クライアントさんが、「ここ最近も堀口さんのブログの内容が自分もずっと考えているようなことばかりなのでびっくりしています」とおっしゃっていました。
その中でも「なぜが苦手」の記事について読み、「なぜそうなのか?」、いちいち考える習慣をつけられるようにしたいと思ったそうです。ロジカルシンキングの本も買ってはいるらしいのですが、どうも読む気がしないということでした。本を読むときも、問いを持って読めば、読解力に差が出ると思います。まずは、本を開く前に、毎日の生活の中での景色をみただけでも、「なぜそうなのか?」の習慣を持つためのやり方について、今日は書きたいと思います。
どこからお話ししようかな、と思ったとき、ふと思い出したのが、私も29歳ころ、自分のアイデアが欠乏している感じがして、「アイデアのヒント」という外人の書いた本を見つけて読んだことがあります。その中で、印象に残った記述は、「朝のエレベーター混雑緩和をどう解決するか?」についてでした。どんなアイデアがあるでしょう?
本に書いてあった答えは、「鏡をつける」でした。待っている間のイライラ緩和です。鏡をつけたことで、クレームはなくなったそうでした。
言われてみたら、「あ、そうか!」ってなりますが、そういうアイデアって、日々の生活の中で、自分が色々なことを感じることから出てきそうな気がします。
毎日、物を買ったり、TVを観たり、何かしらサービスを受けていると思います。日常の中で、ただサービスを受けるだけではなく、「もっとこうだったらいいよね」とか「これいいな~」など、自分の感想を言語化してみることは、「感じる」上で大切なことです。
その時に目線を変えてみるようにするのです。「売り手目線」、「買い手目線」、「経営者目線」、「従業員目線」とか、「男性目線」、「年齢別」、「職業別」など、目線を変えて様々な立場を想像することです。
スーパーに行ったら、まさに色々な年齢の人がいるわけです。自分が小さな子供でなくても、子供がどんな動きをしているのか観察してみれば、何かがわかるかもしれません。
その様に「目線」を変えてみるのがまず一つ。
そして、もっと自然と疑問が湧いてくるコツを教えます。
だいたい、「何でそうなのか?」ができないという人は、例えば、店長さんをしている場合、同業他社しか、ストアーツアーをしていないのです。自分がやっているお店と似ているお店に行って、「あの什器いいな」、「あのPOPいいな」とか、売り手目線だけで考え、同じような場所でいいアイデアないかな?ってやっているのです。
同じようなところにいては、疑問は湧きづらいです。
思いきって、違うところへ行ったり、自分と感性が違う人と付き合うことです。
「違い」の中から「疑問」が生まれるのは自然なことだと思います。
海外旅行へ行ったら、違うことって色々と見つかりやすいと思いませんか?
「フランスのお店は19時に閉まるけど何で?」とか。
質問をしてきたクライアントさんが、毎日のランチ休憩も、たいてい決まったところにしか行っていないと言っていました。
私が店長のとき、なるべく色々なランチへ行くように心がけるようにしたことがありました。私が入らなそうな「カレー屋」へ行くスタッフについて行ったとき、ナンがものすごくおいしくてびっくりしたことがあります。(笑)
また、有名なお宿へ宿泊に行く。みたいなことも、発見の連続でしょう。
あるとき、一人でちょっとゆっくり宿泊をしたいなぁと思って、VOGUEのメルマガに紹介されていた「お宿」のHPをクリックしたことがありました。そこは有名な「星のや」と後から知ったのですが、まずHPを開けてみて「高級感&癒し」を感じるビジュアルが飛び込んできました。ますます気になって金額を確認して、宿泊もしてみたいなぁと思い、予約フォームを開けてみたところ「2泊からをお勧めしています」と書かれていました。
「1泊でもいいお値段がしているのに、2泊からだとぉ!」と一瞬驚いたのですが、自信満々のその文言通りに、2泊を申し込んでしまいました。
行ってみると、サプライズされまくりで驚いたというのと反対で、どこにもあらがなくて驚きました。すべての基準が当たり前に高いのです。「当たり前のことを圧倒的にする」ことの大切さを学びました。私も、驚かせることよりも、「安心感」、「信頼感」のほうに徹して行きたいとそのときに思いました。
自分と違う視点を持った人と美術館へ行く、もお薦めです。
私の場合、美大卒の妹と一緒に行ったときに、「絵の見方の違い」が明らかにあることを発見しました。私は単に、絵の好き嫌いでしか観てなかったので、あっという間に観終わって出口で待っているタイプでした。ある時、なかなか遅い妹がどう観ているのか気になって「絵画鑑賞の仕方」を教えてもらったのです。
「なぜ、この色を使って表現したのか?」「この絵を書いたときの画家の気持ちは?」など、絵の裏に読みとれる背景を想像していたのです。
専門分野の人から話を聞くと、自分では考えてもみなかった細かいところまで考えているので、聞いているこちらも視点が増えていきます。
専門分野だからと言って、プロと知り合いになる必要もないです。自分が子育てしていなければ、子育てしている人の話を聞くとか、料理好きな人の話を聞くとか、お花屋さんで働いている人に、アレンジをするときどこに注意しているのか?とか、ネイルサロンへ行ったら、ネイリストの話を聞くとか、服を買いに行ったら、センスのいい販売員さんがどんなところへ服を買いに行っているのか?とか、身近なところでいいのです。
興味を持てば、自然と疑問も湧いてきます。
それだけでも、衣食住の「なぜ?」が色々増えて、自分の生活もより彩が加わることになるでしょう。また、色々な人に「問い」を投げかけられるようになったとき、自然と相手のことに興味を持ち、理解できる人になれていくのだと思います。
自分目線だけでなく、さまざまな目線を想像して「問い」を作ること。
違いがあるところに自然と問いができる。
この2つで「なぜそうなのか?」は日常のものとなるでしょう。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
今日はなぜその服を選んで着たのですか?
その中でも「なぜが苦手」の記事について読み、「なぜそうなのか?」、いちいち考える習慣をつけられるようにしたいと思ったそうです。ロジカルシンキングの本も買ってはいるらしいのですが、どうも読む気がしないということでした。本を読むときも、問いを持って読めば、読解力に差が出ると思います。まずは、本を開く前に、毎日の生活の中での景色をみただけでも、「なぜそうなのか?」の習慣を持つためのやり方について、今日は書きたいと思います。
どこからお話ししようかな、と思ったとき、ふと思い出したのが、私も29歳ころ、自分のアイデアが欠乏している感じがして、「アイデアのヒント」という外人の書いた本を見つけて読んだことがあります。その中で、印象に残った記述は、「朝のエレベーター混雑緩和をどう解決するか?」についてでした。どんなアイデアがあるでしょう?
本に書いてあった答えは、「鏡をつける」でした。待っている間のイライラ緩和です。鏡をつけたことで、クレームはなくなったそうでした。
言われてみたら、「あ、そうか!」ってなりますが、そういうアイデアって、日々の生活の中で、自分が色々なことを感じることから出てきそうな気がします。
毎日、物を買ったり、TVを観たり、何かしらサービスを受けていると思います。日常の中で、ただサービスを受けるだけではなく、「もっとこうだったらいいよね」とか「これいいな~」など、自分の感想を言語化してみることは、「感じる」上で大切なことです。
その時に目線を変えてみるようにするのです。「売り手目線」、「買い手目線」、「経営者目線」、「従業員目線」とか、「男性目線」、「年齢別」、「職業別」など、目線を変えて様々な立場を想像することです。
スーパーに行ったら、まさに色々な年齢の人がいるわけです。自分が小さな子供でなくても、子供がどんな動きをしているのか観察してみれば、何かがわかるかもしれません。
その様に「目線」を変えてみるのがまず一つ。
そして、もっと自然と疑問が湧いてくるコツを教えます。
だいたい、「何でそうなのか?」ができないという人は、例えば、店長さんをしている場合、同業他社しか、ストアーツアーをしていないのです。自分がやっているお店と似ているお店に行って、「あの什器いいな」、「あのPOPいいな」とか、売り手目線だけで考え、同じような場所でいいアイデアないかな?ってやっているのです。
同じようなところにいては、疑問は湧きづらいです。
思いきって、違うところへ行ったり、自分と感性が違う人と付き合うことです。
「違い」の中から「疑問」が生まれるのは自然なことだと思います。
海外旅行へ行ったら、違うことって色々と見つかりやすいと思いませんか?
「フランスのお店は19時に閉まるけど何で?」とか。
質問をしてきたクライアントさんが、毎日のランチ休憩も、たいてい決まったところにしか行っていないと言っていました。
私が店長のとき、なるべく色々なランチへ行くように心がけるようにしたことがありました。私が入らなそうな「カレー屋」へ行くスタッフについて行ったとき、ナンがものすごくおいしくてびっくりしたことがあります。(笑)
また、有名なお宿へ宿泊に行く。みたいなことも、発見の連続でしょう。
あるとき、一人でちょっとゆっくり宿泊をしたいなぁと思って、VOGUEのメルマガに紹介されていた「お宿」のHPをクリックしたことがありました。そこは有名な「星のや」と後から知ったのですが、まずHPを開けてみて「高級感&癒し」を感じるビジュアルが飛び込んできました。ますます気になって金額を確認して、宿泊もしてみたいなぁと思い、予約フォームを開けてみたところ「2泊からをお勧めしています」と書かれていました。
「1泊でもいいお値段がしているのに、2泊からだとぉ!」と一瞬驚いたのですが、自信満々のその文言通りに、2泊を申し込んでしまいました。
行ってみると、サプライズされまくりで驚いたというのと反対で、どこにもあらがなくて驚きました。すべての基準が当たり前に高いのです。「当たり前のことを圧倒的にする」ことの大切さを学びました。私も、驚かせることよりも、「安心感」、「信頼感」のほうに徹して行きたいとそのときに思いました。
自分と違う視点を持った人と美術館へ行く、もお薦めです。
私の場合、美大卒の妹と一緒に行ったときに、「絵の見方の違い」が明らかにあることを発見しました。私は単に、絵の好き嫌いでしか観てなかったので、あっという間に観終わって出口で待っているタイプでした。ある時、なかなか遅い妹がどう観ているのか気になって「絵画鑑賞の仕方」を教えてもらったのです。
「なぜ、この色を使って表現したのか?」「この絵を書いたときの画家の気持ちは?」など、絵の裏に読みとれる背景を想像していたのです。
専門分野の人から話を聞くと、自分では考えてもみなかった細かいところまで考えているので、聞いているこちらも視点が増えていきます。
専門分野だからと言って、プロと知り合いになる必要もないです。自分が子育てしていなければ、子育てしている人の話を聞くとか、料理好きな人の話を聞くとか、お花屋さんで働いている人に、アレンジをするときどこに注意しているのか?とか、ネイルサロンへ行ったら、ネイリストの話を聞くとか、服を買いに行ったら、センスのいい販売員さんがどんなところへ服を買いに行っているのか?とか、身近なところでいいのです。
興味を持てば、自然と疑問も湧いてきます。
それだけでも、衣食住の「なぜ?」が色々増えて、自分の生活もより彩が加わることになるでしょう。また、色々な人に「問い」を投げかけられるようになったとき、自然と相手のことに興味を持ち、理解できる人になれていくのだと思います。
自分目線だけでなく、さまざまな目線を想像して「問い」を作ること。
違いがあるところに自然と問いができる。
この2つで「なぜそうなのか?」は日常のものとなるでしょう。
今日はこちらの質問はいかがでしょうか?
今日はなぜその服を選んで着たのですか?
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