イチローに糸井重里が聞く

新HPのなかでLABというインタビューコーナーを創ったこともあり、

インタビュアーというものに興味があります。

そこで、編集者の方にお勧めの本を教えてもらいました。

□■□■□■□■□




内容(「BOOK」データベースより)
メジャーリーグで活躍し続けるイチローに、
糸井重里が投げかけた言葉のキャッチボール。
ヒットを一本打つことのうれしさや難しさ、
道具論、金銭哲学など、普段あまり聞けない本音が連発。
文庫化にあたって特別加筆。
糸井重里からの手紙「6年後に、イチローさんへ」を掲載。

□■□■□■□■□

糸井さんのインタビュー質問や聞き方に興味を持って読み進めました。

聞き出し上手、話させ上手のエッセンスがありました。

もちろん、それに対してのイチローさんの答えにも興味があります。

対談式というのは、1つで2つおいしいんですね。


それにしてもイチローさんは、一つの質問に対して沢山答えられる方ですね。

普段から色々と考えていらっしゃる方だからというのもあるでしょうが、

私には、心配りのように感じられました。


このインタビューは2004年のもの、イチローが30歳の時です。

30歳のイチローが答えたからなんだか違和感があっておもしろいなっ

って思えたところがありました。


・・・人と付き合うことについての章・・・

糸井「イチローさんは、人に訊ねたことってありますか?」

イチロー「ないんですよ」

糸井「それは、まだ人間ができていないんでしょうか?」

イチロー「うーん。まあ、そういうことでしょうかね・・・、
 イトイさんも、言いますねぇ(笑)」

糸井「いや、多分そうなのかなぁ、と」

イチロー「いや、できてないんですよ、実際に。
 最近思うんですけど、人と付き合うと言っても、ほとんどの人は
 他人ですよね。他人と付き合う時に、何か一つ気に食わないことがあっても、
 それがきっかけで疎遠になってしまうケースって、ぼくは、けっこうあるんです。
 でも、それは他人なんだから、『そういうことだってあるよ』って思えたら
 いろんな人とつきあえる・・・そんな風に、最近は思っているんですね。
 もちろん、欠点を許すわけではないんですけど、許容範囲を広げることはできる。
 もうちょっと、ゆとりを持つことができたら、世界がとても変わってくると
 思うんです」

糸井「それ、自然に変わると思いますよ」

イチロー「そうですか?」

糸井「だって、今まで20代だったんでしょう?
 たとえば、結婚式なんか出てみても、イナカから来た着物を着たような
 オヤジが、わけのわからない赤い顔をして、歌なんか歌っているじゃ
 ないですか。20代だと、あれがイヤなんですよ。でも、30代くらいを
 越えると、『いいよね、あれ』ってなる」

イチロー「(笑)」

糸井「『あのオヤジがいいんだよ』って」

イチロー「なるほどね。確かに、最近、テレビを見て、歌が色々流れていても、
 なんか気に食わないんですよ。だけど、紅白歌合戦を見て、演歌が流れて
 いますよね・・いいんですよ」

糸井「(笑)」

イチロー「そこは、ちょっとかわってきましたね」


・・・・・・・・・・・

ここ数年あたり、イチローさんが、なんか変わった・・・風に

私も感じたことがあったのですが、

きっと、ここで話していた「許容範囲が広がった」からではないかと

勝手に想像したのです。


そして、私も近い世代として、33、4歳くらいから許容範囲が

一挙に広がりだした自分を感じていて、とても共感しました。


この本を読んで、「今のイチローならどう答えるんだろう?」と

とても興味を持ちました。


なので、次の本も発注しました。

楽しみです。




□■□■□■□■□

 セミナーお申込み受け付け中です。(すべて特典コーチング付です)

★夏のテーマは、「テーマ、軸を持つ」です。
6月12日(土)夏コミin東京 堀口ひとみ x 播磨弘晃 2010テーマ「話させ上手」

★日程変更になりました。
7月24日(土) 初開催!堀口ひとみライブセッション@銀座

★90日コーチング6月度開始、あと3名になりました。
ご案内はこちらです。