自分の内側が投影したものから、自分に気づいていく。

 1ヵ月に1回くらいのペースでセッションをしている方の3回目のセッションでした。3ヶ月で驚くべき変化! だと私も感じますし、クライアントさん自身も感じていらっしゃるそうです。

 そもそも、「自分の軸を探すため」がテーマになっていました。3ヶ月経過して、今感じていることは、「軸がありそうな気になり、磁石のように引きついてきた感じがする。軸を見つけなくちゃと、力んでいたけれど、軽くなってきた。明らかに違う感覚。セッション準備シートも書き方が違う。これまでのセッションでは、沢山話していたと思う。仕事とプライベートとの境目が少なくなり、自分らしい感じで過ごせることが多くなり、今は楽いし、楽になってきた」とのことでした。

 「軸」というテーマは、卒業という雰囲気でしたので、次は、どんなテーマで過ごしていくのか? 考えるセッションになりました。

 「仕事もプライベートも変わりなく、ふわっとしている感じがいいんです。そのためには、楽しいことを集めていければなれるのかな? なんて思うんですが、堀口さんは、仕事とプライベートとの境目はどう考えていますか?」と訊かれました。

 私は、昔から仕事とプライベートは、同じ人間が営むものだから、同じなのが自然じゃないかという風に考えていて、偶然にも私の占星術は、「月と太陽が、同じうお座にあるから、プライベートも仕事も一緒に進行します」と有名な先生に鑑定されたこともありました。裏付けもできて、かなり納得です。
 クライアントさんと旅行へ行ったり、友達になったり、そういうことは日常茶判事です。

 それを聞いたクライアントさんは、「そうですよね。私も、先日、そういう風に近付いている自分は、なんかいい感じがしたので、私もそういう生き方がいいということが改めて確認できました」とおっしゃっていました。

 
 クライアントさんは、先日、ヒプノセラピーを体験したそうです。たまたま、私が唯一知っているヒプノセラピストさんだったので、驚きましたが!(笑)

 ヒプノセラピーでは、潜在意識に言葉を届ける「サジェスチョン」というメニューを体験したそうで、自分にふさわしい言葉を、潜在意識に届けることができると、とてもすっきりしたそうです。
なぜ、「サジェスチョン」メニューにしたかというと、1回目のセッションのときに、私が「実は、ゆっくりタイプ」とフィードバックした言葉が、まさにクライアントさんの潜在意識の方まで届いたそうで、自然に言葉が入ると、自分に役立つことを体験したとおっしゃっていました。だから、また自分を捉える言葉を探したいとのことでした。

 私は、それを聞いて、「言葉を探すというよりも、拾おうとすること。自分に必要なものがやってくるのだから、それを拾うだけ。自分の中にあるものでしか、拾えないんですよ」と言いました。自分の内側が投影したものから、自分に気づいていくということです。

 私は、独立してから、最初はメンターからアドバイスを貰うこともありましたが、やがてメンター、上司、親、本、アドバイザーのような、オーダーを出す人が、完全にいなくなりました。そうすると、何を元に自分の道を決めて行ったらいいか?と言うことになったのです。一瞬、何も見えなくなって、本当に落ち込んでしまいました。

 独立前のほうが、わが道を進んでいましたが、独立してから、誰かが進んだ道から、自然と選んでいたのです。例えば、次は規模を大きくするのかな、出版かな、教える立場になることかな、と考えていたこともありました。しかし、なんかどれもしっくりこないのです。
 やがて、そういうのは、ステレオタイプであって、自分の望みと違うことにようやく気付いたとき、ようやく自分の道を歩み始めたような気がしています。


 では、どうしたら、自分らしい到達地点を見つけられるのか?
 今は、自分の内側が投影したものから、気づくしかないと思っています。そして、誰も進んだことない、わが道を作ろうと思うのです。

 とても惹かれた場所、物、作品、人…。そのものに、自分が映し出されているのです。自分の中にあるものが、反応しているのです。そういうピースを集めていけば、自分が見えてくる。そんな風に思っています。

 そのような考えを話したら、「そう言うのいいですね~。私も、スピリチュアルと自然に付き合う感じになりたいです!」と。よくクライアントさんに言われるのですが、私のセッションは、スピリチュアルと現実の真ん中くらいでちょうどいいと。

 思えば、そう言う人たちに、私も会ってきました。私のメンターもそんなタイプですし、私のアパレル時代の社長も「こうなったらいいなと思っていたら、そうなった」みたいな発言を何度か聞いたことがあったほどです。実際、驚くような話もあり、宇宙ってすごい! と思いました。

 そこから、クライアントさんが、最近反応したものの話になっていきました。
私のブログの写真を見て、とても幸せな気持ちになったと感想を伝えてくれました。そして、33歳になるし、自分のポートレートを撮ってみたいと、写真を撮ってくれるところはないかと、探したそうなのです。でも、普通の自分を自分で見てみたいという写真を撮ってくれるところは、見つからなかったとおっしゃっていました。
 そこで、「私撮りましょうか? 写真のメニュー、やってみたかったんですよね」と半分冗談で言ったのですが、「お願いします!!!」となりました。コーチのほかに写真家になろうともしているのです。(笑)

 そのほか、「考えることが好き。自分のことを考えることは多いですね」とおっしゃったので、「それは、考え事ですよね。クリエイティブに考えることはやっていますか?」と突っ込みを入れてみると、「何かを生み出すために考える」ことは、あまりしたことがないことに気づかれました。

 私の写真を見て、いいなと思った、本当の心の声は、「自分もやってみたい」だったのです。

 いつも、表現しているのをいいなと思っても、ステージの隅から見ている感じだったそうです。「あの人はできているけど、自分はできないかやらない。いままで、あこがれの橋を渡らなかったんです。でも、そんなに凄い人にならなくていいです、私。やりたいことやってみます」と笑っておっしゃいました。

 「自分を投影している」ものから、自分の今の望みを発見する。そんなセッションになりました。憧れの橋を渡らない! のはもったいないです。自分が惹かれる方へ、気になるほうへ進んでみること。きっと、自分の道を知る手掛かりになると思います。

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

今、とても気になるものは何ですか?