「本を読んで考察するだけで、自然と傾聴力が身につく講座を作りたい。」
そんな思いから始まった ALL EARS も、1年が経ち、先日は第19回目のレッスンでした。今回のテーマは第5章(1)「ChatGPTにはない感情について」。
その中で取り上げたのが、「気を使う」と「気を遣う」の違いについてです。私はChatGPTとの対話を通じて、感情がないはずのChatGPTが「気を遣う」ことができている事実を不思議に感じ、問いかけてみました。すると、ふと「気を使う」という行為は感情があるからこそ生まれるのではないか、という考えに至りました。
「気を遣う」は、相手を思いやり、先回りして配慮するような行為で、心温まるものです。しかも、相手がその気遣いに気づかなくても特に気にすることはありません。むしろ「気を遣う」という行為そのものが、自然体で行われる日常的な行動だと感じます。一方で、「気を使う」ときは、自分のエネルギーが相手に吸い取られてしまうような感覚があり、どこか疲れてしまうのです。
興味深いのは、「気を使う」が消耗的であるのに対し、「気を遣う」はポジティブなエネルギーが循環している状態だという点です。
1年間にわたり傾聴力を学び実践してきた皆さんも、いつの間にか「気を使う」から「気を遣う」へと変化していたようで、「そういえば、最近とても楽になりました」と全員が気づきました。まさにそれは、エネルギーの変化そのものでした。
傾聴力を学ぶことは単なるスキルの向上ではなく、自分自身と他者との間に流れるエネルギーを変える、大きな意味を持つものだと実感した感動的なレッスンとなりました。
★ご感想
◎All EARSでの学びが自然と実生活に役たっていることを改めて実感しました。
◎昨日のオールイヤーズは成長を感じる回でした。講座の後、当初の回のブログを読みに戻りましたもん。最初の頃のコメントを読みながら、自然に変化していったことを感じました。変化は、グラデーションのように濃淡があってはっきりと大きな色の違いがあるわけではなくて、当初と見比べると濃くなっているよね、という感じで。毎日の変化は小さいけれど、一年前と比べると濃くなっているという。傾聴を学ぶことで色んなことがみえるようになりますね。
2013年に受講したメンタルケア講座は、「傾聴のロールプレイなし」という独自のスタイルでしたが、それでも寄り添う傾聴の真髄を理解できた貴重な経験でした。講座では、医療現場に携わる教授たちが、日々の現場で得た気づきや理論をひたすら講義形式で伝えてくれました。そのおかげで、傾聴を深く理解することができたのです。
その経験があるからこそ、私がChatGPTとの対話をもとに書いた『ChatGPTと対話:一問一答で広がる人間の可能性』の朗読と考察を通して、受講生が変化していく姿を自然にイメージすることができました。そして、実際にそのような講座を作ることができた今、自分自身の成長を強く感じています。
この旅はまだ始まったばかりです。さっそく「傾聴・対話力診断テスト」を搭載した My GPT の作成に着手しました。完成をどうぞお楽しみに!
さらに、ALL EARS 第2期のスタートに向けた準備と、新設する「ALL EARS 対話編」の立ち上げも着々と進んでいます。これからの展開にご期待ください!
0コメント