このままでも順風満帆なんだけれど、でも、このまま40歳を迎えると何かが足りないという気がしているというテーマのセッションでした。
会社の面談で、上司に「今の仕事は申し分ない。今後どうなっていきたいか、考えておくんだよ」と言われたのだそうです。しかし、クライアントさんにとっては、100%要求には答えていない感じがしていたので、「申し分ない」には、拍子抜けしたようでした。
私とクライアントさんとの関係は長いので、クライアントさんが、1つずつキャリアを積んできたのを私は知っています。だから、「申し分ない」と言われるに値する年月が流れたのだろうなと思いました。しかし、常に最上を求めていくタイプの本人は、まだまだ…と思いがちなんだろうなとも感じました。
私も、同じような拍子抜けを味わったことがあります。
今年の4月にたまたま知人に誘われていった文章講座の講師の方に、添削コーナーで、「よく出来ています。こちらに来て代わりにレクチャーして欲しいほどです」と言われたとき、「拍子抜け」した感じがしました。文章に関しては、苦労してきたという自負はありましたが、どこまでもOKが見えていなかったからです。
しかし、そうプロの方に言われたことで、ようやく、「このことはこれでひとまずOK」と思えるようになって、15年ぶりに英語の勉強を始めることにしました。どこかで、誰かに止めて欲しかったようでした。(笑)その道のプロに言われたことが大きかったです。
クライアントさんの拍子抜けについても、もう少し言語化してもらいました。
「凄く頑張ったわけではないけれど、チームで動けている。ずっと同じ分野をやっているので、経験値が上がっている。業務としては、ゴールに達しているのかも」とお答えになりました。
「ゴール」という言葉が出てきたので、「ゴール設定は毎年していたのか?」と訊いてみると、「そう言えば、ゴールには毎年辿りついてはいました。その中でも、今年度は無傷で、率なく辿りついた感じがあります」とのことでした。どうやら、今年度はベストだったようでした。
自分でも「辿りついている」ことを確認したところで、「次は?」と訊いてみました。
「いろいろとその分野での活動の幅を広げていくこと、具体的には○○をしようかなと思います」とお答えになりました。
たまたま、クライアントさんが、最近見たTV番組のなかで、「サッカーをもっと広めたい」という二人がサラリーマンを辞めて、広めるためにそれぞれのやりたい分野を通して、世の中のために貢献しているようなものを観たのだそうです。そこから考えてみて、もっとあるカテゴリーの底上げのようなことを、自分ならして行くのだろうと、ふと思ったようでした。「そのために、上司にやりたいことを提案して・・・・」と、話が続いていったのですが、「なんか、これは実現可能ですね。手順を踏めばできてしまうことです」とおっしゃいました。
つまり、目標を作り、手順を踏んでできてしまうこととは、本当は違うことを求めているのかもしれない…と、話しながら、思い始めたようでした。
「そう考えると、次の40代は何? このまま進んで、その都度見えてくるもの…?んーーーーーーーーー」となってきたので、私は新しい視点から、質問を投げてみました。
「何を残して死んでいくか? から考えてみると?」と。
クライアントさんは、「なるほど。そっちからですか!」とおっしゃいました。
続いて、「自分の生まれてきた計画は何か?」と質問してみたのですが、「この質問に関しては、正直、嫌悪感がありますね」とおっしゃいました。
「最期」と「生まれる」と、両方の質問を投げてみて、一つはしっくり、もうひとつは嫌悪感だとは、面白く思いました。なぜ、そう感じたのか、さらに考えてみることにしました。
クライアントさんが、20代のころは、「自分の生まれてきた計画は?」という質問について、「何だろう?」とよく考えていたけれど、今はそうじゃなくて、「何を残して死んでいくか?」の方がしっくりくるそうです。
段々と見えてきたことは、今の仕事は社会人になってからずっと同じ分野を努めてきたので、もう自分が分かっているから、その質問は必要なくなったのかもということでした。
ここまで話してわかったことは、節目というか、視点の変化が起こり始める時期に突入してきたということです。ちょうど年齢的にも、発達心理学でいう「青年期」の終わりの時期(34-39歳)に来ていらっしゃるのも興味深いところです。
「もっと大きな視点の中で何をやっていくか? 自分を通して何ができるか? 大人として何ができるか? 面倒をみる立場として何ができるか?」を探していくことが今後のテーマとなりました。
「今の仕事は申し分ない」は、節目を示す言葉を頂いたのかもしれませんね。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
何を残していきますか?
会社の面談で、上司に「今の仕事は申し分ない。今後どうなっていきたいか、考えておくんだよ」と言われたのだそうです。しかし、クライアントさんにとっては、100%要求には答えていない感じがしていたので、「申し分ない」には、拍子抜けしたようでした。
私とクライアントさんとの関係は長いので、クライアントさんが、1つずつキャリアを積んできたのを私は知っています。だから、「申し分ない」と言われるに値する年月が流れたのだろうなと思いました。しかし、常に最上を求めていくタイプの本人は、まだまだ…と思いがちなんだろうなとも感じました。
私も、同じような拍子抜けを味わったことがあります。
今年の4月にたまたま知人に誘われていった文章講座の講師の方に、添削コーナーで、「よく出来ています。こちらに来て代わりにレクチャーして欲しいほどです」と言われたとき、「拍子抜け」した感じがしました。文章に関しては、苦労してきたという自負はありましたが、どこまでもOKが見えていなかったからです。
しかし、そうプロの方に言われたことで、ようやく、「このことはこれでひとまずOK」と思えるようになって、15年ぶりに英語の勉強を始めることにしました。どこかで、誰かに止めて欲しかったようでした。(笑)その道のプロに言われたことが大きかったです。
クライアントさんの拍子抜けについても、もう少し言語化してもらいました。
「凄く頑張ったわけではないけれど、チームで動けている。ずっと同じ分野をやっているので、経験値が上がっている。業務としては、ゴールに達しているのかも」とお答えになりました。
「ゴール」という言葉が出てきたので、「ゴール設定は毎年していたのか?」と訊いてみると、「そう言えば、ゴールには毎年辿りついてはいました。その中でも、今年度は無傷で、率なく辿りついた感じがあります」とのことでした。どうやら、今年度はベストだったようでした。
自分でも「辿りついている」ことを確認したところで、「次は?」と訊いてみました。
「いろいろとその分野での活動の幅を広げていくこと、具体的には○○をしようかなと思います」とお答えになりました。
たまたま、クライアントさんが、最近見たTV番組のなかで、「サッカーをもっと広めたい」という二人がサラリーマンを辞めて、広めるためにそれぞれのやりたい分野を通して、世の中のために貢献しているようなものを観たのだそうです。そこから考えてみて、もっとあるカテゴリーの底上げのようなことを、自分ならして行くのだろうと、ふと思ったようでした。「そのために、上司にやりたいことを提案して・・・・」と、話が続いていったのですが、「なんか、これは実現可能ですね。手順を踏めばできてしまうことです」とおっしゃいました。
つまり、目標を作り、手順を踏んでできてしまうこととは、本当は違うことを求めているのかもしれない…と、話しながら、思い始めたようでした。
「そう考えると、次の40代は何? このまま進んで、その都度見えてくるもの…?んーーーーーーーーー」となってきたので、私は新しい視点から、質問を投げてみました。
「何を残して死んでいくか? から考えてみると?」と。
クライアントさんは、「なるほど。そっちからですか!」とおっしゃいました。
続いて、「自分の生まれてきた計画は何か?」と質問してみたのですが、「この質問に関しては、正直、嫌悪感がありますね」とおっしゃいました。
「最期」と「生まれる」と、両方の質問を投げてみて、一つはしっくり、もうひとつは嫌悪感だとは、面白く思いました。なぜ、そう感じたのか、さらに考えてみることにしました。
クライアントさんが、20代のころは、「自分の生まれてきた計画は?」という質問について、「何だろう?」とよく考えていたけれど、今はそうじゃなくて、「何を残して死んでいくか?」の方がしっくりくるそうです。
段々と見えてきたことは、今の仕事は社会人になってからずっと同じ分野を努めてきたので、もう自分が分かっているから、その質問は必要なくなったのかもということでした。
ここまで話してわかったことは、節目というか、視点の変化が起こり始める時期に突入してきたということです。ちょうど年齢的にも、発達心理学でいう「青年期」の終わりの時期(34-39歳)に来ていらっしゃるのも興味深いところです。
「もっと大きな視点の中で何をやっていくか? 自分を通して何ができるか? 大人として何ができるか? 面倒をみる立場として何ができるか?」を探していくことが今後のテーマとなりました。
「今の仕事は申し分ない」は、節目を示す言葉を頂いたのかもしれませんね。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
何を残していきますか?
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