「相手を傷つけないで、自分の意見を言うには?」これはよくあるお悩みのようです。
2日連続で同じテーマになりました。2つのケースを考察していこうと思います。
■ケース1
セッションの前のこと。申し込み時にクライアントさんが入力した携帯アドレスに、ご案内を返信したら、メールが届きませんでした。これは、直接電話をしなくては、予約の確認ができないと思って、私から電話をしたのです。そうしたら、「返信がないから、もういっぱいなのかなと思いました」とお答えになったので、「あ、自己完結をしがちな人なのかな?」とそのとき思いました。
そして、今日のセッションでは、やはりそれがメインテーマとして浮き彫りになって行きました。
子供の頃に、言いたいことがあっても取り合ってもらえなかった経験から、言いたいことを我慢するようになったそうです。なので、言いたいことを言えない分、相手領域の方まで、勝手に自己完結をする癖がついており、苦しくなるパターンを作っていました。
実際に、どんな場面で、「言いたいことが言えない」のか?聞いていきました。
「上司は、いつも話が長くて止まらないので、ずっと我慢をして聞いています。わたしは、いい子ちゃんブロックがあるのか?言いたいことがあっても、言えないのです」
「で、言いたいことって、アイデアをより膨らませるような意見のことなんですか?」
「本当に言いたいことは、『もっと、話を簡潔にしてほしい』『いつも、話がずれていく』
『もっと、話を聞いてほしい』です。」
「それって、文句の部類だから言いたくても言えなくなっているのではないでしょうか?(笑)」
「そうですね。(笑)」
「文句を言うよりも、その人の話をより分かりやすく聞くために、自分が工夫するしかないのです。途中で、相槌を入れてみるとか、わからないところは質問してみるとか、相手の言っていることを確認するとか。その方が、よっぽど生産的です。その人を使って、自分の成長に役立てればいいのですよ」
「そう考えてみると、楽しそうですね!同僚の子も、同じように困っていたので、その子と一緒に考えてみたいです」
もうひとつ、とてもカリスマ性のある社長の前では、あまりにも緊張してしまい、話せなくなってしまうようでした。
この考え方としては、本当に思っている感想を伝えればいいです。
「いつも尊敬しています。すごいなぁと思うので、緊張してしまって」と、普通に本心を言えば、少し楽になるのだと思います。これは、文句ではなく、感想です。
大人になれば、「これは言うこと」「これは言わなくていいこと」と分類できるのです。子供のころはそれができなくて、全部「言いたくても言えない」になっていたのでしょう。そのまま大人になっても、それが「我慢すること」となって、ごっちゃになっていたので、話しながら糸をほどいていくようでした。
■ケース2
「同僚の子なんですが、『言っていることとやっていることが違う』って言いたくなるんです」と。以前話していたときと、意見が変わっていることに、「え?」と思ってしまったようです。
相手を鏡にしてみたら、自分も、「言っていることとやっていることが違う」ことがあるかもしれません。そこを許せていないから、相手のことにも「え?」ってなったと考えてみました。
意見が変わることを許せる考え方とは?なんでしょうか?
それは、この世の中は「諸行無常」なのだと思うことです。
言っていることが変わることは当たり前だなぁと受け入れること。いろいろな刺激があるのだから、考え方は常に変化していくもの。そう考えるほうが、自然なことです。
その方向から考えてみたら、感じ方はどう変わるか?クライアントさんに聞いてみたら、とても楽な感じになりそう、とおっしゃっていました。何事も、コントロールしない方が楽ですからね。
「言いたいことが言えない」このような悩みは、「意見」でなく「文句」を言いたくなっているときかもしれませんね。「文句だから、言いたいけど言えなくなっている」のです。人間はよくできていますね、ちゃんと制御スイッチがあるのですから。
また、「言いたいことが言えない」人は、相手と話すときの、マイルール(自分のスタンス)がないから、何でもかんでも、同意しすぎて、「私もそう考えないといけないのかな?」となり、自分の軸がぶれて行きがちです。
自分のスタンスを決めると良いでしょう。
「意見は求められたときに言う」この1つだけでも決めておくと楽です。
私は、コーチングのとき、自分の考え方は「視点」なので、考察していくのに必要なため言いますが、基本的に意見は言いません。それでうまくいっていますし、私も何もストレスがたまりません。
相手の領域に意見をしたら、相手が自信をなくしてしまいます。自立心も失われていき、何でも私に許可をとるようになって、私に依存者もたくさんついてしまうでしょう。そんなビジネスのやり方を展開させてしまったら、クライアントさんからのメールが、毎日ひっきりなしにやってきて、寝る時間もなくなりそうです。
「今度、引っ越しをするのですが、場所はここでいいですかね?」とか、「新しい彼氏ができそうなのですが、コーチから見てこの人は大丈夫でしょうか?」とか…大変です。
しかし実際は、自分の考えに自信が持てないから、コーチングを申し込んでくる方は多いです。最初のほうは、「どうしたらいいですか?」と聞かれることもあります。そんなとき私は、「私が決めるところではありませんよ。自分はどうしたいのですか?」と質問をして気付いてもらうのです。やがて、意見をあまり求められなくなっていき、クライアントさんが、自分で決めた道を進むことが、自然と当たり前になっていくのです。そして、自信を持てるようになっていきます。
「相手を傷つけないで、自分の意見を言うには?」の結論としては、「求められたときに言う」です。すると、相手も自分で考える力が育ち、実はそのほうが、自分も相手に言いたくなってしまうことが、自然と減ってくるのだと思います。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
自己完結について、自分を見直してみると何が見えてきますか?
2日連続で同じテーマになりました。2つのケースを考察していこうと思います。
■ケース1
セッションの前のこと。申し込み時にクライアントさんが入力した携帯アドレスに、ご案内を返信したら、メールが届きませんでした。これは、直接電話をしなくては、予約の確認ができないと思って、私から電話をしたのです。そうしたら、「返信がないから、もういっぱいなのかなと思いました」とお答えになったので、「あ、自己完結をしがちな人なのかな?」とそのとき思いました。
そして、今日のセッションでは、やはりそれがメインテーマとして浮き彫りになって行きました。
子供の頃に、言いたいことがあっても取り合ってもらえなかった経験から、言いたいことを我慢するようになったそうです。なので、言いたいことを言えない分、相手領域の方まで、勝手に自己完結をする癖がついており、苦しくなるパターンを作っていました。
実際に、どんな場面で、「言いたいことが言えない」のか?聞いていきました。
「上司は、いつも話が長くて止まらないので、ずっと我慢をして聞いています。わたしは、いい子ちゃんブロックがあるのか?言いたいことがあっても、言えないのです」
「で、言いたいことって、アイデアをより膨らませるような意見のことなんですか?」
「本当に言いたいことは、『もっと、話を簡潔にしてほしい』『いつも、話がずれていく』
『もっと、話を聞いてほしい』です。」
「それって、文句の部類だから言いたくても言えなくなっているのではないでしょうか?(笑)」
「そうですね。(笑)」
「文句を言うよりも、その人の話をより分かりやすく聞くために、自分が工夫するしかないのです。途中で、相槌を入れてみるとか、わからないところは質問してみるとか、相手の言っていることを確認するとか。その方が、よっぽど生産的です。その人を使って、自分の成長に役立てればいいのですよ」
「そう考えてみると、楽しそうですね!同僚の子も、同じように困っていたので、その子と一緒に考えてみたいです」
もうひとつ、とてもカリスマ性のある社長の前では、あまりにも緊張してしまい、話せなくなってしまうようでした。
この考え方としては、本当に思っている感想を伝えればいいです。
「いつも尊敬しています。すごいなぁと思うので、緊張してしまって」と、普通に本心を言えば、少し楽になるのだと思います。これは、文句ではなく、感想です。
大人になれば、「これは言うこと」「これは言わなくていいこと」と分類できるのです。子供のころはそれができなくて、全部「言いたくても言えない」になっていたのでしょう。そのまま大人になっても、それが「我慢すること」となって、ごっちゃになっていたので、話しながら糸をほどいていくようでした。
■ケース2
「同僚の子なんですが、『言っていることとやっていることが違う』って言いたくなるんです」と。以前話していたときと、意見が変わっていることに、「え?」と思ってしまったようです。
相手を鏡にしてみたら、自分も、「言っていることとやっていることが違う」ことがあるかもしれません。そこを許せていないから、相手のことにも「え?」ってなったと考えてみました。
意見が変わることを許せる考え方とは?なんでしょうか?
それは、この世の中は「諸行無常」なのだと思うことです。
言っていることが変わることは当たり前だなぁと受け入れること。いろいろな刺激があるのだから、考え方は常に変化していくもの。そう考えるほうが、自然なことです。
その方向から考えてみたら、感じ方はどう変わるか?クライアントさんに聞いてみたら、とても楽な感じになりそう、とおっしゃっていました。何事も、コントロールしない方が楽ですからね。
「言いたいことが言えない」このような悩みは、「意見」でなく「文句」を言いたくなっているときかもしれませんね。「文句だから、言いたいけど言えなくなっている」のです。人間はよくできていますね、ちゃんと制御スイッチがあるのですから。
また、「言いたいことが言えない」人は、相手と話すときの、マイルール(自分のスタンス)がないから、何でもかんでも、同意しすぎて、「私もそう考えないといけないのかな?」となり、自分の軸がぶれて行きがちです。
自分のスタンスを決めると良いでしょう。
「意見は求められたときに言う」この1つだけでも決めておくと楽です。
私は、コーチングのとき、自分の考え方は「視点」なので、考察していくのに必要なため言いますが、基本的に意見は言いません。それでうまくいっていますし、私も何もストレスがたまりません。
相手の領域に意見をしたら、相手が自信をなくしてしまいます。自立心も失われていき、何でも私に許可をとるようになって、私に依存者もたくさんついてしまうでしょう。そんなビジネスのやり方を展開させてしまったら、クライアントさんからのメールが、毎日ひっきりなしにやってきて、寝る時間もなくなりそうです。
「今度、引っ越しをするのですが、場所はここでいいですかね?」とか、「新しい彼氏ができそうなのですが、コーチから見てこの人は大丈夫でしょうか?」とか…大変です。
しかし実際は、自分の考えに自信が持てないから、コーチングを申し込んでくる方は多いです。最初のほうは、「どうしたらいいですか?」と聞かれることもあります。そんなとき私は、「私が決めるところではありませんよ。自分はどうしたいのですか?」と質問をして気付いてもらうのです。やがて、意見をあまり求められなくなっていき、クライアントさんが、自分で決めた道を進むことが、自然と当たり前になっていくのです。そして、自信を持てるようになっていきます。
「相手を傷つけないで、自分の意見を言うには?」の結論としては、「求められたときに言う」です。すると、相手も自分で考える力が育ち、実はそのほうが、自分も相手に言いたくなってしまうことが、自然と減ってくるのだと思います。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
自己完結について、自分を見直してみると何が見えてきますか?
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