自分の言いたいことは、自分で言葉にするまで、実は自分でもわからない。

 「自分が言いたいことが全く伝わらない。もどかしい。悔しい。せっかく話すならちゃんと相手に届くように話したいし、汲み取ってくれると思っていた人にも汲み取ってもらえなかったようで、寂しかったんです」とおっしゃっていたクライアントさんでしたが、60分のセッションでも結局、「やっぱり、伝わっていないです。自分がまず自分の言いたいことを理解することからですね」ということで、終了していきました。クライアントさんの思いは熱いので、私も何かしらお役にたてればいいなと思いながら、いまこうして、私も「伝わりたいことが伝わっていないもどかしさ」について、考えてみようと思い、記事を書くことにしました。

 最近、自分の星座占いの本を読んでいたら、「人に理解してもらいにくいところがある星座」と書かれていて、自分の疑惑が一つ解消されました。その本は、前にも読んだのに、そう書いてあることに、なぜか気づいていませんでした。

 「ああ、わかってもらえないな~」と、毎年『ひとみずむ』を発表するのですが、年々感想が減ってしまい、何でだろう? と思っていました。『ひとみずむ2.3』の頃は、そのことで、相当悩んでいたのです。しかし、だんだんと悩んでも仕方のないこととして、セッションの技術、書くことの技術を磨くしかないと思いました。
 今年はまたさらに減り、でも今年は自分を責めませんでした。「そろそろ、堀口さんのことを解説してくれる人が必要ですね」と、知人に言われたときに、ステージアップを実感しましたし、星占いの「理解されにくい」と書かれていたことで、「わかってもらわない方が芸術的だ!わかってたまるか!」と、吹っ切れてしまいました。(笑)

 映画も解説がないと、わからない作品ばかりです。私自身も感想を書くために、かなり調べこまないと書けないほど、相手の意図を汲んで、感想を書くということは難しいなと思います。事実、わかってもらえることのほうが、少ないのかもしれませんし、全部をわかるということは不可能な気がします。

 しかしながら、「わからないことは当たり前」を踏まえつつも、「わかるようにする」ことも鍛錬が必要なのかもしれません。思いと技術。両方必要なのでしょう。

 私の今の悩みはメルマガです。ブログだと、3年近く毎日2000文字を繰り返してきたことで、今では1時間位で書けるようになりました。
 しかし、メルマガを書くのには、昼の2時から書き始め、3時間経って出来たと思ったけれど、やっぱり消すことにして、また夜から書き始める。そうすると、訂正したい部分がようやくわかって結局5時間くらいかかります。週1と毎日の差がここに出ますか!(笑)

 1つのテーマを、できるだけシンプルに伝わりやすくすることが、まだ苦手です。自分が消した部分はどこだったのか? 毎回確認していくことで、そのうち出来るようになるかなと思っています。
 シンプルに伝わりやすい人って、ものすごく努力をなさっているのだろうなと想像します。だから、自分はまだまだだと思ったりもします。それは時間が解決してくれること。とりあえず、毎日続けることが、私が一番身に着く方法です。となると、伝わるようになるためには、鍛錬するしかないのかもしれません。

 今日も、この記事の他にも言葉にしておきたいことがあります。今朝の播磨さんとのコーチングセッションで、とりあえず、言葉にしてみましたが、もう少し足りない気がしているので、今度は英語にしてみようと思っています。それを今度のレッスンで英会話のインストラクターに話す予定です。そこまで落とし込めたら、きっと今、心の中にある言いたいことが明確になるかなと思います。

 自分の言いたいことは、自分で言葉にするまで、実は自分でもわからない。1人目、2人目、3人目、4人目、5人目に聴いてもらったところで、ようやくうまく伝えられるでしょう。

 伝わらないことでもどかしい思いをするということは、それほどたくさん伝えたいことが眠っているわけです。自分がすっきりするくらい出してあげること。原始的な方法かもしれませんが、相手に伝わりやすい言葉って何だろう? を意識しながら、日々のやり取りの中で、言葉を磨いていくしかないのだと私は感じています。

 

 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

今日はどんなことに気づきましたか?