何人かの講師のところに生徒が集まって、質問会のようなイベントがあったそうです。クライアントさんは講師側にいて、そのイベントが終わってからの反省会に参加したとのことでした。
生徒側のアンケートをもとに反省会が行われるようで、要望を取り入れながら、次回はさらによくしていきましょうというような、内容だったようです。
どの講師にも、生徒からクレームや要望がきていたそうで、ほとんどの人は、「こんな意見がありました。では、次回からこうしていきましょう」みたいに、滞りなく反省会が進んだようです。
しかし、ある講師のAさんは、生徒側から言われたことに反論するかのように、「私は、こうだったので、こうしたんです」と事情説明が続き、全く生徒側の要望、クレームを生かそうという話しに進まなかったとか。クライアントさんも、段々そのやりとりにイライラしてきて、ある人は明らかにパソコンで他の作業をしていて、その話をスルーしていて、そんな風になるのもわかるよな~と思いながら、その場でどうにもできずにいたようでした。
他の数人は、「それならば、こうした方が良かったのでは?」と、Aさんにアドバイスをするようなのですが、「いや、だから、こうだったのです。生徒がこうなので私はこうしたのです」と言い、「だったら、これはどうですか?」みたいなやりとりが続いたとか。
クライアントさんとしては、言い訳というか、事情説明を長々と同じ事を繰り返されて、イラっとしてしまって、そんな態度をして申し訳ないというか、失礼だなと思いながらも、聞き流して聞いてない自分がいて、居心地が悪かったようでした。そこで、人の話を聞くことを楽しいと思えるようにしたいと、セッションのテーマにしたそうです。
いつもクライアントさんは、「自分が居心地悪い」と感じたことをセッションのテーマにされています。そこに向き合うことで、対応に新しいバリエーションが増えて、どんどん人間関係が楽になっているようです。
「相手を変えるのではなく、自分を変える」と言いますが、自分のコミュニケーションの対応にバリエーションを増やすという意味に捉えています。自分を否定することなく自分が変わる。自分の世界がもっと広がるチャンスです。
クライアントさんは、どう投げかけてあげればいいのか? 悩んでいらっしゃいましたが、まずそこよりも、なぜ、Aさんは事情説明をし続けたのでしょうか?
そうクライアントさんに投げかけてみると、「受講生のその反応が、本人は納得いっていないことがあったのかも…。それに対して他の講師たちは、Aさんが言いわけをしている状態を納得できていないように聞いていたのかも・・・」と気づかれました。
つまり、Aさんは、受講生がそういう反応をしたことに驚いてしまって、もっとこうするべきじゃないの? と、受講生に対して思っていることがありそうということです。
また、アドバイスをする講師の人たちは、きっとそういう受講生の反応に慣れてきているのもあり、「だったら、こう言う風に投げかければいいんですよ」とAさんにわからせようとしていたのではないかと言うことです。
ということは、Aさんは、アドバイスというよりも、まずは不満を聴いて欲しかったのかもしれません。
例えば、「なるほど。確かに、そうなりがちかもしれませんね」と、Aさんがした体験を一度受け止めてから、「例えば、どうしたらいいでしょうかね?」と相手に質問をしてみるとか、「例えば、こんなのもありですよね」とそこで初めて提案をしてみるのもありです。
クライアントさんは、Aさんが言いわけを繰り返すので、「いいよ、その話は・・・」と面倒に思っていたところで、思考がストップしているようでした。
思考は、進ませようと思えば、進むものです。止まっているなぁと思ったら、進ませてみようとする。探求心を持てば、新しい発見にきっとつながるでしょう。
その人が何を話したいか? 何を求めているか? たくさん話しているのは、わかってもらえていないと感じているから、話すのかな? 何でこの話をしているのかな? 何でこの言い方をしているのかな? と、理解してみようとするのです。
「また同じこと!」というところで、思考がストップするとイライラしてしまいますが、「何故その話しをしているか?」を考えることで、自然と聴く態勢に入れるのです。そのとき、相手のことを肯定も否定もしないニュートラルな状態になっています。そして、相手は自分で答えを言い易くなるでしょう。
まずは自分の気持ちを理解してもらったら、経験者からのアドバイスも検討してみようかなと、選択肢に加えたかもしれませんね。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
不満を言えず我慢しているとき、どんな気持ちになりますか?
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