「人のことばっかり話していましたが、今、自分のことについて考えているところが大きな変化です」と、90日コーチング最終回のクライアントさんが感想を述べていました。
最初は、他人は変えることはできないとわかっていながらも、他人に変わってほしい、というようなベクトルでした。事実からの解釈で作り出した現実の中で、イライラ勢力を増していました。そのうえ、それを無理やりポジティブにしようとする作用が加わり、さらにこじらせていました。
ポジティブに無理やり変換するのではなく、ありのままの感情を感じるニュートラルな捉え方になっていくと、現実も変化していき、問題を引き寄せなくなっていきました。というか、問題がなくなっていったのです。
そして、自分がこれからどうしたいのか? という対話へと進んでいくことができました。転職を考えているけれど、不安な気持ちがでてきて、堂々巡りになることがあるようです。
時代的にもネガティブニュースが多いですし、誰しもいつもより不安な気持ちを抱えやすいと思います。何か起きたわけもないのに、不安はどんどん自分を消耗していくものです。
「この不安、どうしたら取れるのでしょうか?」
クライアントさんの不安は次のとおりです。「時間がありすぎて、いろいろと考えてしまう。だらけていてはいけない。このままじゃいけない。努力しなくてはいけない。向上しなくてはいけない」。
「しなければならない」シリーズに陥っていたのです。しなければならないというのは、現状を否定している現れです。今はできていないということですから。
することとしては、今までやってきたことを認めると、自分を見る自分が変化します。また、今満足感を得ることをすればいいのです。現状が不満のままだと、描く未来は不安だらけになるのでしょう。
日々の生活のなかで、新しさを見つけたり、これまでの自分を振り返って、自分を認めていくことで、次にジャンプするための足場の確認ができますね。そこを見ていないと、不安しかありません。
足場を確認した描く未来は、どうなるのか? 旅人のように、好奇心のまま進んでいく世界になるでしょう。努力しなくてはいけないとか、向上しなくてはいけないとは違うエンジンで、探究していくのではないでしょうか。
旅行ではできる人は多いようですが、仕事となるとできない人が多いようですね。
なぜでしょう? やらされているか? 自分で決めたことをやるか? の違いなのだと思います。
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