感情を下層へ下層へ降りて行く『インセプション』的なひとみずむ解説。

 連休中なので、セッションはお休みしておりますが、クライアントさんコーチング体験記の添削をじっくりと行っています。

 先日のブログ記事に書いた、改稿13回目のクライアントさんのものが、読み手にうまく伝わりにくいように感じていて、かなりの試行錯誤を繰り返しています。
 先に出来たお二人のものは、「よし!これでいいぞ!」と感覚的に感じて、終わりにすることができたので、きっと、「終わりにすることができる感覚」は、もう私の心の中で決まってはいるのです。しかし、そうならないということは、何かが見い出せていないから。

 後半は、とてもいいのですが、前半が、しどろもどろなのです。同じ悩みをループしているようにも見えてきて、このエピソードカットしてもいいんじゃないか? と一瞬思うのですが、いや、やはり必要なのか、と。でも、どう表現したらいいの? と、遂に私も、ギブアップです。(笑)

 ということで、これまで『ひとみずむ2.3.4』の添削に関わって下さった、セラピストをしているクライアントさんに、その原稿13稿目を読んで頂き、感想を頂くことにしました。

 すると、15項目の添削&解釈をメールしてくださいました。さすが、インナーチャイルドの視点からの深い解釈です。そのなかに、全体の印象が書いてあり、私は、いっきに、しっくりときました。

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「やりたいことが叶わない」と、対になって、
「やりたくないことをやって我慢する」インナーチャイルドも居るようです。
やりたくないことを、我慢していて、「やりたくない!」と、言いたいチャイルドです。
この子を見つけるためには、先に、「やりたいことは叶わなくてもいい」を
見つける必要があったように、思います。

こちらの部屋が先にあって、この部屋のドアを開けると、
このやりたくないことをやって我慢している
インナーチャイルドの部屋になるイメージでしょうか。

それが、高校時代の○○さんとリンクしているように感じます。
「やりたくないことを、やりたくない!」と、気づいてもらい、
それを、相手に伝えた結果、「人前で話す」という次の展開が訪れたようです。
つまり、そこでようやく「やりたいことが叶った」ということ。

それから、自分の気持ちを流していたことに気づき、
相手に甘え、甘えられないと不安になっていたことに気づいたことで、
断捨離をする気持ちになり、それを行った結果、その下層にあった
淋しさと悲しさにようやくアクセスできたということ。
それまでは、甘えていたことや、不安があったため、淋しさと悲しさに気づけなかった。
ひとつひとつ気づいたことで、更なる展開が訪れています。

つまり、今回の、○○さんのひとみずむの印象は、
感情を、下層に降りていっている印象です。
部屋があって、そこを通らないと 次の部屋に行けない。
そんな印象。映画『インセプション』的な印象です。

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 先週のブログ記事では、「仮面のワナ」というテーマを見つけましたが、それは、横軸だったのでしょう。
 インナーチャイルド×インセプションで見ていくと、それは縦軸であり、さらなる深い深い、深層心理の世界が広がっていることに気付くことができました。 横軸と縦軸が分かれば、どう表現すればいいか、明確に見えてくるものです。

 また、制作物のハードルが上がってしまいましたが、新たなる視点から作るのが楽しみになりました。