35歳のとき、私は自分自身にふたつの問いを投げかけていた。
ひとつは、「もっと整った自分でいたい」という個人的な願い。もうひとつは、「ライフコーチとして、人生の習慣を“自分の身体で”検証してみたい」という職業的な好奇心だった。
私は一人暮らしで、時間も働き方も自分で決められる。家族も健康。何かを継続するには、あまりにも条件が整いすぎていた。
だからこそ思ったのだ──
こんな環境にいる私が、“継続の力”を試さずに誰がやるんだろう? と。
ひとつひとつの習慣は地味で、派手な変化を起こすわけではない。
それでも、15年経った今、体調も肌も、集中力も柔軟性も、あのとき始めた“静かな実験”に支えられている実感がある。
だから「どうしてそんなに続けられるんですか?」と聞かれたら、
私は、ちょっと笑ってこう言うかもしれない。
「……ミッションなんです」って。
すべての選択が、未来の自分への贈り物になるという仮説に基づいた、ライフコーチのちょっとストレンジな、でも愛すべき15年の人体実験記。
それが、私の“習慣のシンフォニー”。
そしてこの旋律は、これからも静かに、続いていく。
🖊英語版
🖊 編集後記
今年のはじめから連載をスタートし、「夏ごろには終わるかな」と思っていた通り、無事に完結しました。いまは英会話の先生からのアドバイスをもとに、表紙づくりの真っ最中です。次週に何を書くかはまだ決まっていませんが、引き続き本づくりをしていきたいと考えています。
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