流れに乗るための思考法と習慣について。

「習慣を変えることについて考えたい」というテーマでした。

 そう思ったのは、同じことをしても変わらないと思ったからだそうです。目の前のやるべきことはしっかりとこなしており、今まではそれでよかったのですが、昨年、本当にやりたい仕事ができるように転職したい、という願望が出てきました。しかし、今の会社でいい仕事ができないと、次にはいけないと感じて、1年間頑張ってきたようです。そこを経て、もういいかなと思い始めて、私とのセッションを再開。4回目のセッションでした。

 転職にアンテナを向け始めたら、自分から行かなくとも、声がかかったので、「とりあえず行ってみようかな」と思ったそうです。しかし、「とりあえず」という言葉の背景には「本当にそっちなのか?」という迷いがどうも引っかかっているご様子…。

「頭ではわかっているんですよ。行ってみてから考えればいいとか…」
 セッションのなかで、何度もリピートしてそうおっしゃっていました。一方、私は行動をしながら考えるタイプと、クライアントさんには映っているわけですから、私を選んでセッションを申し込んでいるのもわかります。

 正確に言うとこうです。「行ってみてから考えるというよりも、行動することで次のヒントが掴める」という感覚です。来たものにすぐ答えを求めるのではなく、行動の積み重ねで辿りつくものと思っているのです。
 神様はお茶目なところからヒントを出してくるので、「・・・・が欲しい」と思ったら、すぐにそれがやってくるのではないということなのです。しかし、ヒントは思いつきからやってきます。

 クエズリーは、英会話のインストラクターに描いていただきましたが、そもそもその人に辿りついたきっかけは、「そうだ、伊勢丹セール初日だから、久しぶりに新宿でも行くかな。あ、英会話、新宿校でも予約してみよう。1日2レッスンは初めてだぞ」で、直前に予約が可能だった人のプロフィールをさっと調べて、「イギリス人でアート系」というのは、自分が探していた人とぴったりだったので、予約したのが発端でした。2年半前の出来事です。神様は、「伊勢丹セール」を第一ヒントとして届けてくれました。(笑)

 こうなりたいな・・・と思って、すぐにそれが用意されるのではない。思いつきの行動の積み重ねでやがてたどり着く。だから、行動をしていくしかないということ。「とりあえずやってみよう」で選んでいるわけではないのです。

 そんな話をしたあとに、クライアントさんが言いました。

「本を読んだものとか、まだまとめていないんですよね。まずはまとめるところから…」

「え、まとめることって本当に必要ですか?」

 必要な準備と必要ない準備があることを見極めていないご様子。「考えずに行動だ!」という言葉は、慎重な人の背中を押すために発せられた言葉だと思うのです。
 正確に言うと、「考えなくてもすぐにやれることはすぐやる」「考えないとできないことはしっかり考える」です。おそらく、多くの人は、考えなくてもすぐにできることを先延ばしにしているのだと思います。そうすると、いろいろと運の循環も悪くなってしまうのです。理由はわかりませんが、そんなことは考えなくていいのです。(笑)
 
 掃除などは、考えなくてもすぐにできることです。捨てるものに関しても、要らないことがわかっていたら、すぐに業者に粗大ごみを手配することができます。しかし、そういうすぐにできることをやらないから、いろいろと溜まりぐせがついているのです。考えなくてもすぐにできることの習慣を持てばいいと思います。

「頭ではわかっているんですよぉ。自分が体験してみて腑に落とす必要があると感じていますが…」
また、クライアントさんはそんなことを!(笑)

「そこは、潜在意識が理解するようなことですから…。考えてもわからない世界が存在するという認識です」

「そこに理屈をつけようとしていましたね」

「わからないものは、わからなくていい。素直になりましょう」

「素直じゃないのか…。そこはブラックボックスのままにしておくことでいいのか」


 私も慎重なところは十分にあります、いまだにメルマガを書くのに3時間はかかります。慎重に言葉を選ぶとそれくらい時間がかかってしまうのです。考えなくてもいいことは、さっさと済ませて、考える時間が必要なことは、じっくりと取り組むのです。

 引き寄せに関しても、神様はおちゃめなところからヒントを出すことを知っているので、行動していかないと辿りつけないものという認識です。とりあえず、行動をしているのではないのです。

 おそらく、世間で言われているようなことは結果論から発せられているので、いいとこどりになってしまいます。 しかし実際のところは、すごく普通のことであり、すぐできることはすぐやり、じっくり考える時間が必要なことはじっくりとやり、すぐに答えを求めるのではなくて、行動しながら辿りつけるもの、という当たり前のことなのではないかと、私は考えています。