと自然につながったのだと思います。

 質問力は、普段の自問自答が、相手への質問にイコールになるので、普段から、深いところまで自問自答する習慣を持つことで、スキルは高まっていくと思います。そのためには、自分と違う視点の人と触れ合うことが鍵となるでしょう。違いをこよなく愛することなのです。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

今日は、どんな質問を受けましたか?



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