「もうOK」と手放すことが、次の成長を加速させる。

 今年の振り返りと来年の計画について考えるセッションでした。事前に提出していただくセッション準備用紙には、1月から12月までのハイライトを各2,3行でまとめ、まるで今年のニュースを振り返るように書いてありました。クライアントさんご自身で、月ごとに行事、変化、出来事などを振り返るだけでも、確認と承認ができたように感じられたようです。

 もう少し深めるために、少し質問をしてみました。

「今年は100点中、何点でした? その理由は?」
「95点です。とても楽しかったので!」

「ベスト5をあげるとすると何ですか?」
「恋人ができたこと、部下とのことが吹っ切れたこと、そのあと、…etc。
いいことも悪いこともあって、振り幅の大きい一年でしたね~」

「今年の最初に描いていたことは何ですか? 叶いました?」
「目標については、それを超えたこともありましたが、
平均してみると、いいときも悪い時もあったので、そこに近付けたかなという感じです。
また、これからの目標に向けて、一歩を踏み出したものもあります」


「楽しかった理由は何ですか?」
「人間関係で、知らない人のところへ行くと、アウエイ感を感じて、
居心地がわるいという悩みがありましたが、
セッションで話したあと、それでいいのかと思えて楽になりました。
それから、人との関係がもっと楽しくなった気がします」

「では、来年に向けて、仕事の上ではこうなりたいとかあるんですか?」
「先日、そうなれたらいいなと思っていることをしている人に会える機会がありました。
今月下旬に会いに行くので、色々聞いてこようと思います」

 そんな調子で、さらに言語化を進めることにより、過去に自分の中で気になっていた部分が、今はクリアになったという認識が高まっていらっしゃるようでした。

 そのあと、来年の目標を作りました。今年と違うところは、もうすこし人を巻き込んだ計画ができるようになることや、今は仕事の時間に追われがちなので、権限委譲できる体制にして、自分のことを客観視するような時間も持つなど、自己成長の部分にも視点を向けてみました。

 このセッションは、何が大事だったのかというと、もう自分が手放してもOKなところを知ることと、次の自分の課題を明確にしたということです。

 最近、「もうOK」と手放すことが、次の成長を加速させるということに、気付いた出来事がありました。
 
 今年6月下旬に英語学習を15年ぶりに始め、5カ月が経過した私ですが、この5カ月に何をしてきたかと言うと、中学生レベルでもわかる単語で瞬間的に英作文を作れるようなトレーニング本と、英語の語順本、この2冊だけを3往復くらいしました。3往復したということは、まだ出来ていないな~と、なんとなく思っていたので、なかなか手放せなかったのです。しかし、11月下旬になって、最後の1回、1日かけてレポート用紙に要点だけをまとめて、もう、その本を手放すことに決めたのです。
「決めた」というのが、とても大事だったのだと、今なら思います。

 すると翌日、次の課題が目に飛び込んでくるように入ってきました。その日、思いついてすぐに観に行った映画があったのと、アマゾンでたまたま見かけた本を発注したということです。楽しんで取り組めそうな課題が見つかったのです。そして、夢中で取り組むことができました。

 今日、2週間前の英会話のレッスンの録音音声を聞いてみると、たった2週間前なのに、かなりひどかったです。そんな私の言葉を聞いてくれるインストラクターの根気強さに感服してしまうという、新発見もありましたが、(笑)。今日のレッスンの録音での自分の声の高さの違いにも気づきました。少し自信がつくと、声が低くなっていたのです。

 そのように「自信はどうしたら育まれるか?」について、実験中でもある私です。
 人から言われたから自信がついた、というのは、私の考えでは、偽の自信になってしまうのではないかと思うのです。やはり少し時間はかかるかもしれないけれど、自分の中で納得感を持ちながら、完璧かなと思う8割くらいで手放し、また次の課題に移り、継続して育んでいくことなのではないだろうか? と感じているところです。

 忙しくて、振り返る時間が持てない方も少なくありませんが、年末という時期を利用して、言葉に出して振り返ってみること。これは出来た、これはまだ、これからは? を考えてみることでの、思考、心の変化は、何かしら起きるでしょう。やってみると体験できると思います。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

今年のマイベスト3ニュースは何ですか?