相手の答えを引きだしたり、モチベーションを引きだせるような人材になれるかどうか?

 ChatGPTが出てきてから AI時代で消える仕事についてYouTubeでの議論も増えました。ChatGPTに相談すれば済むこともあるので、私の仕事もなくなるのでしょうか?

 以下の動画では、教師の仕事がなくなるのではないかとも話していました。そのことについて成田悠輔さんの弟さんの成田さんが以下のコメントをされていました。

 モチベートできるくらいコミュニケーションが上手なコーチ教師っていうのが、これから必要になるでしょうね。だから、ティーチングじゃなくて、コーチみたいなものが学校とかその教育の在り方になっていくんじゃないですか? コーチングって全然違うんです。コーチングってこっちに答えがなくて、相手に答えがあるっていうコミュニケーションスタイルだから、答えを引きだしたりとか、その人なりのモチベーションを引きだせるような人材になれるかどうかが、子供たちの未来を担うのかもしれませんね。

 なるほど。コーチングの仕事は、教えるのではなく、相手から引き出すことなので、確かにChatGPTに相談したら、それなりの回答や、寄り添う言葉を言ってくれることはありますが、そもそも相手の中の答えを引き出すような対話だったりはしてくれません。むしろ、こちらがちゃんと対話できていないと、「もう少し情報をくれませんか?」とChatGPTは言ってきます。

 また、何かやり方を聞いてみると、まっとうな答えが返ってきたり、かなり詳しいステップも返ってくることがありますが、それを「いつやりますか?」とか、「どれから始めますか?」などは聞いてくれないですし、その人が今できるためのリソースがない場合は、それ以上のプランを用意してくれることはないでしょう。そう考えてみると、コーチの仕事はますます必要になってくるかもしれません。そもそも、何をChatGPTに聞いてみたいのか? のそもそものやりたいことがなければ、AIがいても使いこなせないでしょう。

 AIとの住み分けが明確になったことで、ホッとする部分もあります。よりモチベーションアップや相手から引き出す力があるコーチングスキルがこれから求められるのでしょう。

 相手の答えを引きだしたり、モチベーションを引きだせるような人材になれるかどうかが、ますます未来の仕事に必要なコミュニケーションスキルになっていくのです。