会合でアウエイ感を感じたが、何で居心地が悪かったのかについて。

 「昨日の記事のクライアントさんと似ている感じです」と、男性のクライアントさんが言いました。ちなみに、昨日のクライアントさんも男性の方でした。

 クライアントさんは、ある報告会に参加されたそうです。その会は、宿泊だったから、休業にしてまで行ったそうです。その会で、アウエイ感を感じたので、何で居心地が悪かったのか、もう少し考えてみる必要があると思ったようです。
 今回も、検証しながら、新しいアプローチを見つけていくセッションでした。

 アウエイ感は、どんなところで感じたのか? お聞きしました。
「自分は初めての参加だが、余裕のある方ばかりで追い付けない感じ。盛り上がっているが、乗りきれていない感じ。そんなにお酒も入っていない自分。早く終わらないかな。つまらない。付き合い程度の話。お話しをした人と言えば、隣に居たから話したという業者の人のみ。中途半端な立ち位置だった気がする」とおっしゃいました。

 つぎに、会に参加する前~会合中は、どんな気持ちだったのか? プロセスをお聞きしました。
「行く前は、再会を楽しみにしているワクワク感もあった。報告会が終わり、そのあとの打ち上げは、自分がホスト側で、あまりおしゃべりできない。そのあたりから、思っていたよりも楽しめていない感じ。消化不良。仕事モード。お付き合い感。早く帰りたい。明日のことを考える・・・」という流れだったようです。

 どうやら、自分がホスト側になって、あまり話せなかった…というのが、楽しくない感じを引き起こし始めていたところに気付かれました。周りは、楽しそうにしているのに、自分はあまり話せなくて、楽しくない感じ。もう、そうなると、とりあえずその場にいて、お付き合いという感じになっていきそうですね。それでは確かに、時間の無駄だな、早く帰りたいな、明日は何をしようかな…と考えだすのも、わかる気がします。
 そんなときは、帰ってしまうこともあるそうなのですが、この日は、宿泊ということもあり、いることになったようです。

 クライアントさんが、「ホスト側だった」とおっしゃったところが気になりました。ホスト側ということは、話を盛り上げる役割もあるのではないでしょうか。それで、話せなかったということで、アウエイ感を感じていると言うことは、自分のいる意味があるのに、その役割になれていなかったとも言えると思いました。
 自分が、初めての参加だったら、ベテランの人たちに、ベテランならではの話をしてもらえるように、振ってみるとかもありですね。

 クライアントさんが、ここまでのやり取りを通して、「わっ、自己中でした(笑)。脱、自己中します」と、やってしまった…というような雰囲気でおっしゃいました。

 さらに、続けて言いました。「そう言えば、堀口さんのクライアントさんが集まる会に参加しているときって、堀口さん、喋っていないですよね。花火の時も、ボイトレ発表会の時も。僕が初めて会う人たちばかりでも、とても居心地がいいんですよ。そうか、堀口組の会が勉強の場になっていたなんて(笑)」と。

 確かに、私は、中心になって話しません。みんなそれぞれの専門分野の話をしやすいように、振っていくようにしています。話していなさそうな人がいると気になって、話を振ります。そうすれば、みんなそれぞれが仲良くなりやすいのです。なので、クライアントさん同士が友達になることは、多いようです。

 しかしながら、以前の私も、アウエイ感を持ったことが何度もありました。

 その会の人たちは、既に仲間ができ上っている状態で、私だけ初めての参加という状態の場所です。いにくくなって、少しイラっとしながら、「帰ります」と発言し、途中で帰ってしまったこともありました。
その時、私が感じた不満は、「私は、みんなのことを知らないのだから、私のことを周りの人に紹介して欲しかった。もっと私に話を振ってほしかった」と言うことでした。

 のちに、大人げなく発言してしまったことを反省し、色々気づきました。
「もっと私に振ってほしい」。そう思っているときは、その場に居る意味を感じられなかったし、嫌な感じを持つことになることが多いということです。相手に、自分のご機嫌をとってもらおうとする態度のときは、アウエイ感を持ちがちな自分に気付いたのです。

 あるとき、自分の新しい立ち位置を発見したことがありました。

 私の会に集まった中に、クライアントさんではなく、私より年上の知人がいて、提案をしてもらってからです。
 私が、「自己紹介からしてもらいましょうか」と言ったら、「いやいや、ここは、堀口さんが、1人ずつ紹介をしてあげたらどうでしょうか」と言いました。

 これまでは、私が中心で集まっている会だから、私が、話さなくちゃいけないのかな、でもなんかそれも違うのかな? など、立ち位置を悩み、あまり話せなかったり、ホスト役に徹しすぎたりすると、これでよかったのか? と考えてしまうことがありました。

 しかし、知人の提案で、立ち位置が決まりました。私が、つなげていけばいいのだと。そうすると、とても楽になりましたし、参加される方に、居心地がいいと言われることが多くなりました。おもてなし側の方が、自分にとっては、自然でした。

 やはり、コミュニケーションは、どうかかわっていこうかな? と、自分の立ち位置を能動的に考えることが、自分を楽にするのかもしれません。

 「暗いと不平を言うよりも、すすんで灯りをつけましょう」というCMが、子供の頃にあったなと、今、ふと思い出しました。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

どんな立ち位置でいるときが、自然ですか?