自分を信じて、自分の声に従うこと。

 今日は、新月でした。2年前から1ヵ月ごとの振り返りのために、新月の日に明治神宮へ行く習慣が続いています。月日を重ねるごとに、心が穏やかに、そして、豊かになっていくような気がします。

 毎回、おみくじのように引いて、メッセージを受け取る「大御心」を引きます。
今回のメッセージは、「世間の批判は千差万別で、必ずしも一致しません。自分の良心にきいてみて、正しいと信じたのならば、他人の言葉に迷わないようにいたしましょう。良心は神に通じます。(自信を強く持つこと)」と書いてありました。読み終えた後、「よし」という気持ちになりました。




 そのあと、表参道でショッピングとランチをして、日比谷の方へ戻ろうと駅までの道を歩いていたら、ファッション誌の編集者さんに声をかけられ、ファッションスナップの撮影を依頼されました。アパレルの店長もしていましたが、そういうのは初めてのことでした。

 もともと、オシャレじゃないのにアパレルに転職したという印象が自分の中でずっとあって、「オシャレですね」と言われても、いまいち納得しづらいのを感じていました。
 しかしながら、今年のParis旅行で、何度か道で声を掛けられて、オシャレになったと思ってもいいと、初めて信じることができたのです。まさに、信じたことが現実に現れたようでした。

 そのあと、ウディ・アレン監督のドキュメンタリー映画を鑑賞しました。
まさに、明治神宮の大御心の内容のような方でした。現在、70代で、未だ監督をされていらっしゃいます。40年の監督人生の中で、いいときも振るわないときもあったようですが、周りを気にせず、自分の興味を追い続けるウディ・アレン監督の人生は、素敵だなぁと、とても楽しく鑑賞しました。自分を信じて生きていく勇気をかなり頂きました。


 先ほど、昨日セッションをしたクライアントさんからメールが来ました。
今日の様子と最後に「一度、大丈夫だと信じて頑張ってみます」と書いてありました。

 クライアントさんの周りは、いつもの仕事ぶりや、人柄をよく思ってくれる方々ばかりのようです。しかし、ご自身は、他人から言われたら、社交辞令的に、ちゃんと受け取るそうなのですが、実際のところ「そうだろうか?」と将来のことが不安で仕方なく、焦っているご様子でした。
 いい結果が出たとしても、喜びがいつも一瞬のうちに終わり、もう次のことを考え出さないといけないと思うのだそうです。もっと喜びを感じたいのですがね、と言っていました。

 クライアントさんも私と同じく、独立してやっています。私も同じような不安や焦りをずっと持っていたので、とてもよくわかります。そんなとき、私のコーチの播磨さんに「不安を不安と思わない」と言われたことがありました。「そんなことできない!」とその時は、思いましたが、今はなんとなくわかります。

 不安だけれども、ちゃんとご飯も食べられているし、お客様もいらっしゃる。なんだかんだいって、いつも順調でここまで来たのではないかと、自分をだますかのように、そう言い聞かせ続けました。でも、なかなか難しかったです。

 結局、不安が消えたのは、自分で自分の足元を確認できるようになってからです。
まだまだだ、と常に自分を批判しすぎていることにも気づき、そこが不安と焦りの原因だったのです。だから、そういうのはやめることにしました。
 そして、ただ、自分の変化を見ていくことにしました。いちばん身近な自分が自分を見るのですから、他人よりも小さな変化も捉えられるのではないでしょうか。そう自分を見つめることができると、自分の内なる声に従うことに自信が出てくるのだと思います。

 クライアントさんの場合、まずは、自分が思う以上に周りの評価がいいのだから、もしかして自分はよい状態なのかもと、疑ってみるところから始めてみたらいいかと思いました。
 また、結果主義よりも、プロセスに着目する視点を意識することも考えてみると自分を承認できることが増えるでしょう。段々と、自分で自分のことを見ることでいいと思えていくと思います。

 「いま、ちゃんとやっているから、未来も大丈夫」その繰り返しです。
明治神宮の「大御心」に書いてあった「良心は神に通じます」は、自分を信じることが、いい流れを生むのだと解釈できます。周りの言葉をあてにしなくなったとき、自分を信じられている状態なのでしょう。


 今日はこちらの質問はいかがでしょうか?

自分の心に聴いていますか?